4100.2018年8月4日(土) 日大理事長とボクシング連盟会長の不可解な言動

 日大アメリカンフットボール部の悪質タックルについて、先日関東学生アメフト連盟は会見で日大アメフト部の今シーズンの出場停止処分を解かないと語った。これに対する日大の対応が納得できるものでなく、世間からの批判にもまったく応えていない。特に日大田中英壽理事長らの消極的な言動が厳しく問われている。事件が表面化して以来、理事長は公式に記者会見で疑問に応えず責任を果たしておらず、理事長として公の前に姿すら見せていない。夜の巷に取り巻きを連れてふらつき歩く常識外の姿しか報道されていない。日大のガバナンスが厳しく問われている渦中にあって昨日漸く、理事長は日大のホームページ上に初めて声明文を発表した。

 それには自らの責任を反省する言葉はなく、大学教職員とともに厳しい指摘を反省して日大を運営し、関学選手、関係者、日大アメフト部へ謝罪し、日大再生を進めるため引き続き理事長として努力する覚悟であると述べている。これに対して世間は自身の責任を説明していないとして、その目は一層厳しくなるばかりである。

 一方、先日来世間を騒がせている日本ボクシング連盟山根明会長に対する見方も田中日大理事長に対するのと同じように厳しい。特に昨日は片っ端からテレビ局の取材に応じて告発状への反論と自らの言い分を喋りまくっていた。連盟本部を自らの子飼いのスタッフで固めて、都道府県の連盟支部からの批判には反論し、罵倒する有様である。JOCへの告発でもあり、JOCは連盟に対して第三者委員会を立ち上げ、9月末までに報告することを求めている。ただ、ここへ来て告発状に書かれていた通りだとするとボクシング連盟がJOCからいくつかの処分を受ける可能性があり、それが仮に退会になると東京オリンピックにボクシング選手が出場出来ないという心配が出てきている。

 山根会長は黒い筋の人との交際も噂されており、このままでは日本のアマチュア・ボクシング界は世間からも爪弾きに遭い、泥沼へ滑り落ちていくのではないかと心配である。ロンドン・オリンピックでは村田諒太選手が金、清水聡選手が銅メダルを獲ったメダル有力競技であるだけに憂慮される。

 なお、2人の大物人物、日大相撲部総監督でもある田中英壽日大理事長と山根明日本ボクシング連盟会長とは、長年友人関係にあって今年4月から山根会長は日大客員教授も務めているそうだが、どこか似たような雰囲気の2人がともに何となくアマチュア・スポーツ界を壊しているように思えてならない。

 どちらの事件も全容を解明して2人は潔く職を去り、新体制で出直すべきことが今最も求められていることではないか。

2018年8月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com