2913.2015年5月5日(火) 自然災害と戦争の防止

 連休も後半になって今日は「子どもの日」であるが、最近では連休の中の一日という印象が強く、「子どもの日」らしい「五月人形」や「鯉のぼり」があまり大きく取り上げられることが少なくなったように思う。これも時代の流れだろうか。

 そんな中でこのところ大きな話題となっているのが、外国ではイギリス皇室に生まれたプリンセスの命名と、国内では観光地・箱根地区の水蒸気の頻繁な噴き出しである。プリンセスの名前は「シャーロット・エリザベス・ダイアナ」と命名され発表された。ミドル・ネームに現女王の名を戴いたことはともかく、サード・ネームに非業の死を遂げた祖母ダイアナ妃の名前を戴いたことは一部で噂には挙がっていたが、現実に決定してみるとやや意外な感じで受け止めた。ダイアナという名は祖父に当たるチャールス皇太子にとってはスキャンダラスな風聞が表面化した後に離縁し、その後不運な事故死を遂げた元妻ダイアナ妃の名を戴いただけにきっと心中複雑な想いが交錯したであろう。

 さて、箱根の群発性地震騒動の影響は観光客が押し寄せる箱根、中でも大涌谷周辺の一部に立ち入り禁止措置を取ったせいで観光客への影響が懸念されている。まだ小田急在職中に箱根地区へ足繁く通って周辺環境をある程度承知し、関係者も知っているだけに、心配である。特に、早雲山地区旅館街の営業や、箱根ロープウェイの運行が気にかかっている。

 近年地震、台風、津波などの大きな自然災害が相次いで発生し、世界的に地球地殻変動が注目されている。つい最近もチリの火山爆発、そしてネパールの大地震が世界を震撼させている。わが国でも東日本大震災に続いて、昨年御嶽山が突然噴火して多くの犠牲者を生み、東北では蔵王、九州でも雲仙や霧島、桜島の活火山が活発化して不審な活動を予見させている。

 自然災害による被災者への救援が国際的な規模で行われ、それは直近のネパール大地震でも、中国とインドが支援を競い合っているほどであるが、これは国家間同士の争いが形を変えて表れていると言えそうだ。だが、自然災害であるネパール大地震の犠牲者数が7千名を超えていて世界の人々から悲しまれ同情を買っているが、国家間の戦いで失われる犠牲者や被災者の数は、現実にはそれを遥かに超える。それらの戦争によって生まれる難民や被災者に善意や同情から与えられる支援は、自然災害による支援に比べて遥かに少ない。その点では戦争を止めることが最も人道に叶ったことであり、災害を防ぐことに繋がることを知らされる。

 近代になって日清戦争で1万4千人、日露戦争11万5千人、太平洋戦争で310万人の同胞が尊い生命を犠牲にしている。国際的に見ても第1次大戦で850万人、第2次大戦で910万人、その他にアジアだけでも朝鮮戦争で350万人、ベトナム戦争で145万人が無駄に命を落としている。戦争さえなければ失わずに済んだ尊い命である。考えようによっては、自然災害防止のための手立てを講じるより戦争さえ止めれば、明らかに犠牲者を少なくすることが可能である。

 そのためにも人類はこの地球上から戦争を放擲するよう不断の努力を求められているのだ。にも拘わらず、それが人間の浅知恵か、強欲で利己主義、我儘で自己主張が強過ぎるが故に中々できない。人間には可能なことと、不可能なことがある。戦争を防止することは可能に見えて実は不可能なことなのだろうか。

 今日は日中私と妻の実家のお墓参りをともに済ませた長男家族5人と、嫁の実家の新潟から戻った二男家族4人を合せて大所帯11人で横浜大倉山でしゃぶしゃぶディナーで大いに盛り上がったが、予想を超える大散財だった。そう滅多にある機会ではないので、それも覚悟のうえだ。

 皆健康であるのが、何より幸いである。一番上の高校生となった男の子には、今年の夏休みにサンフランシスコに連れて行く約束をした。やや内向的な子なので、アメリカで見聞を広げられるのではないかと願って両親了解の下に連れ出すことにした。

2015年5月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com