3985.2018年4月11日(水) 怪しい首相官邸と官僚の暗躍

 モリカケ問題のカケ・加計学園の獣医学部新設をめぐる一件で、昨日中村時広・愛媛県知事が記者会見を行い、2015年4月愛媛県職員が総理官邸で当時の柳瀬唯夫・首相秘書官からそれは「首相案件」と聞いたと備忘録に書いてあったことを認めた。柳瀬氏は現在経産省審議官であるが、「選択」4月号によれば、次期事務次官へ最も近い人物だという。これも論功行賞と言えるのだろうか。

 ところが、柳瀬氏は自身の記憶する限り愛媛県職員にも、今治市職員にも会っていないという。だが、その一方で中村知事は、県庁職員は真面目で信頼出来る人物であるという。柳瀬氏と愛媛県庁職員の言い分が対立することになった。ここへきていくつかのスキャンダルで公文書を改ざんしたり、隠ぺいした書類が出てきたり、見つけた書類を上司へ報告しなかったり、役所としてあってはならないことがしばしば表沙汰になっている。どうしてこうも後から後から、国家公務員として絶対やってはいけないことをやり、またそれが明るみに出るようになったのだろうか。

 このように公文書改ざんのような絶対あってはならないことが現実にあったのは、首相やその取り巻きが公権への介入をこっそりと行うようになったことが原因だと思う。昨年文部科学省内で「総理のご意向」とか、「官邸の最高レベルが言っている」などという文書が見つかり、首相ら関係者への特別扱いが行われているのではないかとの疑念が持ち上がった。その後話題はモリカケのモリ・森友問題へ移り、これも安倍昭恵首相夫人が関与しているのではないかとの疑いが広まるうちに、財務省内の公文書改ざんが発覚したのである。自民党内には、森友問題はもともと安倍首相自身が問われた問題であるとの認識が強い。

 中村知事は、国に対しても説明責任を果たすよう促したが、今日の国会答弁を見る限り、安倍首相は自分の部下(柳瀬元秘書官)を信頼していると言った。どちらが嘘をついているのか。一寸先は闇である。。

 いずれにせよまだざわついた後に、安倍責任論が起こり野火の如く広がって来るのではないだろうか。

 先月末開幕したプロ野球も、本家アメリカの大リーグ大谷翔平選手の活躍や、ワールドカップを控えて話題豊富なサッカーに比べてやや地味な感じがしている。ジャイアンツ・ファンを自認する私には、昨年4位に甘んじて捲土重来を願っていたところオープン戦で勝ち続け、12球団中首位だったことで期待が高まっていた。オープン戦とは言え、今シーズンは昨年のようなことはあるまいと思っていたところ、今日も逆転負けで5連敗となり、ついに最下位に転落してしまった。まだシーズンは始まったばかりだが、前途多難である。

2018年4月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com