2947.2015年6月8日(月) トルコ総選挙、強権エルドアン体制に陰?

 PCというのは基本的なことが分かれば易しいようであるが、意外に難しいものだということを感じさせられる。自分自身後期高齢者という年齢のせいか、ある程度のレベルまで来ると、その先はいつまで経っても突破できず思うように理解が進まない。自分のHPを開設してからもう9年目に入っているが、それでも思うように理解できているとは言えない。今日は一遍の自作のエッセイをいつも通りHP上にアップしようとしたが、正にアップアップして作業が進まず、いつもお世話になっているITコンサルタントの小糸さんに相談して、PC上のパブリックビューイング(PV)を通して教えてもらったが、それでも思い通りに行かない。夕方になって小糸さんの手の空いたところでPVを使いながら電話で話して、漸くいつもと同じように望む画面を作ることができた。

 さて、お隣の韓国では中東呼吸器症候群(MERS)と言われる感染者がここ数日で増え続け、今日6人目の死者が出た。韓国の初動防疫態勢にやや手抜かりがあって、それが韓国国内で政府への非難となり、政府とソウル市との対立となった。まだまだ感染者は増えそうで、当分事態鎮静化の見通しが立たない。

 さて、遠いトルコの話だが、昨日行われた総選挙で選挙の都度勢力を拡大して来たエルドアン大統領が率いる与党第一党の公正発展党(AKP)が、最大議席数を確保したとは言え過半数を獲得すると見られていながら、議席を大きく減少させその目標は叶わなかった。今日までやや独裁的な力を発揮しつつあったエルドアン大統領は首相から大統領となり、今回圧倒的勝利を得て政権と自らの基盤を更に盤石にしたかったが、その期待は泡と消えた。エルドアン大統領は憲法改正を最大の公約に掲げて自らの権限を一層強化させて独裁者の道へ歩もうとする途上にあった。反エルドアン派の国民にとっては追い詰められた末の乾坤一擲の選挙だったようだ。この後の道筋はまだ分からない。だが、イスラム教伝統派AKPの退勢に対して、これまで恵まれていなかった少数民族クルド族を中心とする人民民主主義党(HDP)が29議席から50議席も増やし79議席となったことは、またトルコ国内に治安への不安と同時に、クルド族だけでなく、性的、宗教的、民族的など様々な少数派の受け皿、国民政党ができ上がりつつあるということにもなる。トルコの政局から目が離せなくなり興味深くなってきた。しばらく注視してみたい。

2015年6月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com