2961.2015年6月22日(月) 日本ペンクラブ総会開催と質問

 日本ペンクラブ総会に出席し、仲間と打ち合わせしていた通り予算案について5点ばかり質問した。会場はいつもの東京会館と違い神保町の如水会館で開かれた。現在東京会館は改築中である。今年は例年になく会員の現状を改革しようとの意気込みが感じられた。2月に行われた理事選挙の結果では、我々4人の同志の当選はあったが、執行部の顔触れは変わらない。私の財務状況が苦しいことにどう対処しようとしているのかとの質問に対して吉岡忍専務理事も何やら言い訳のようなことばかり述べて、まだ現状認識が甘いなぁという感じを持った。

 私が取り敢えずまとめた5つの質問は、①今年度組まれた予算が大きな赤字予想であるが、その意図、②その原因として人件費が収入の50%を超えている。その埋め合わせ策は?③旅費交通費が過去3年間に比較して倍増である。その理由を。④人件費抑制、減額を考えているか。⑤監査制度体制の確立が急務であり、財務室から財務委員会に改組されたが、機能していないのではないか、というものである。

 それに対して必ずしも満足できる回答を得られたわけではない。特に経費節約については、現在のペン本部ビルを丸ごと賃貸物件にして貸し出し、もっと安い事務所を借りて入る提案に対しては想定外と驚いている様子では、何をか言わんやである。自ら火中の栗を拾う気がまったくないように感じた。

 小中陽太郎さんを始め、知人、友人らからは良い質問だったとお世辞を言ってもらったが、若干心残りはある。質問に対して私が求める回答は必ずしも充分得ていないからだ。しかし、これからは理事選挙制度改革などの面で少しは漸進していけるような気はしている。

 その後学士会館へ場所を移し二次会を行った。総会出席者が106名だったのに引き比べてここには同志52名が集まって気勢を上げた。2年後の理事選挙に向けて、会員の間に現状改革の気持ちが強いことを知った。前を向いて歩いて行かなければいけないことを心に誓った。

 学士会館でちょっと驚いたのは、隣の席の加賀乙彦氏の興奮ぶりと怒りっぽいご性格だった。キリスト教徒として、また精神科医師として陰で尊敬しているご高名な作家ではあるが、今日初めて言葉を交わしてその考え方に些か違和感を抱いた。加賀氏の著作を読んでいないことを知るや、それじゃ何を言っても駄目だし、そこでお互いの会話は切れるということだった。そうだろうか。そんなことを言っていては人間関係が成り立たないのではないだろうか。今年米寿を迎えられる加賀氏は奥さまを亡くされ、東大近くのマンションに一人住まいと伺った。高齢と寂しさでやや我儘に陥っているのではないかと、つい詮索してしまう。他の人たちも「怒られちゃった」と言っていたから、単に虫の居所が悪かったというだけではなさそうだ。

 三次会はこれまでにも何度か寄ったことがある、神保町交差点近くの「なにわ」という居酒屋で、揃った酒好きがわいわい騒いで楽しい打ち上げとなった。執行部の浅田次郎会長以下、副会長に昇進した西木正明氏ら執行部は我々の質問や行動に対してどう感じたであろうか。以前から親しい西木氏とは開会前に一昨年亡くなった共通の友人、竹内謙・元鎌倉市長の墓参りについて話し合ったところだ。

2015年6月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com