3884.2017年12月31日(日) 2017年を振り返って

 寒い寒いと思っていたが、何と午前中少し小雪が舞っていた。大みそかの雪というと思わず樋口一葉の「大つごもり」を想い出してしまう。

 2017年も今日で幕を降ろす。日本ではあまり大きく報じられなかったが、ロシア革命が成功して帝政ロシアがソヴィエト連邦に衣替えして世界をあっと言わせてちょうど100年になる。この年イギリスがユダヤ人の国家建設をパレスチナの地に約束するバルフォア宣言を公表した。奇しくも今年トランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認めると公表して、アラブ諸国を始めイギリスや世界の国々の間から厳しい非難の声が上がっている。さらに今年はマルチン・ルターによる宗教改革以来500年になる。その意味では世界史的には大きな節目となる1年だったと言えよう。

 国内では北九州豪雨があったが、大なり小なり各地で地震も頻発した。その数は年々増加傾向にある。いずれ近い将来に南海トラフ巨大地震が起きる可能性が高いと言われている。あまりゾッとする話ではない。

 個人的には、5月に大学ゼミの恩師飯田鼎先生の7回忌に当り、ゼミ仲間と揃ってお参りを済ませることが出来てホッとしている。日本ペンクラブ6月総会では理事に選出され、財務委員に就いた。一般企業などの組織とは異なり運営面で、言論の自由を主張するペンクラブとしては自由な発言を抑圧するムードが感じられ、その点でやや違和感がある。個人的で正当だと思える提案が必ずしも受け入れられなかったことも考え、これについては今後時間をかけて丁寧に説明しつつ、普通の一般的組織体と同じように取り扱うよう立ち回りたいと考えている。

 現在取り掛かっている2つの作品も、ひとつは海外武者修行に初めて出かけてから半世紀を超え、また年齢的にも来年は傘寿(80歳)を迎えるので、これまでの体験から感じ取ったことや、政治家、官僚、メディアに対する言い分をまとめた作品を書き始めている。もうひとつの作品は、その後のことになるが、岡本太郎、藤山一郎、野口富士男、義父の慶應幼稚舎仲良し4人組の各界異なる分野における出世物語を、何人かの知人のアドバイスもありノンフィクション風にまとめてみたいと思い書き始めたところだ。

 海外へは、今年もバルト3国とポーランドへ出かけ、長年の念願だったアウシュヴィッツ収容所を見学することが出来た。来年の計画はまだ決まっていないが、出来れば旧ソ連のキルギスなどを訪れてみたいと思っている。

 健康面では、毎年欠かさず慶應病院で人間ドック検査を受けているので、仮に大病にかかりそうな場合はそこでチェック出来る。日常的には、内科と整形外科、時には泌尿器科に通院して、血圧チェックをしながら健康維持を心がけている。ただ、今月に入って血圧が今までにないくらい上がっている。高い方の数値が140を超えている日が7日もあった。11月には1日もなかったのに気になってはいるが、内科の森先生の話では、気温が大分低いのでそのせいでしょうと慰めていただいてはいる。

 来年も妻ともども健康で楽しい生活が営めるよう祈るばかりである。現在NHKの年末恒例の「紅白歌合戦」を観ているが、ひところに比べて出演者の顔ぶれが若者趣向になっているようだ。これも時代の流れだろうか。来年もとにかく健康に留意して穏やかな1年を過ごしたいと思っている。あ~まもなく除夜の鐘だなあ。

2017年12月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com