2020年東京オリンピックのメイン会場である新国立競技場が、果たしてその建設が大会開催までに間に合うのかどうか、最近になって憂慮されている。このところ連日のように各テレビ局が話題に取り上げてああでもない、こうでもないと机上の空論を繰り返している。
そもそも単にスタジアム建設が話題になったのは、あまりにも高額な工事建設費がかかることが分かったからである。当初この建設話が決まった時は15百億円で納まると言われた。ところがそれではとても足りず、一時は設計変更まで検討された。それが部分変更することにより屋根はオリンピックまでは間に合わず、大会終了後に取り付けられるという。それにしても建設費用は予想を大幅に見直されたが、建設自体はほぼ原案通り二本の大きなキールアーチを使用して建設することになりそうだ。
大体直近のオリンピック主会場工事費は概ね300億円から600億円で建設されている。それが、2020年東京会場になって一気に1500億円超となると、次の開催都市にとっても大きな負担となる。そんなことも考えなくてはならないのが、東京大会準備委員会なのだが、それがどうも計画の決定や事務運営に問題があるような気がしてならない。早く周囲の雑音を消して人々の期待に応えて欲しいものである。
さて、今朝ベオグラードの山崎洋さんから、7月に奥さんとともに日本に来て15日にセルビア大使館で亡父ブランコ・ヴケリッチ氏没後70周年記念イベントに出席し、彼が終戦直前に網走刑務所で亡くなったお父上を偲んで思い出話を語られるので、ぜひ来てほしいというメールがあった。直ちにゼミ仲間やゾルゲ事件に関心を持っている知り合いにメールで伝えたところである。するとしばらくして小中陽太郎さんから電話で、ぜひ出席したいとすでに大使館に出席を申し込んだと言っておられた。小中さんは現在ゾルゲ事件を取り扱った作品を執筆中なので、ぜひヴケリッチについて話を伺いたいと、当日開催のペンクラブ理事会を切り上げても出席したいとご執心である。
山崎さんは昨年私の出版記念会出席のため、わざわざベオグラードからやって来てスピーチをしてくれるなどいつも頼りになる友人であるが、今回の訪日は奥さんが主役であるらしい。15日にセビリア大使館で記念イベントに参加してから、今年2月に読売文学賞を受賞された奥さんの仕事に付き添って岡山方面へ婦唱夫随で旅巡りだという。
ゼミの仲間も喜んで出席してくれるようなので、できるだけ大勢が集まることによって盛り上げてあげたい。