ギリシャはついに昨日までに借金を返せず、EUなどによる金融支援が失効した。先進国で借入金が延滞扱いとなったのは、ギリシャが初めてである。すでにギリシャ国内では銀行機能が制限され、現金の引き出しもひとり60€以内に制限されて市民の間には不安が広がっている。ギリシャ政府は現行の金融支援プログラムの短期延長や、債務再編を含む新たな支援策などを要請していたが、EUがこれを拒絶し暗礁に乗り上げてしまった。ギリシャ国民の両肩にはずっしりと重荷が架せられ、日一日と厳しい生活へ追い込まれる。明るい未来図が描かれていないだけに、国民にとっては大ごとである。ギリシャ国民が一日も早く安心して生活ができるよう願わずにはいられない。
昨日国内では狂気的事件と不安な事象があった。前者は走行中の東海道新幹線車内でひとりの男が頭から油をかぶって火をつけ、本人を含む2人が死亡し、26人が重軽傷を負う残忍な犯行である。
後者は、小規模噴火を続けて一部地域への立ち入り制限がされていた箱根で、更に厳しい措置が取られることになった。新たに小規模の噴火があったことが確認され、立ち入りが規制された区域に避難指示を出した。観光地箱根がまた警戒度を「レベル3」へ上げられることになり、観光客を遠ざけることになってしまった。テレビを観た限りでは、残念ながら蒸気が激しく立ち上るようになり、当分立ち入り制限が解除される可能性はないようだ。
これに国会で安保関連法案などの非民主的な動きが激化して、どうにもすっきりしない。外を見れば7月に入ったと言うのに雨模様ですかっとしない。
今日から一年の後半に入る。時間の経過はあっという間である。この政治的、社会的に行き詰まった状態を一日も早く取り払ってもらいたいものだ。
さて、この夏休みに奈良にいる高一男子の孫をサンフランシスコへ連れて行って、アメリカの大地に溢れる臨場感を味わわせてやりたいと旅行を計画してみた。生憎旅行繁忙期とあって中々予約が取れなかったが、今日漸く航空券とホテルの予約が取れたと小田急トラベルから連絡があった。8月6日に成田を発ち11日に帰国の予定である。孫は今旅券の申請中である。これで落ち着いてこの旅についてあれこれアイディアと旅行パターンを考えることができる。できるだけ若いうちに海外へ、しかも極力武者修行をと機会をとらえて勧めているが、身内の高一の孫はどうも引っ込み思案で行動的なプランにはあまり乗り気ではないようだ。だからこそ、外へ連れ出して付き添ってでも武者修行的体験に触れさせて性格的に一皮剥かせてやりたいと思っている。果たしてそれによって孫は成長してくれるだろうか。