2995.2015年7月26日(日) 無駄な建設工事がなぜ続けられるのか。

 とにかく暑い。全国各地で今年最高気温を記録した。猛暑日となった都市は全国で129都市に上った。都内でも練馬区では37.2℃で観測史上最高気温を観測した。そんなわけで今日もほとんど家に閉じこもってテレビを通して大相撲名古屋場所千秋楽で横綱白鵬の35回目の優勝場面を観ていたが、涼しくなる夕刻になって近くの駒澤公園にウォーキングに出かけた。

 公園の半周コースを回って再建中の新築第二球技場の傍を通ると、新国立競技場の見直し建設計画がふっと頭に浮かぶ。この第二球技場は、1964年大会では主にホッケー場として使用されたものを取り壊し、現在新築工事中なのである。近くに掲示してある完成図を見ると新球技場も中々立派な球技場のようだ。隣接する室内体育館も取り壊し、新築中である。この旧室内体育館も1964年オリンピックで使用された施設である。そして驚くべきは、これら新しい施設が完成後は2020年オリンピックではいずれも使用されないという話である。もったいないというか、無駄な施設とは言わないまでも折角作った立派な施設をどうして使用しないのか、分からないことだらけである。どうして前回オリンピック大会で使用した施設を取り壊し、新たに作るのはどういう目的からなのだろうか。今新国立競技場再建問題が予定を遥かに上回る費用がかかると言うことから見直し論が出て、仕切り直しになった。この駒澤の施設は、前大会で使用した時より近代的で使用し易い施設に違いない。それにも拘わらず、最初から作るけれどもオリンピック用には使わないという無駄な発想はどこから生まれるのか。何か施工者と業者の取引のうえで無駄な施設が作られるように思えてならない。

 さて、昼前にびっくりするようなニュースがあった。調布飛行場から離陸した小型飛行機が間もなく近くの住宅地帯に墜落し、住宅火災を引き起こし、乗客と住民3人が亡くなった。調布飛行場は甲州街道に沿って大きな味の素スタジアムの背後にあり、多磨墓地への行き帰りの折傍を通ると飛行機の姿を見ることもあった。小型飛行機とは言え、住宅地の上空を飛び回るのは危険であることを改めて知らされたが、このことは沖縄の人たちの日常生活では当たり前で、彼らにとってはもっと大きな武器を積んだ軍用機が上空を自由奔放に飛んでいるのだ。今日の小さな飛行機事故とも言えない事故ですら、大きな災害になりかねない。極力危険を避ける方策を講じなければならないが、今日の事故で国交省は早速飛行回数を減らすなどの対策を徹底するようだが、より危険な沖縄の米軍機の飛行回数を減らすことは現状では難しい。

 普段あまり実感として我々に迫って来ることがない飛行機事故だが、今日の事故も無碍に他人事として捉えてはならないと思う。

2015年7月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com