5630.2022年10月12日(水) ロシア連日のミサイル攻撃

 一昨日ロシアがウクライナへ80発以上のミサイル攻撃を行ったが、昨日もミサイル攻撃を仕掛けて、民間人やインフラ設備に多大な損壊を与えた。一時首都キーフを攻撃したロシア軍はその後、当初東部地域の住民が民主化と自由が奪われているので彼らを救うためとの口実で東部州を攻め、東部4州を主に戦闘を繰り返し、それこそ攻撃の言い分の正当性を身勝手にアピールしていた。

 ところが、今回のミサイル攻撃では、ロシアが建設したクリミア半島と本土を結ぶクリミア大橋がウクライナ軍によって攻撃されたとの理由で、東部ばかりではなくキーウやウクライナ全土にミサイルによる報復攻撃を実施したのだ。これではロシアのいう東部の人民解放のために東部をウクライナから守るとの言い草は、つじつまが合わない。ロシア国内でも強硬派を抑えるためプーチン大統領が、強硬な総司令官に交代させたとの噂がある。

 しかし、今度のミサイル攻撃については、ウクライナはもとより、欧米、NATOの非難はかつてないほど激しいものである。早速主要7か国はゼレンスキー・ウクライナ大統領も加わり、緊急のオンライン首脳会議を開き、共同声明を発表した。その要旨は、罪もない市民に対する無差別攻撃は、戦争犯罪であるとプーチン大統領を厳しく追及している。プーチン氏が核兵器使用の可能性をちらつかせていることに対しても、意図的に事態を深刻化させ、世界の平和と安全を危険にさらしていると非難した。更にロシアによる生物化学兵器や核兵器の使用は厳しい結果をもたらすと述べた。岸田首相もロシアの核兵器の威嚇、使用はあってはならず、ウクライナを新たな被爆地にしてはならないと強調した。

 ウクライナにおける戦火は益々エスカレートするばかりだが、その影響が世界のエネルギー価格を高騰させ、世界経済の先行きも暗いものとなっている。昨日国際通貨基金(IMF)が最新の世界経済見通しを公表したが、2023年の世界経済の実質成長率は、前年比2.7%になると発表した。最大の原因は、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー・食料価格の高騰による経済危機である。アメリカは40年ぶりのインフレに悩み、連邦準備制度理事会(FRB)が5回連続で利上げを実施し、コロナ禍の20年に主要国で唯一プラス成長を維持した中国も今年度以降減速する方向で、この30年間で最低水準となる。

 日本の円安傾向にも思うように歯止めがかからない。今日1㌦=146円台にまで下がり、24年ぶりの円安相場となった。この様子ではまた近日政府・日銀は為替介入に入るのではないかと推測される。

 さて、ウクライナ戦争により、ロシアから多くの外国籍企業が撤退しているが、サンクト・ペテルスブルグにある日産工場が休業状態だったが、現状では再開の見込みが立たず、このほど工場をロシア側に売却して撤退することになった。その売却価格が何とたったの1ユーロだという。弱い立場をずる賢いロシアにつけ込まれたという感じであるが、それにしてもたったの1ユーロとは、開いた口が塞がらない。戦争では何でもありということだろう。

2022年10月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5629.2022年10月11日(火) アントニオ猪木の隠れた意外な人気

 先日亡くなった元プロレスラーのアントニオ猪木について、彼がこれほど多くの人に愛され、功績を評価されていたとは意外な感がした。所詮プロレスは真剣勝負ではないとプロレスラーを過少評価していたが、昨日日本のプロレスの歴史、選手を後世に残していくための組織「日本プロレス殿堂会」で、猪木の追悼セレモニーが行われた。弟子だった藤波辰爾、長州力らが涙が止まらなかったと師匠の死を悲しんだという追悼の言葉には見直したような想いである。たかがプロレスラーと思っていたが、人間的に他人の面倒をよく見て多くの人から慕われていたという。参議院議員としても、彼一流のパフォーマンスで、イラク戦争時には日本人人質解放に貢献し、その後も日本の国会議員が誰ひとり積極的に訪れようとしない北朝鮮に個人の資格として33回も訪れ、北朝鮮でプロレスを披露してあの北朝鮮で人気が高い。

 猪木には幾分パフォーマンス過剰の傾向があり、絶頂期のボクシング世界チャンピョンだったモハメッド・アリと一戦を交え、世界中が注目した。私もテレビで熱戦を期待していた。だが、彼の試合はファンの期待を裏切りはっきり言って顰蹙を買うほどつまらなくずるいものだった。開始から最後までラウンド中は、アリの強力なパンチを恐れたのか、猪木はほとんど仰向けに寝たまま足で蹴ることしか出来なかった。試合は結局両者とも相手に有効なダメージを与えなかったとドローに終わった。試合後メディアから酷評されたし、アリにとっても不愉快な試合だっただろう。プロの超一流選手同士がよくぞあんなお粗末な試合をファンに披露したものだというのが、試合後の私の感想だった。

 しかし、これらは我々門外漢があまり猪木へ深入りせずに、直観で思っていることで、彼が他人にはおいそれとは見せない隠れた本性があったのだろう。人を表面的な一面だけで見てはいけないということを知らされたようなの人間性でもある。あまりにも無責任に思っていた仮面の猪木像と、骨身を惜しまず、人のために尽くす人間的に優れた猪木像とのあまりに大きなギャップに愕然とした次第である。

 どうしてアントニオ猪木が亡くなってからなぜ彼に関心を抱いたかと言う、彼の生きざまに似たある女性について書かれたドキュメントを偶々読んでいたからである。その女性とは軍事アナリストの小川和久氏の母上フサノさんの半生に至極共通するところがあった。先日小川氏から「『アマゾンおケイ』の肖像」なる高著をいただき、9月30日付本ブログにも取り上げ現在読書中であるが、主人公「おケイ」と母のフサノさんのことで、猪木と同じように7歳で叔父叔母に付いて移民としてブラジルへ渡り、その7年後単身帰国した。その間尋常小学校しか通わなかったが、自ら英語や、英文タイプを身に着け、カフェ、ダンスホール、クラブなどを経営し、手に仕事を覚えてから上海へ渡り、アメリカ人外交官と恋に落ち、厳しい試練の中で日本へ戻り、42歳で小川氏の母となり97歳で亡くなられた。まだ読み込んでいない箇所に新たな意外性があるかも知れないが、猪木も幼時ブラジルへ渡り17歳で力道山に素質を見出され、日本へ帰国してプロレス界の巨人となった。2人には共通性があるように考えている。

 それにしても私にはその根拠がよく理解出来ないが、昨日の朝日朝刊に作家夢枕獏氏がアントニオ猪木を悼むとして「ファンタジーに捧げた肉体」という寄稿文が載っている。夢枕氏は猪木が大好きだからと、日本が世界に誇る3大偉人として、空海、宮澤賢治、アントニオ猪木ら3名の名を挙げていほど病膏肓に達している御仁である。真面とは思えないほど少々異常に買い被っておられる。

 だが、考えようによっては、人間というのはそれほど多面性があり、ある側面だけ見ただけではその人物の本質は分からないものだということを改めて思い知らされたような気する。

2022年10月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5628.2022年10月10日(月) 甥のジャズ・ライブを久しぶりに鑑賞

 今日は「スポーツの日」という祭日で、3連休最後の休日に当たる。連休は天候に恵まれなかったので、予想していたほど観光地への人出はなかったようだが、各地でいくつか交通事故が起きている。

 ついては、ジャズ・バンドを率いている甥から、コロナ禍の中で活動を停止していたが、鎌倉で再開するので、都合がよかったら見に来てほしいという連絡を先日もらった。4年ぶりなので妻と久しぶりにライブショーを楽しみに出かけた。甥の母親である妹も来ていたので、4年ぶりの再会となった。以前に2度ばかり同じ会場でライブを鑑賞した。会場には30人強ほどのファンがいたが、流石に目の前で演奏されると反響がすごい。バンド・リーダーである甥はベースを担当し、他にサックス、ピアノ、ドラムの3人と息の合った演奏をしていた。おしゃべりも流暢というわけではないが、演奏曲をコミカルに解説してくれた。かれは1曲だけピアノも演奏したが、普段から作曲や編曲もやっているようで、その辺りの話も面白かった。バンドは有名なジャズ曲、シャンソン、童謡、映画音楽、アニメ曲などをジャズ風にアレンジして聞かせてくれた。構成は2部から成っていたが、休憩を挟んで約2時間半に亘ってまずエンジョイすることが出来た。東京、横浜は雨が降っていなかったが、鎌倉駅に着いた途端雨が激しく降り出し、急遽傘を買ってランチを食べている間に小降りになり、ライブが終わった時には晴れ上がっていた。近い将来に再びライブをやるなら、また来たいと思っている。甥もコロナ禍にめげず頑張って乗り切っているようだが、今後もこれまで以上に頑張って今の苦境を乗り切って欲しいと願っている。

 久しぶりに懐かしい鎌倉を訪れたが、雨だったこともありジャズクラブ周辺を少し歩いただけだった。今鎌倉はNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の人気もあり、普通なら多くの観光客で溢れている筈であるが、コロナ禍のせいもありそれほど多くの観光客の姿は見ない。それに外国人観光客の姿はほんの数人見ただけだった。明日から全国旅行支援が始まるが、旅行者はもちろん観光業者にとっては経営的に大きな助けになる。同時に外国人の日本への旅行の制限を大分緩和したので、今後インバウンド客が増えることだろう。当然鎌倉にも多くの外国人観光客が押し寄せることを期待している。

 さて、ロシアのプーチン大統領の70歳の誕生日の翌8日、クリミア半島のクリミア大橋が爆破されたが、物質的な損害より、クリミア大橋はロシアが半島を占領後に建設し、ロシアのクリミアにおける権益を誇る重要な建造物であるだけに、ロシアとしては許しがたいウクライナの破壊工作と判断し、今日ウクライナの首都キーウにミサイル83発を発射し激しい報復攻撃を行った。これはこれだけに留まらず、今後もウクライナに対する徹底攻撃を仕掛ける恐れがある。このところ前線においてやや旗色が悪かったロシアの起死回生の攻撃とも見られる。これから戦線は拡大するのだろうか。心配である。

2022年10月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5627.2022年10月9日(日) ロシア、中国、北朝鮮の身内の論理

 危惧していた通り今年のノーベル平和賞を身内が受賞したことについて、早速ロシアとベラルーシがイチャモンをつけた。自国の個人、及び組織が平和賞を授かったことは、名誉であるにも関わらず、両国はこの授賞が平和を追求する影響となって世界に広がっていくことに戸惑っている証拠だろう。両国では、多くの政治家がノーベル委員会の決定に激しく反発している。ノーベル委員会が「それぞれ自国の市民社会を代表する存在」と位置づけ、「平和と民主主義の重要さを示している」との見解に、冷静さを通り越すような苛立ちを露わにしている。曰く「まるで軍事作戦だ」とか、「平和賞は政治的な道具と化した」、「西側のダブルスタンダードに追随し、自ら平和賞の価値を貶めている」など、ここまでこき下ろして自分たちの国民が栄えあるノーベル平和賞を授与されたことを誇りに思わない変質的な考えには、呆れるより仕方がない。

 ロシアの軍事侵攻に賛同するベラルーシは、独裁者同士が自らの権力基盤を固めるためにお互いに手を結んでいる。2020年ベラルーシ大統領選挙の不正疑惑や反政権デモの弾圧を巡って、欧米から激しい批判を浴びた際には、ともに欧米から経済制裁を受けながら、国内の反政権派に対する弾圧を強めた。悪の枢軸は、気に入らない身内への称賛を逆に弾圧に振り向けるような蛮行を繰り返し、国際社会の信頼を益々失っている。

 ウクライナ戦線は泥沼化しつつあり、ロシア軍が苦戦して奪われた領土をウクライナ軍が奪還しつつある。昨日クリミヤ半島とロシア本土をつなぐ自動車と鉄道用のクリミヤ橋が爆破された。推察するにウクライナが仕掛けたものだろう。

 ロシアの陰湿な意地悪さは、今に始まったことではないが、最近小ロシア的に外国に迷惑をかけるような悪事を頻繁にやらかしている北朝鮮が、今朝未明にまたもや弾道ミサイル2発を発射した。いずれも日本の排他的経済水域の外へ落下したが、先月25日以来僅か2週間で7回も発射している。今北朝鮮国民の1人当たり国民総生産は、韓国の1/50と言われるほど貧しいもので、当局は貧しい中で巨額を要するミサイル発射が国民に知られることを警戒して、最近では国民には知らせていないという。未明に発射したのも国民に隠したいからだろう。北朝鮮はいつのまにやら秘密国家となってしまった。

 もうひとつ世界の3悪人のひとり、習近平が権力を握る中国に対して、さほど大々的には伝えられないが、8月31日にミシェレ・バチェレ国連人権高等弁務官事務所長が、中国の新疆・ウィグル自治区の人権侵害に関する報告書を公表した。報告書には、中国が人種差別撤廃条約、拷問等禁止条約、女子差別撤廃条約、国際人権規約の社会権規約などに違反すると指摘し、①恣意的に自由を奪われたすべての人を解放する、②行方不明者の所在を明らかにする、③関連する法的枠組みを見直すことなどを中国に求めている。この国も経済大国であることを利用して、経済的に豊かであることを一帯一路政策で、利己的に活用しているが、中国内に居住する多くの少数民族への弾圧は一向に止まない。それでいて毎度きれいごとばかり主張している。

 最近の上記3か国について、ニュースを探るといくらでも首を傾げるような質の悪い事実が出て来る。まるで底なし沼である。これら3カ国との外交関係は難しい。

2022年10月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5626.2022年10月8日(土) 意外だったノーベル平和賞受賞者

 このところ連日今年のノーベル賞各部門賞が発表されている中で、昨日平和賞が発表された。受賞3者それぞれの国籍を知って些か驚いた。今年の平和賞は、異色と言えば異色である。というのは、今世界中を騒がせておよそ平和とはかけ離れたロシアのウクライナ侵攻の過程で、その当事国の人や団体3者が選出されたからである。戦火の中の小さな平和賞ともいうべきものである。ひとりは、ロシアの支持国、ベラルーシで「ヨーロッパ最後の独裁者」と言われる6期在任中のルカシェンコ大統領不正疑惑に対し、国内で抗議活動を拡大して逮捕され、その後も度々逮捕されながらも権利保護などで主導的な役割を果たし、今も獄中にいる人権活動家ビャリャツッキ氏である。獄中や軟禁下にいる人物への授賞は、過去にアウンサンスーチー氏や劉暁波氏がいる。

 ふたつ目の受賞は、何と戦争仕掛け国ロシアの人権団体「メモリアル」である。ソ連崩壊後、政治的抑圧や人権侵害に関する情報を収集し、政治犯の取り扱いにも注視してきた。チェチェン紛争ではロシア軍と親ロシア派による市民虐待と戦争犯罪の情報を収集し検証してきた。昨年12月にはロシア最高裁から解散を命じられたが、解散を拒んで活動を続けている。3つ目はウクライナの「市民自由センター」である。ロシアの侵攻が始まってからロシアの戦争犯罪の特定と記録に取り組み、罪を犯した当事者に責任を取らせる活動を行ってきたという。

 いずれも「戦争犯罪と人権侵害、権力乱用を記録するための卓越した努力」が授賞の大きな理由である。いかにも平和賞らしい台詞である。しかし、これらの選考と授賞が必ずしも誰にも評価されるわけではない。賛否両論がある。それは日本に住むウクライナ人でも同じである。「ロシア人も含めて誰にでも人権がある。国に関係なく、平和を祈る人権団体が受賞することはよいことだ」という声がある一方で、「平和な時ならばわかるが、戦争が続いているなかでロシアの団体が選ばれるのは疑問だ」との声もある。

 このウクライナ、ロシア、ベラルーシ3者へのノーベル賞授賞について、アメリカのバイデン大統領は、「戦争の暗黒の日々においても、脅迫や抑圧に直面しても、権利と尊厳を求める人類共通の願いが消えないということを思い起こさせる。彼らの業績は評価されるに値する」と称賛した。一方、ロシアの「メモリアル」は、ロシア最高裁から昨年12月解散命令を受けた後、建物を関連組織に寄付した行為を違法と判断された。いずれロシア政府から歓迎されざる辛辣な言葉発せられるだろう。

 いずれにせよ今年のノーベル平和賞が、戦争への問題意識を高めたことは間違いないように思う。これをきっかけに紛争へ至る小さな種でも、見逃さず取り除く努力を日頃から実行することが大事なことだ。

 さて、1か月ぶりに糖尿病クリニックで受診した。基準数値のHbA1cが5.9と、先月の6.0よりまた下がり、ほぼ安定していると医師に言われた。血圧は毎日ほぼ120前後にあり、気にしている脈拍のアップダウンが激しいと尋ねたところ、この範囲なら問題ないとのお話しだった。医師からも随分元気ですねと言われた。目も白内障の手術後は、視界がはっきり開けたこともあり、極めて順調である。後は、変形性関節症による両手指の痛みであるが、こればかり残念ながら高齢者特有のもので完治の可能性は少ないと言われている。止むを得ないので、毎日のリハビリで悪化を防止するために毎日両手指をこねくり回している状態である。健康面は現状では、全般的にまずまずと言ってもよいと思っている。

 今月から高齢者医療費が倍額に値上げされたが、今日がその1回目である。支払い額は確かに2倍だったが、これから毎回こうなるのだ。政府のお年寄り苛めの始まりである。

2022年10月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5625.2022年10月7日(金) 大谷翔平選手のあっぱれな活躍ぶり

 今月に入ってから5日まで気温が20℃を上回っていたが、昨日から雨模様となり急激に冷え込み出し最高気温が14.1℃を記録したのに続いて、今日の最高気温も13℃となり、家でもセーターを身に着け、暖房スイッチをいれる状態である。10月初めにしてこの寒さは88年ぶりだというから驚きである。寒いのは、明日が二十四節気の寒露に当るからであろうか。

 そんな気分的に寒々しくすっきりしない中で、一昨日話題になった人・細田博之衆議院議長が、今日文書で旧統一教会との関係を追加で認めた。これまで4回教会の会合に出席していたと説明していたが、この他に4回、計8回出席し挨拶もしていたこと、そして祝電を3度送っていたことなどを認めた。どうも自民党として党員に対する説明が生ぬるいのか、各党員からは大分抜け落ちた申告になっている。国民の前に事実を隠し通そうとする心がけが良くない。是々非々はあると思うが、不真面目な議員は選挙で落選させることに効き目があるが、その他にも国会活動における「裁判官審査」のようなもので、国民が国会議員の前期の仕事ぶりを投票の場で審査、採点する制度を検討する必要があるのではないかと思っている。

 海外では、相変わらずロシアのプーチン大統領の強引な手法が内外から批判を浴びている。予備役招集を行ってからロシア国内でもかなり反感が持ち上がっているようだ。先にウクライナの東・南部州を一方的にロシア寄りの選挙の挙句に、ロシア領へ編入することを決定したが、昨日は更にエスカレートして占領したザポリージャの原子力発電所をロシアのものと言い出したりして、国際的に顰蹙を買っている。この無法の仕打ちに、国内からも批判が出ているが、フランス人歴史学者エレーヌ・カレールダンコース女史が、かつてソビエトがアフガニスタンに侵攻し、戦争が泥沼化したことがソビエト崩壊の一因となった歴史を引き合いに出し、プーチン政権の終えんにつながりかねないと指摘してもいる。

 さて、国内外に暗く、嫌な話題ばかり湧出した中で、明るい話題と言えば、アメリカMLBで活躍して昨日シーズンを終えたエンゼルスの大谷翔平選手の話題が飛び抜けている。MLBはまだポスト・シーズンが残されているが、それに出場しない大谷選手の今シーズンの評価についてMLB担当記者の間でも高く評価されている。

 これまでMLBで活躍した日本人選手に比べても目覚ましい活躍をした大谷選手には、日本でも大人から子どもまで大きな関心が寄せられている。その大谷選手は一昨日投手として登板し、勝ち星こそ得られなかったが、15勝(リーグ3位)9敗、防御率2.33(4位)で、規定投球回数(162回)に達し、二刀流の打者としても規定打席(502打席)に達して586打席160安打の打率0.273(25位)、34本塁打(4位)、95打点(6位)を挙げており、二刀流の先達だったベーブ・ルースの記録を優に追い越した。今や61年ぶりにロジャー・マリス選手の本塁打記録61本を破り、1シーズン最多本塁打62本を記録したヤンキースのアーロン・ジャッジ選手とア・リーグ最優秀選手(MVP)争いを演じている。とにかくこの半年間日本中に数々の明るい話題を提供してくれた。

 1901年にMLBが2リーグ制になって以来、打撃部門と投手部門で規定の投球回数及び規定打席をクリアした選手は本場のアメリカ人選手の中にもおらず、大谷選手が成し遂げたことが素晴らしいと思う。画像から見る大谷選手の笑顔と人柄が、人気を更に上乗せしているようだ。昨年MVPを獲得したので、もし今年も獲得するようであれば、まさに不世出の選手になったと言えよう。今朝の「天声人語」でもべた褒めである。我々もこの好青年を誇りにして、来年以降も大谷選手を応援したい。

2022年10月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5624.2022年10月6日(木) ポーランド、ドイツへ戦時賠償金請求

 今朝またも北朝鮮が2発の弾道ミサイルを日本海の日本の排他的経済水域(EEZ)外へ発射した。いくら日本政府が北朝鮮政府に抗議し、各国が国連安保理決議違反と非難しても、知らぬ存ぜぬを繰り返す北朝鮮のやり方には最早打つ手もない。昨日の国連安保理事会で欧米を中心に安保理事会決議違反であると北朝鮮を非難する声が相次いだが、ロシアはアメリカの北への対応が問題とし、中国も制裁は人道状況を悪化させるだけで効果はないと主張して北朝鮮への対応方針は示されなかった。北朝鮮も酷いが、この北朝鮮に同調するようなロシアと中国も事態を悪化させるだけである。相手国にお構いなしに自国のやり方で自らの存在感をアピールする傍若無人ぶりである。金正恩・朝鮮労働党総書記につける薬はないというより言いようがない。

 ついては、当事国にとっては真剣だが、こんなややこしい話がある。先月ポーランド与党「法と正義」のカチンスキ党首がドイツに対して、第2次大戦中のナチス・ドイツの侵略に対する損害賠償として約183兆円の支払いを求めて交渉する方針を示した。ドイツ国民もびっくりしている。何とドイツの年間予算の約3倍の巨額である。ポーランドとドイツは隣国であり、それがナチ侵略にもつながることになったのだが、ドイツ政府としては受け入れられないという当然の反論である。歴史的にも1953年当時東ドイツに対してポーランドも、同じ東ヨーロッパ体制下にあったため、ソ連と一体となって賠償請求権を放棄すると声明した。その後90年ドイツ統一の際にドイツの国際法上の立場が確定し、戦後処理はすべて終わったとドイツはもちろん国際社会も理解している。日本もドイツと同様に国際的な視点から日韓請求権を持ち出されても、すでに日韓両国間では請求権は解決しており、韓国政府が妥結しているにも拘らずしばしば請求権を叫ぶが、日本が今更これをそのまま受け入れることはない。北朝鮮が時折日本に対して戦時賠償を口に出すことはあるが、これとて韓国との約束と同じで応じることはないだろう。弾道ミサイルの連射は、まさか腹いせのひとつではないと思っているが・・・。

 戦争の都度終戦後の賠償が取り沙汰されるが、今ロシアがウクライナへ仕掛けた戦争が、終戦となった際にはいかなる賠償がいかなる形でロシアからウクライナへ支払われるのだろうか。戦争には平時では考えられないことが起きるものだ。

 さて、3日に臨時国会が開会したが、安倍元首相の負の置き土産とも言える自民党議員と旧統一教会との釈然としない関係が後から後から明るみに出る。昨日の衆議院会議場では立憲民主党の泉委員長が、後ろを振り返りながら細田衆議院議長にいくつも質問を浴びせていたが、議長はまったく応じる様子がなかった。尤もこの質問については、自民党から非常識と批判が出たり、共産党からは野党が協調して問い詰める予定を無視したとか非難されている。細田議長は文書で回答すると応えたようだが、この議長も議長として旧統一教会との関係が闇のまま疑問に応えていない。今国会の問題点のひとつである、国会議員と旧統一教会との関係が明らかにされない以上国会も揉めるばかりだろう。

2022年10月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5623.2022年10月5日(水) 友人の講演と習近平党主席3期目

 先月セルビアから3年ぶりに一時帰国中の友人山崎洋さんと奥さんが、高輪のセルビア駐日大使館で、セルビアと日本との友好140周年を記念した特別イベントでセルビア人詩人の翻訳書出版について講演したので、ゼミの友人とともに出席した。

 冒頭に挨拶されたアレクサンドラ・コヴァチュ駐日大使は、山崎さんがベオグラード大学で日本語を教えていた時の教え子という奇縁で、その後奥さんも大使に日本語を教えたことがあり、山崎夫妻は恩師に当ると話された。大使は長身の女性で上手な日本語で挨拶され、山崎さんが話している時は、しきりに相づちを打っていた。山崎さんはその作品が第2の聖書とも呼ばれているペトロビッチ・ニェシュの「山の花環」について、また佳代子夫人はボスニア生まれのノーベル賞作家・イボ・アンドリッチの作品について語った。普段はあまり接することがないセルビアの作品だけに中々有意義なイベントだった。

 ついては、来る16日から始まる中国共産党大会で、かねがね噂されていたように国家主席である習近平・共産党総書記が、慣例を無視して3期目に就くことが確実視されているようだ。これで習主席の権力集中と独裁化が益々鮮明化して、集団指導体制は色あせたものとなる。本来最高幹部は68歳で引退という暗黙のルールがあり、現在69歳の習近平主席は次期最高幹部になる資格を喪失している。独裁者の常套手段は、ルールを無視して自らの都合の良いルールを採用することである。習近平主席は、毛沢東の終身体制につながった「党主席制」はさすがに見送ったようだ。文化大革命を招いた毛沢東への個人崇拝の反省から、毛以降鄧小平、江沢民、胡錦涛ら先代の国家指導者はそれぞれある時期に後進に道を譲っている。しかしながら、習近平はそれらの前例を無視しても主席の座に固執し続け、権力を行使しようとする強い意思である。そこには習主席には、この10年間で長年解決出来なかった多くの難題を克服した自信があるようだ。

 これで習近平主席、それに今世界中から非難されているロシアのプーチン大統領、更に国際世論を無視し続けて核実験を強行している北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党総書記が揃って、世界の3悪人として権力の座に居座り続けることがほぼ確実となった。

 プーチン大統領は、2000年に大統領に就任して以来、ほぼ20年間に亙り権力を握り続けているが、その間に味わった甘い汁が忘れられず、今や2036年まで大統領の座に居続ける野望を抱いている。この挙句がウクライナ侵攻であり、世界中に恐怖と憎しみの種をまき散らしている。

 これら世界のワースト権力者3人が、国家・国民の利のためというより自らの私利私欲のために権力の座へ居座り続けようとしている。彼ら3人は、国家自体に社会主義、共産主義のスローガンである「民主福祉国家」「万民平等」などを掲げて、国のリーダーとして行動しているが、ロシア、中国、北朝鮮のお国柄は、まったく共産主義とか、社会主義とは乖離し、むしろ真逆のものである。国民は利己主義者のリーダーに飼いならされているが、このままあるべき姿の未来へ突き進むとは思えない。一日も早くまともな反体制組織が確立され、平和裏に国内が民主的に統一され、真っ当な国家として世界の民主国家と対等な友好関係が結ばれることを願って止まない。

2022年10月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5622.2022年10月4日(火) 北朝鮮、中距離弾道ミサイルを発射

 今朝7時22分過ぎ、北朝鮮が中距離弾道ミサイルを発射した。最近は日本海の日本の排他的経済水域(EEZ)外へ落下することが多かった。先月25日以来7度の短距離弾道ミサイルが発射されているが、今日は中距離弾道ミサイルで飛行距離もこれまでで最長である。日本の東北地方上空を飛び青森の東約3,200㎞周辺、北朝鮮の発射地点から約4,600㎞地点に落下したと見られている。日本の上空を弾道ミサイルが通過するのは、実に2017年9月以来である。これに対して、早速松野官房長官が国連安保決議違反であると厳しく北朝鮮を非難し、日本政府は北朝鮮政府に対して厳重に抗議をした。アメリカと韓国政府も日本と韓国の防衛に対するアメリカの強い決意を示した。気がかりなのは、今後ICBMの発射や、7回目の核実験を強行する可能性である。今朝この報道でバタバタしたため、NHKでは定例の朝ドラが中止となってしまった。

 さて、昨日の朝日新聞朝刊に2頁の見開き全面広告が掲載されていた。ある投信会社のメディアに対する暗黙の抗議であり、アドバイスでもある。「報道機関のみなさまへお願いです」と最上段に横書きで書いてあり、その下に更に大きな文字で「投資と投機を区別して報道してください」と書かれている。「投資」と「投機」を誤って報道し、誤解した顧客が投資したつもりが投機になり散財した人が少なからずいたのではないか。察するところ怒った顧客が、投信会社へクレームをつけたケースが多く、正確に「投資」と「投機」の違いを理解したうえで執筆しない経済記者に、もっと勉強し、正確に報道しろと巨額を注ぎ込んでアピールしているように思えた。新聞社としてはどんな気持ちだろう。

 経済記者と言えば、「選択」10月号によると日本経済新聞社では、このところ若手や中堅記者退職の雪崩現象が止まらないようだ。昨年の依願退職者が53人もいてその8割が20~30代の働き盛りだというから深刻である。更にその悪しき流れは今年に入っても続いているという。日経のケースは、執筆など本業に関わる退職ではなく、社内の職場環境が悪化したせいだというから始末に負えない。しかし、新聞記者は学生時代に目指した職業のひとつでもあり、仕事自体は責任感とやりがいを感じて取材活動に当たり、記事を書いていると思う。それがそんな気持ちが失われたのか、或いは職場環境の良い他社で同じように記者を目指すのか、記者は専門職で仕事にプライドを持っているだけにそう簡単に辞めるわけには行かないと思っている。いろいろ悩みがあるのだなぁとつい同情心が湧いてくる。

 ついては、今日Google Search Consoleから先月分のブログのアクセス数についてメールで知らせてくれた。それによるとアクセス・トップ3は、①2013年9月12日「川勝平太・静岡県知事のやりたい放題」、②2011年7月25日「グエン・カオ・キ元南ベトナム副大統領死す」、③2015年1月13日「アルペンクラブ後輩の遭難死を想う」が、アクセスが多かったが、皆かなり古いブログである。しかも①は以前にもリストアップされた。ここでは人格的に問題のある知事について批判的にブログを書いた。今もJR東海との間でリニア新幹線の大井川トンネル工事についてもめている。そのため事業が一向に進まない。②は、懐かしいが、生前手荒な軍政を指導した旧南ベトナムの軍人兼政治家の死について書いた。サイゴン陥落後、故国を追われるようにアメリカへ亡命し、静かに波瀾の人生を終えた。私が初めて戦時中のベトナムを訪れた当時は、意気ようようとしていたものだ。③は、大学山岳クラブの後輩で本当に山好きの好青年だった。2人の息子の家庭教師を引き受けてくれ、単独行で国内外の山へ年がら年中登り、南アルプス・農鳥岳で人命救助して表彰されたことがある。惜しくも27年前にヒマラヤのシプトン・スパイヤー(5,850m)の岩壁から転落して一命を落としてしまった。妻と葬儀に出席したが、ご両親のお気持ちを考えると哀れで涙が止まらなかった。

 来月のアクセスはどんな具合だろうか。段々興味が増してきた。

2022年10月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5621.2022年10月3日(月) 臨時国会開会と村上選手56号及び最年少三冠王

 今日から臨時国会が開かれた。会期は12月10日まで69日間の予定である。内閣支持率が低迷し明日発足1年を迎える岸田内閣にとっては多くの課題を抱えた安定政権へ向けた正念場となる。その課題であるが、後から後から自民党議員と旧統一教会との密接な関係が明るみに出てくる。まずは旧統一教会との闇深い関係をすっきりさせて欲しい。その旧統一教会との怪しげな関係を築いた安倍元首相の国葬も終わったところで、国民の大半が反対する中で強行したことに対して、岸田首相は如何なる説明をするだろうか。さらに難しいのは、コロナ禍とロシアのウクライナ侵攻の中で円安市場が進み、ありとあらゆる物価が値上げされ、国民に大きな負担がかかっていることである。岸田手法のお手並み拝見と呑気なことも言っていられない。しかし、国会議員は長い夏休みを取り、これらの問題に解決策を示さないと更に国民の不信感は増して、内閣不支持率は更に高まるだろう。

 さて、最近プロ野球が面白くない。メディアでも報じていたが、かつては野球のTV実況はゴールデンアワーに放映されることが多かったが、近年はBS放送が多くなった。日本の野球を押しのけMLBの大谷翔平選手の活躍を取り上げ、NHKのニュース番組内でも報道する有様である。昨日は、大谷選手の桁違いの43億円という来年度契約金の話題を伝えていた。それに引き換え、日本のプロ野球はヤクルト・スワローズの村上宗隆選手のホームランが騒がれるだけで、少々寂しい。

 ところが、昨夜は久しぶりに熱い試合で盛り上がった。パ・リーグの優勝チームが決まったのである。その決まり方がドラマチックだった。前日まで、1位で最終試合に勝つか、引き分けで優勝が決まるソフトバンク・ホークスが敗れ、1ゲーム差だった2位オリックス・バッファローズが勝って、オリックスの逆転優勝が決定した。しかも、両チームがともに76勝65敗、勝率0.539の同成績である。どうしてオリックスに優勝が決定したかというと、両チームの直接対決でオリックスが15勝、ソフトバンクが10勝という結果からオリックスの2年連続、14回目の優勝が決まった。セ・リーグではすでにヤクルトの優勝が決まっていた。

 そして今日待ち望んでいたヤクルトの村上選手が、今季最終試合の最終打席で14試合ぶりに56号本塁打を放った。これは王貞治選手の55号を抜いて日本人選手として歴代最多本塁打である。同時に、22歳という最年少で三冠王も獲得した。昨日、今日とプロ野球界もシーズン最後になって漸く盛り上がって来た。来年こそは、もう少し早くから盛り上がった試合を見せて欲しいものである。

 ついては、1日夜インドネシアで行われたプロ・サッカーリーグの試合後にスタジアムの観衆の間で暴動が起き、何と125人が亡くなり、323人が負傷するという大惨事が起きた。世界のサッカー界でも珍しい惨事に、国際サッカー連盟(FIFA)もショックをうけている。そもそもの発端は、ホーム・チームが、普段負けたことのないチームに2-3で敗れ、興奮した地元ファンが暴れ、それに警察隊が催眠ガスを発射する荒療治をしたことが事態を大きくさせた。その決勝ゴールは日本選手によるものだという。

 大体4万人のスタジアムにそれ以上の観客を入場させたことと、FIFAの保安・警備規則では、スタジアム内で小銃や催眠ガスは所持も使用も禁止されていた。地元のサッカー協会の姿勢も問題だろう。過去にサッカー試合場での事故は、1964年ペルーの首都リマで行われたペルー代表とアルゼンチン代表の試合後の暴動で、死者が328人だったのが最悪と言われている。インドネシアのケースは、それに次ぐ大きな暴動である。その点では、幸い日本ではそんな心配は今のところないようだ。

2022年10月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com