5980.2023年9月27日(水) 国民を欺く利己的で無節操な国会議員

 政治家は懲りることを知らず、悪質さと秘密性は進行するばかりである。3日前の本ブログに直ちに辞めるべき国会議員を6名名指ししたが、その後もあちこちから悪事のニュースが伝えられている。

 昨今急速に取り上げられているのは、国会議員の公設秘書の兼職である。中には、地方議員を務めながら兼職している公設秘書もいる。公設秘書の兼職はそもそも国会議員秘書給与法により禁じられている。法律を作る人間が、その一方で巧妙にその法律に反した行動をしているのである。それでも禁じられた兼職を、敢えて容認する国会議員がいるというから呆れるばかりである。それも全国会議員710人の内、衆院132人、参院73もいるという。自分たちが作り、禁じた筈の兼職を容認するという世間一般では考えられない「優秀な?頭脳」を持つ国会議員が200人以上もいるという。実際に兼職する公設秘書の数は、衆院156人、参院94人、合わせて250人もいるというから馬鹿げている。

 国会議員秘書給与法で禁じられている兼職を平気で犯す議員と秘書がどうしてこれほど多くいるのか。そこには「例外的ケース」として認められている「抜け道」があるからである。刑務所の裏扉に鍵をかけないようなものである。「例外的なケース」とはいかなるものか。その答えは答えになっていない。つまり「国会議員が職務の遂行に支障がないと許可した場合に認める」そうだが、これでは明らかに出来レースである。

 今とりわけ問題になって永田町が揺れているのは、お騒がせ政党・日本維新の会の池下卓衆院議員が、公設秘書に兼職届を出さずに地元高槻市の市議2名を採用して、彼らが公設秘書の給与と議員報酬の二重取りをしていたからである。2人の受け取っていた総額は、それぞれ公設秘書として年間900万円、市議として1,050万円、計約2千万円だそうだが、この税金の二重取りを「税金に群がる白アリ」として私を含めて国民の怒りに火が点いている。

 流石に茂木・自民党幹事長、石井・公明党幹事長らも維新の池下議員の例を深刻に受け止めて制度の見直しを検討すると弱々しく述べたが、あまり期待出来ない。当面は台風の過ぎ去るのを待っているだけだろう。そもそも毎度のように何事にも前向きな対応策を取らない政治家集団には自浄能力が欠けているからである。

 こうして日本の政治風土は地盤沈下を続けて、気がつくころには世界から相手にされないのではないだろうか。国家・国民のために尽くすべき国会議員が、例えその正反対の悪事を冒しても一時の我慢、恥と真剣に受け止めない政治家気質には、希望は持てない。日本の政治家には最早期待出来ないということである。ならば、国民は何を期待してこれからの将来を生きていくのか。政治家の関わる世の中には一切期待せず、自分のやりたいことを出来る範囲内でやっていくことしかあるまい。幸いわが身は、政治家の助力なくしても何とか自分で出来る。私には政治家の力や支援は一切必要ない。政治家にかかる負担分(税金)を返して欲しいと言ってやりたいくらいである。

2023年9月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5979.2023年9月26日(火) ダークダックスの象さん旅立つ

 今朝朝刊の死亡者記事を見て見慣れた人の写真が載っているのに気付いた。亡くなられたのは、コーラス・グループのダークダックスでバスを担当し、低音の魅力をたっぷり聞かせてくれた「象さん」こと遠山一さんだった。学生時代からダークダックスの歌声は随分聴いていた。登山中には、♪ともしび♪や、♪山男の歌♪を友人の山男らとよく唄ったものである。遠山さんは、大学の先輩であり、高校の9年先輩でもあった。以前に2度ほどお会いしていて年賀状も交換していたが、この3年ほど年賀状をいただけなかったので、健康状態が気になっていた。死因は慢性心不全と老衰と書かれていた。遠山さんの本名は「金井政幸さん」と仰って、もう10年近く前に拙著の出版の件で、同じく高校、大学の先輩で三鷹市内に居住している「プロ野球ニュース」のMC佐々木信也さんと、JR三鷹駅前で待ち合わせてドライブした時に、「先輩のダークダックスの遠山さんが近所に住んでいる」と仰ったことがある。実は、昨年亡くなられた元東京都知事の石原慎太郎氏も高校では佐々木さんと同級生で、遠山さんの4年後輩にあたる。

 遠山さんのご逝去でいつも茶の間に爽やかな風を吹き込んでくれた、ダークダックス・カルテットは全員昇天されたことになる。寂しい限りである。いずれテレビで特集を組むだろうからその時は録画しておき、繰り返して聞いて4人の姿を偲んでみたい。享年94歳だった。心より遠山先輩のご冥福をお祈り致したい。

 さて、2025年に大阪府と大阪市が一体となって、大阪湾内の人工島・夢洲で開催準備を進めている大阪・関西万博がいくつかの難しい問題を抱えていたが、その万博が本来なら地元民にとっては歓迎すべきイベントであるにも拘らず、賛否両論というより反対意見の方が多い。当初の予算を大幅に上回る経費が予想されるうえに、参加予定国からもパビリオン建設などへの積極的参加の希望が見られず、はっきり言って計画は盛り上がらず、今路頭に迷っているといった案配である。

 この経費増加負担に音を上げた大阪府と市は、予想外の費用の高騰に関して、国へ泣き言を言い始めた。費用の負担については大阪府と大阪市、国、そして経済界が3等分で負担することになっているが、すでに費用の高騰により追加でそれぞれが負担することを決めた。ところが、大阪府・市は昨今の建設資材の異常な高騰に堪らず、2度目の負担をお願いすることになった。3等分の費用負担が取り決められたにも拘わらず、大阪府・市では負担しきれなくなったのか、今後は国が全額負担するよう申し入れるようだ。

 本案件については当初より不審な問題があった。大阪の本音は万博開催よりも跡地に建設するIR・カジノが目当てだった。これには賛成よりも住民の反対は圧倒的に多い。費用は万博及びカジノの事業費を合わせてすでに1兆円の規模に達している。あまりにも得るものと失うものとの差が大きいのではないだろうか。経費はなし崩し的に増え続けている。これに対して国も管理出来ずに事業費を増大させている現実がある。

 8月30日に日本共産党大阪府委員会が、ついに命と安全が守られず、多大な負担を国民に押し付けるとして大阪・関西万博の中止を求める声明を出した。さあ、主催者はどう対応するだろうか。

2023年9月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5978.2023年9月25日(月) 会社山岳部OB会創部70周年記念の集い

 鉄道会社のサラリーマン時代に会社の山岳部に所属し、大学での登山クラブ活動時代から引き続き、毎年四季を通じて南北アルプスを中心に、八ヶ岳、谷川岳、丹沢などに度々登山をしていた。その山岳部の創部70周年記念OB・OGの集いを丹沢山麓の「富士見の湯」という温泉宿で開いた。残念ながら女性はひとりも参加されず、参加者17名はすべて男性だった。コロナ渦のせいでこの4年間お互いにまったく顔を合わせていない。久し振りに懐かしい顔を見て気持ちが緩んだ。私ともうひとりだけが、学卒社員だったが、入社直後は1年半に亘り駅で実際に駅員として現場経験を踏んだ。その後は本社勤務だった。残りの参加者は運転士、車掌、通信区、車両区、検車区、工場などすべて現場出身である。それでも山仲間となれば、気持ちが相通じてともに山へ登ったものである。山が素朴な気持ちにさせてくれ、今日も言いたい放題で楽しい食事会となった。

 全員が大分前にすでに定年になったので、やはり健康問題が話題の中心になる。それでも今も登山を続けている仲間が多いのは、小田急沿線に住んで幼いころから丹沢、大山山塊を見慣れて馴染んでいるからだろう。だが、悲しいことにこの4年間に一緒に山へ入り親しかった山仲間が3人以上も逝ってしまった。集会前に黙とうを捧げた、それだけに機会があれば、もっと会えるうちに頻繁に逢いましょうということになった。幹事さんがよく行き届いた事前の準備や、細かいところまでお世話をしてくれて完璧な集いとなった。爽やかな気持ちで帰途に就くことが出来た。

 ただ、注文をつけるとすれば、温泉宿のサービスがあまり良くないことだった。すべてが安いせいもあるが、ほぼセルフサービスだった。最寄り駅から往路はタクシーだったが、帰りはバスの送迎サービスはなく、タクシーを頼んだらタクシー会社の電話番号を教えられ自分で電話をかける。だが、タクシー会社が出てくれず、結局全員帰途は駅まで歩くことになった。20分と聞いたが、年寄りばかりで足が遅れがちのため、結局45分もかかった。折角楽しい催しだったが、これがどうもしこりとして残った。

 さて、今日の山仲間もそれぞれ年齢的にほとんどがクリニックの世話になっているようだが、特に、糖尿病と前立腺で通院している仲間が多いようだ。ごく最近その糖尿病に関して人目を惹くニュースがあった。それは、「糖尿病」という病名を新しい呼称に変えることを糖尿病学会で検討しているという。

 今更何故病名を変更しようというのか不審に思ったところ、「糖尿病」というネーミングに多くの患者が抵抗を感じているからだという。「糖尿病」という病名が名づけられたのは、今から100年以上も前の1907年だった。ところが、近年患者自身にアンケート調査を行ったところその約8割が、「尿に糖が出るという、不潔なイメージが不快」として、病名の変更を望んだという。これまでにもイメージが悪いという理由で、「精神分裂症」を「統合失調症」に、また「痴呆症」を「認知症」にした前例がある。「糖尿病」について新たなネーミングを検討した結果、国際的な観点などから英語‘Diabetes(ダイアベティス)’が最も有力だそうだ。しかし、この英語が日本人には馴染難いため、高齢者らの口からこの英語名がうまく発せられるだろうか。私は糖尿病クリニックに罹っているが、ほぼ回復したので、現在さほど深刻な状態ではないが、来月通院した際にこのネーミング変更について医師に尋ねてみようと思っている。

2023年9月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5977.2023年9月24日(日) 即刻辞職すべき国会議員リスト

 国政に参画する国会議員は、日頃から常に学び恥じない行動をして国民のために奉仕するという心構えが大切だが、そんな気はさらさらなく私利私欲、売名的行動、時には違法行為を平気で冒す議員が少なくない。そんな中で最近の言動から、いま直ぐにも辞任すべき国会議員として次の6名を挙げたい。

 1)水田水脈・総務大臣政務官、2)秋本眞利・衆議院議員、3)高市早苗・経済安全保障担当相、4)萩生田光一・自民党政調会長、5)小渕優子・自民党選挙対策委員長、6)松村祥史・国家公安委員長・参議院議員の6名である。

 国会議員の言動、素行については、人格を含めて平素の言動が問われる。つい最近も総務大臣政務官、水田水脈・衆議院議員が、2016年スイスで開かれた国連女性差別撤廃委員会に出席した直後ブログに「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場。完全に品格に問題がある」と発信した。すると前記会議に参加したアイヌの女性が札幌法務局に救済を申し立てていたが、漸く今月7日になって札幌法務局が水田議員の投稿に対して人権侵害の事実があったと判断した。

 そもそも水田議員は、2018年にも月刊誌に「LGBTのカップルに対して『彼らは子どもを作らない。つまり生産性がない』と寄稿して、国内外に波紋を呼んだ。ところが、去る8月15日の総務大臣政務官に就任した記者会見では、「セクシュアル・マイノリティの方々を差別したことはない」と前言を翻している。この発言に対してネットで批判が殺到した。さらに会見では、多様性が尊重される社会と述べた岸田首相に同調するように「過去に多様性を否定したことはなく、性的マイノリティの方々を差別したこともない」と真っ赤なウソを述べて開き直った。実際水田議員は、14年に「日本で女性が輝けなくなったのは、冷戦後男女共同参画の名のもとに伝統や慣習を破壊するナンセンスな男女平等を目指してきたことに起因する」とまで述べていた。こう度々国民から受け入れられない発言を繰り返したり、言ったことを言わなかったと虚言をするような人物は、国会議員として一番相応しくない。

 洗いだせば切りがない水田議員の言行不一致とウソには、呆れるばかりだが、こういう人物を内閣の一員に任命しようという岸田首相の無節操はどこから生まれるのだろうか。その真意がまったく分からない。

 更に、いま贈収賄事件や、無法な寄付受領などで公職選挙法抵触の恐れのある議員はワンサカいる。

 中でも最近洋上風力発電事業をめぐる汚職事件で逮捕された秋本真利・衆議院議員が新型コロナウィルス対策の持続化給付金の不正受給に関わった疑いがあるとして、新たに詐欺容疑で東京地検特捜部が立件を視野に入れている。

 こうした悪どい事件は、下っ端議員の占有事象かと思いきや、いわゆる大物議員も五十歩百歩なのだ。高市早苗衆院議員、萩生田光一衆院議員、小渕優子衆院議員らが、2021年衆議院選挙直前に代表を務める政党支部に公共事業の請負業者から寄付があったと一昨日になって明らかにした。いつか公になり批判されると不味いと感じて今更名乗り出たことにも問題が残る。更に国家公安委員長たる松村祥史・参議院議員までが、同じように指名停止処分中の建設業者から寄付を受けていた。なぜ松村議員も今頃になって敢えて疚しい収賄を公表したのか。彼らは、もう返金したとか、返金する予定であるとか、選挙直前に業者から寄付金を受け取れば公職選挙法に触れることぐらい承知している筈であるにも拘わらず、収賄し、この期に及んで収賄を公表した。

 原因ははっきりしている。彼らは国会議員として心構えも、資質も備わっていない。人間的にも未熟である。彼らは政治家として全く不向きである。即刻国会議員の職を去るべきであると考える。

2023年9月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5976.2023年9月23日(土) ウクライナ支援国間に亀裂か?

 いま国連の存在意義が問われている。特に、ロシアによるウクライナ侵攻以降国連で討議され出された結論が、その都度ロシアや中国の反対により機能しないケースが増えた。こういう時に開催された今年の国連総会では、戦時中のウクライナから初めて出席したゼレンスキー大統領が、ロシアに対して厳しい非難スピーチを行った。

 また、翌日の安全保障理事会では、20か国以上が出席した首脳級会合に、残念ながら常任理事国5か国から首脳が出席した国は1国もなかった。これも近年国連の機能不全を象徴する例ではないだろうか。イギリスとフランスの首相は、両国の国内事情もあり国連総会自体にも出席しなかった。会合ではウクライナへの支持が大勢を占めたが、ロシアのラブロフ外相は、相次ぐ批判を意識するそぶりも見せず、自国のウクライナ侵攻の正当性を主張して、ウクライナの崩壊と人権問題は西側諸国が責任を負っていると戦争が起きた原因を責任転嫁する有様である。

 このように淀んだ関係の中で状況が少しずつではあるが変わりつつある。それはウクライナへの支援態勢の中にも見られるようになった。率直に言って支援国の間に分裂が見られることである。最大の支援国家であるアメリカ国内でも共和党を主に、このまま支援を続ける前に国内問題を優先解決すべきであるとの声が高まっていることであり、ウクライナへの支援を手控える動きが現れてきたことである。それでもアメリカは、共和党の反対の中で、約480億円の追加支援を決定した。

 ウクライナへの支援に対する活動が分裂する中で、隣国ポーランドのモラビエッキ首相が、ウクライナへの武器供与の停止を言及したことにも覗える。その前提には、EUがポーランドを含む中東欧5か国の農業を保護しようとウクライナ産穀物輸入の規制を延長しないと判断したことについて、ポーランドが強く反発し、禁輸を続けると発表したことを受けて、ゼレンスキー大統領が国連演説で、ポーランドに対してモスクワを手助けしていると批判したのである。ポーランドはウクライナの窮状を最も理解し、百万人近い避難民を受け入れているほどウクライナに心を寄せていた。ウクライナ支援国の間で意見が分かれることは、ロシアの主張と行為を利することにもなる。何とかこれまで通りウクライナを各国が一致して支援する体制を継続してもらいたいものである。

 さて、世界には日常生活上耐えがたい事態に陥ることが時折発生するものである。いま密かに懸念されているのは、南米ベネズエラの物価高騰である。日本国内でも円安などに伴う物価上昇は起きているが、ベネズエラの物価上昇ケースは常識の範囲を遥かに超えている。現地では独裁的なマドゥラ政権下の経済的な混乱と格差の拡大が続いている。現地ではかつて原油価格の高騰により国は潤い経済成長を続けたが、その痕跡は今や残されていない。国際通貨基金(IMF)が公表した2018年の前年比インフレ率は、6万5千%だったというから想像もつかない。今年度の物価上昇率は400%にまで落ちたようだが、それでもこのインフレは、けた外れである。

 ベネズエラの物価上昇は実感としてピンと来ないほどの上昇率である。その挙句に生活苦に耐えられなくなった国民の7百万人が国外へ脱出した。結果的に国民の9割が貧困に喘ぎ、平均月収は6㌦と言われている。それでもマドゥラ大統領への支持は落ちていないというからよく分からない。背後に中国とロシアの支持があり、アメリカ資本をバックにした野党勢力を追放したからだと言われている。いつになったら貧困から逃れられない国民は救われるのだろうか。

 日本の物価上昇も疎かには出来ないが、世界にはこのような極度に貧しい国が他にもあることを我々も日ごろから考えておくべきであると思う。

2023年9月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5975.2023年9月22日(金) エマニエル駐日アメリカ大使の暴言

 エマニエル駐日大使の中国を挑発するようなX(旧ツィッター)への投稿が中国を怒らせ物議を醸している。同大使は着任時から普通の外交官とは異なり、鉄道好きでしばしば都内で電車に乗ったり、ランチは必ず誰かと一緒に取るなど、庶民的なのである。だが、今回の中国批判には、中国の外相や国防相が着任間もないのにこの数か月内に消息不明になった疑念にズバリ直言している。外相の消息についてはアガサ・クリスティの小説「そして誰もいなくなった」に例えて、その登場人物のようだと皮肉たっぷりに発信し、国防相については、シェークスピアの「ハムレット」の一節を引用して「何かが怪しい」と発信した。

 ところが、現在バイデン政権は、11月にアメリカで米中首脳会談を実施することを検討し、対立が激しくなった米中間の緊張緩和を図ろうとしている。このタイミングの悪さにバイデン政権は、このエマニエル大使の中国に対する行き過ぎた投稿に困惑し、東アジアにおけるアメリカの取り組みに反していると大使に苦言を呈した。

 アメリカの駐日大使には安政5年に着任した初代弁理行使タウンゼント・ハリス氏からエマニエル現大使まで31人が日本に駐在した。これまで様々な人物が赴任して来たが、60年安保闘争当時にはライシャワー大使、先々代大使にはJ.Fケネディ大統領長女のキャロライン・ケネディ大使らが日本人にとっては印象が強い。

 だが、ウイリアム・ハガティ前大使のように、エマニエル大使同様にやや物議を醸す発言が多かった大使もいた。例えば、大使在任中にトランプ大統領の下で上院選に立候補するため中途で大使を辞任した。そして、日本にとって聞き捨てならない発言までしている。

 日本が未だアメリカの占領下にあるような傲慢な発言だったので、私もとても納得出来ず、2021年11月29日付ブログに「アメリカのお節介と置き土産」としてハガティ発言を取り上げた。するとこのブログに多くのアクセスが寄せられ、Googleの報告では、私が過去16年余に亘って毎日書き続け5千8百回ほどに達したブログの中でも、この日のブログは3番目にアクセスが多かった。多くの人がハガティ発言を批判した私のブログに納得し賛意を示してくれたものと理解している。日本人にとってハガティ発言は、許しがたいと受け止めてもらえたのではないかと思っている。

 ハガティ発言は、最近の中国の動向から推して日本の軍事的貢献が不可欠と訴え、アメリカはGDP比3.5%以上を軍事費に充てているが、日本でもせめてGDP比2%にまで引き上げるべきだと主張したものである。まったく大きなお世話である。日本の国情と日本人をよく理解して当然の駐日大使が、日本の憲法がまるで分っていないうえに、日本の財政にまで口出ししている。こんな人物がよくぞ大使になれたものである。人の好き嫌いと一時的な思いつきだけで大役を任命するトランプ人事の典型である。エマニエル現大使もいつ口撃の矛先を日本に向けるか分からない。警戒すべき人物である。

2023年9月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5974.2023年9月21日(木) 心臓の不整脈はひとまず安心

 先月診てもらったエコーとホルター心電図の結果報告を伺いに、妻と慶応病院循環器内科を訪れた。今日も通常の心電図検査をしてもらったが、先月丸一日着けていたホルター心電図検査の結論として担当医師から大きな不整脈の兆候は見られないというホッとするご報告だった。それでも不整脈が見られたことは事実であり、今後とも脳梗塞の防止のためにも服用中の血液サラサラの薬を毎日飲み続けるようアドバイスされた。偶々左手の親指の付け根に直径1cm程度のシミのようなものが、3日ほど前に表れたことをお話したところ、血液サラサラ薬の影響によるものでしょうとのことだった。医師は、結果オーライというのではなく、今後定期的に心電図で検診することが大事とのことから、12月に再び検査してもらうことになった。それでも気にしていた検査結果が心配するようなものではないと知り、気分的にはスッキリした。

 さて、先日来明治神宮外苑再開発が広く騒がれ、開発自体と開発事業者の対応に多方面から反対の声や批判が上がっている。ユネスコの諮問機関であるイコモスからも東京の少ない緑地を減らすことについて、再検討するよう要望が出ている。

 個人的には私もこの大掛かりなプロジェクトのメリットがどうにも理解出来ない。再開発自体は外苑一帯の土地の端に超高層ビルを建設することに地主である明治神宮と開発会社の三井不動産が主体的に計画を立て、それを東京都が容認、支援する形を取っていると理解している。強い反対を押し切ってまでして強引にプロジェクトを進めるのは、明治神宮に相当な資金が入るからだと考えている。プロジェクト自体の開発計画には、実際には三井不動産、明治神宮の他に、独立行政法人・日本スポーツ振興センター、伊藤忠商事の4つの事業体があるが、彼らの思惑は、開発という名を借りた金儲けではないかと思う。

 そこへこの問題を巡り、超党派の国会議員連盟「神宮外苑の自然と歴史・文化を守る国会議員連盟」の発起人である船田元自民党議員が、今日日本外国特派員協会で会見し、概ね次のような主旨の話を述べた。船田氏は再開発の是非に触れることはなく、この再開発の背景には明治神宮の財政状況が影響していると語った。明治神宮の「神宮内苑を守るために外苑の再開発でお金を稼ぐ」構図になっており、それは理解出来ると開発に踏み込んだ目的に触れた。そして、船田氏は明治神宮が財政的に苦しいなら、先般国立科学博物館が行ったようなクラウドファンディングを検討するのも良いのではないかと提言した。同席したイコモスの日本国内委員会理事は、内苑のために外苑を壊していいということだと創建時の理想が失われると言い、あくまで再開発の即時中止を求めている。

 いつも主導力を発揮せず、責任をとらない小池百合子都知事は、4事業体に説明を求めるかのように「明治神宮の内苑を守り、外苑をスポーツなどで楽しんでいただく施設に変えていきたいというのが、今回の4事業体の考えだ」とまたまた他人事のようである。このような発言を聞いていると、情けない知事を選んでしまったものだと反省すると同時に、責任は我々選挙民にもあるのではないかとも思っている。さて、再開発自体は一体どうなるだろうか。

2023年9月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5973.2023年9月20日(水) WCに負けず周囲にもラグビー・ムード

 フランスでは今ラグビー・ワールドカップで盛り上がっているようだが、日本にもでもそれなりにメディアが取り上げ、前回日本大会とは異なるムードが湧いている。先日日本代表チームが優勝候補の一角であるイングランドに敗れたのは、やや残念な感があるが、あと2試合に持てる力を発揮してくれれば、勢いを取り戻すことが出来よう。

 私の周辺でもそれなりにラグビー・フィーバーが盛り上がっている。一昨日茨城県水戸市で開催された第14回全国中学生ラグビーフットボール大会(太陽生命カップ)の第2ブロック・ラグビースクール部門で、孫が所属する横浜ラグビースクールが何と優勝したのである。孫はまだ中学1年生でレギュラーではないが、精いっぱいチームを応援していたという。今年3月には、横浜ラグビースクールは小学生部門の全国大会でも優勝を成し遂げている。残念ながら孫は、リザーブで直接優勝には貢献出来なかったが、大柄で身長175cmの身体を活かしてFWのポジションをこなしている。来年以降に期待したいと思っている。

 そして、昨日高校ラグビー部仲間で茅ヶ崎ラグビースクール会長を務めている大島くんから、メールを受け取った。それによるとワールドカップ・フランス大会に因んで彼がAFP通信の取材を受け、そして8月26日AFP・BB Newsが練習中の大島くんの活動について報道した。自宅でのストレッチ風景まで取り上げられている。日ごろより子どもたちにラグビーを指導しながら、80歳を超えてなお赤いパンツを履いて試合にも出場している。根っからのラグビー好きである。AFP通信は、同じように各国の巷のラグビー風景を特集として報道したようだが、それほどワールドカップ開催中のフランスでは、ラグビーが関心を持たれている。私はとても彼のように熱中するようなことは出来ないが、高校から大学、そして社会人になってからもラグビー人生をエンジョイしている彼の姿には脱帽である。

 さて、いま世界中で無許可の移民が激増している。いわゆる密入国である。特に多いのは、メキシコからアメリカ合衆国へ陸路密入国するケースであるが、比較的移民に対して受け入れ寛容な姿勢を示していたヨーロッパ各国も最近では、頑なな姿勢を取るようになった。それは経済上の問題もあるが、治安上の不安が大きいようだ。特に密入国の場合は、ほとんどの入国者が無一文のまま入国するので、職もなく、食べるものもなくなり、ついには悪の道へ走る。

 中でも最近イタリア領でありながらイタリア半島から遠く離れ、チュニジア沿岸から僅か150㎞のランペドゥーサ島へアフリカ系移民が押し寄せ、過去1週間で1万人を超える人々が着の身着のままで入国して、島民6千人の島では対応に苦慮している。流石に移民政策に前向きだったイタリア政府も音を上げ、他のヨーロッパ各国へ移民の受け入れ分担を求めているが、かつては移民に好意的な立場を貫いていたドイツ政府もメルケル前首相交代と同時に、右翼勢力が力を得て、フランスとともに反移民を掲げている現状である。人種問題も絡むだけに難しい問題である。

2023年9月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5972.2023年9月19日(火) 意外な付き合いから知った「世間は狭い」

 以前にこのブログにちょっと触れたことがある。少々意外だったが、思いがけず「世間は狭い」という現実を知らされることになった。

 昨晩大学ゼミの後輩からメールを受け取った。その後輩とは、大学を卒業して60年もの長きに亘り、ゼミの恩師、先輩、同級生、後輩らとともに普段から親しく交流を続けている後輩というより、同輩、友人である。彼は毎年2度アマチュア・オーケストラの「上野浅草フィルハーモニー管弦楽団」定期演奏会で楽団の1演奏者としてチェロを奏でている。

 実は、4年前に京都市内で中学校の同窓会が開かれた時、同じクラスだった女性から息子さんが東京にいて、NHK交響楽団でチェロを演奏していると聞き、早速チェリストの友人にその名を尋ねてみたところ、チェロ界ではかなり知られたN響の首席チェリストだと知らされた。その後テレビでN響の演奏の度ごとに注目して観ていた。その名を藤森亮一氏と言い、確かにオーケストラの中でも強く存在感が感じられた。友人の話では、友人のオーケストラでは近い内にチェロ・グループのレッスンに、個人的に藤森氏に指導してもらう予定であると聞いていたが、昨日がそのレッスンの日だったという。レッスンの後に食事を一緒にされ、その際藤森氏の母親と私が京都市立上桂中学校(現桂中学校)で同じクラスに在学していたことを、友人が私のHPから転写した卒業写真を見せて話したところ、藤森氏もあまりにも意外な縁にびっくりされたらしい。そして、友人が事前に購入した拙著を私からの贈呈品として差し上げ、その写真をメールでわざわざ送信してくれた。

 流石に藤森氏も実家京都市内に住む母親と、その日の教え子の友人であり、都内に住む私が同級生だったことには大分驚いたようで、世間は狭いですねと仰っていたとか。しかも今日友人から改めてもらったメールによると藤森氏も母親と同じ中学出身というから、藤森氏は私にとっても中学の後輩にあたる。こんなことがあろうとは思いも寄らなかったことである。藤森氏同様に私も世間は本当に狭いものだと実感している。11月に今年度2度目のコンサートが行われるが、藤森氏のご指導を得てオーケストラのチェロ部隊は、きっと素晴らしい音色を聴かせてくれることだろうと期待している。

 さて、モロッコの地震に次いで去る11日に隣国リビアで発生した、大洪水の被災状況の正確な全体像が中々把握出来ない。発生当初は死者2千名と言われたが、これはすぐに追加訂正され、14日には地元デルナ市長はNHKの取材に対して死者8千名と公表した。同時に2万人以上に上がる恐れがあるとも言った。それが一昨日には国連人道問題調整事務所(OCHA)は、死者は1万1千300人、行方不明者が1万100人に上がり、今後更に犠牲者は増えると発表した。

 被災が大きくなったのは、過去にこれほどの暴風雨が地中海沿いを襲ったことがなかったために豪雨対策が行われていなかったことと、市街の中心部を流れる川の地形、地中海を襲った特殊な「メディケーン」と呼ばれる低気圧などが大きな原因とされている。復興問題を含めてその後も被災者が増えているのは、リビア国内の政治的な対立が最大の原因であるように思える。

 2011年にそれまで独裁的な権力を握っていたカダフィ大佐が暗殺されてから、国の西部、首都トリポリにある暫定政権と、東部の被災地デルナを支配する東部勢力の軍事組織の間で内戦状態が続いていることが大きい。2020年には一時的に国連の仲介により停戦が実現したものの、それぞれ議会と首相が選出されるなど分裂状態は解消されず、混乱が続いていた。このため東部地域にあった2つの砂防ダムは充分な整備が行われず、決壊した原因となった。2つの勢力が対立してこのままの状態では、復興も覚束ない。現状は国連でさえ手に負えない。ウクライナに高価な兵器類を次々と送り込んでいる無駄を停戦させることによってストップさせ、少しでもこれらの貧しい国々へ支援を行うわけにはいかないものだろうか。世界の政治家の知恵と行動が機能しなくなっているのが、もどかしい。

2023年9月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5971.2023年9月18日(月) 日本同様アメリカ政界も人材不足

 今盛り上がっているラグビー・ワールドカップで、今朝日本は第2戦で前大会準優勝のイングランドと戦い、惜しくも34-12で敗れた。日本時間今朝4時のキックオフではテレビ観戦するわけにいかず、今朝のニュースで惜敗の結果を知った。13―12の後半16分に相手がノックオンをやったと思って気を抜いたところをトライされた。TMOの結果ノックオンではないと判定されたが微妙なプレイだった。その後立て続けに3本も奪われてしまった。日本は4PGだけでノートライだった。第1次予選突破に向けて次の対サモア戦は、29日の午前4時に行われるが、もう負けるわけにはいかない。残念ながら朝も早過ぎるので、またもやテレビ観戦が出来ない。

 ついては、今日は「敬老の日」である。近年少子高齢化が進行していると言われるが、実際65歳以上の高齢者の数は、3千6百万人で、総人口に占める割合は29.1%で3割がお年寄りということになる。80歳以上の高齢者は1,250万人で、初めて全人口の10人に1人となった。いよいよ日本はお年寄り王国となった。私も残り2か月足らずで85歳になるので、四捨五入すれば90歳になる(笑)。今以上に健康に留意しなければいけない。

 ところで、驚いたのは年は取っても働く高齢者がかなり多いことで、就業者全体の内高齢者が占める割合は13.6%になるという。年代的に見ても65歳以上は50.8%、70~74歳は33.5%だそうだから、定年は過ぎたが働かなければならず、経済的に苦しい人々が多くいるということである。

 さて、アメリカの政界を見回してみて、日本同様にアメリカでも優秀な政治家が中々いないのではないかと考えている。例えば、来年のアメリカ大統領選挙で民主党、共和党ともに絶対的な切り札候補者がいない。現職民主党のバイデン大統領は、現在80歳で最近高齢による衰えが目立っている。2年後の選挙、更に当選したら更に4年間任期を全う出来るか不安視されている。一方の共和党からは、現時点での最有力候補者はトランプ前大統領であるが、前回バイデン大統領に敗れ野に下ってから理不尽にも4件も起訴されているふしだらさである。現職と前大統領以外にこれという候補者が見当たらない選挙戦となる。ドングリの背比べである。

 そこへ最近取り沙汰され出したのが、ロバート・F・ケネディ・ジュニアが民主党から立候補の意思を表明したことである。あのロバート・ケネディ元司法長官の子息であるが、これが中々いわくつきの人物らしい。現在80歳のバイデン氏の健康が心配であると主張して69歳でボディビルによるマッチョぶりを売り物に民主党から立候補するようだ。

 但し、このケネディ・ジュニアは、アメリカがウクライナ支援を止めることを提案し、ロシアがウクライナの一部を占領することを容認し、海外のアメリカ軍基地約800か所から米軍を撤退させ、台湾支援は2028年までと主張し、ワクチン接種に否定的で、その想像外に過激な言動がアメリカ各界に混乱の種を撒いている。J.F.ケネディ大統領家系の人びとからも、非難の声が聞かれるようで、一部には、民主党のトランプと揶揄される有様である。政治家系としての筋は良いとしてもその激しい性格が各方面から警戒されている。

 アメリカはいろいろの分野で豊富な人材を抱えていると見られていたが、近年は大統領選で観る限り人材払底のようだ。そのために、ついにはバラク・オバマ元大統領が現在62歳の若さ?を買われて、再び大統領選へ担ぎだされようとしたこともあったが、ご当人にその気がまるでなく、それではミシェル・オバマ夫人を大統領へ、そして元大統領を副大統領へという珍案もあったようだが、これも夫妻にその気がまったくなく、アメリカにも人材が中々いないものだと知らされることになった。

 世界一の大国といわれるアメリカに人材が枯渇しているようでは、地球温暖化対策なんて二の次なのだろう。年々地球が熱くなるのも現状ではやむを得ないと諦めるべきだろうか。

2023年9月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com