3119.2015年11月27日(金) ロシア機墜落がもたらす暗雲

 数日前ロシアの戦闘爆撃機がシリア・トルコ国境周辺上空でトルコ戦闘機により撃墜された。トルコ側は、トルコ機は領空侵犯のロシア機に対して再三退去するよう警告したが、警告に従わず撃墜したと報道した。一方、ロシアはトルコ領空を飛行していなかったと反論し、両国の対立はエスカレートするばかりである。同じ敵であるIS施設を空爆することが両国共通の目的であり、このまま対立が続くようだと、ISにとっては思う壺であり、有志連合側にとって最大の目的であるIS殲滅作戦が厳しくなる。

 ロシアでは2人の搭乗パイロットのうち、帰還出来た1人が領空を飛行しなかったと述べ、トルコ側の警告もなかったと主張するばかりである。トルコも自国の立場をアピールするため、警告した証拠として警告の録音記録を公表したが、ロシアのプーチン大統領がそれは編集して作成されたものだと頭から信用せず、トルコを非難するばかりである。両国の対立がプラスに作用しないと見た有志連合各国からロシアとトルコに対して行動を自重するよう促しているところである。

 さて、夕方になって慌ただしくオーム真理教関連ニュースが入って来た。20年前発生した地下鉄サリン事件の際危険物を運んだ罪と都庁爆破事件に関わった罪で、東京地裁の一審裁判員裁判で殺人未遂ほう助容疑で懲役5年の有罪判決を受けた菊池直子被告が、今日の東京高裁判決で一転無罪となり即日釈放されたのである。

 テレビ・ニュースでは各局とも時間をかけてかなり詳しく伝えているが、この判決は事件発生の事実と被告の長期間逃亡の因果関係が、中々理解出来ず、どうも釈然としない。検察も納得出来ないらしいようで、いずれ上告することになるのではないだろうか。菊池は運んだ中身を知らなかったと言い張り無実を主張していたが、結果的にサリン事件を引き起こし、都庁内では職員が重傷を負う惨事を引き起こした。しかも事件が発生するや指名手配の中を17年間も逃げ回った行動には、果たして疾しさが一点たりともなかっただろうか。どうも理解しにくい。明日の朝刊各紙に詳細が詳らかにされるだろう。

 これでは、完璧な裏づけが得られなければ逃げ得になるのではないだろうか。証拠がありそうな中で、疑わしきは罰せずでは事態は解決しないと思うし、今後の裁判にも影響が出てくるのではないかと気にかかる。

2015年11月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3118.2015年11月26日(木) 最高裁判決、先の総選挙は違憲状態

 衆議院選の1票の格差について、昨日最高裁判決が下された。昨年12月「0増5減」により修正された最大2.13倍の選挙区格差の下で行われた総選挙は、最高裁から違憲状態との判断が下された。これで、2009年、12年に次いで違憲状態とされたのは、3回連続である。もう待ったなしである。しかし、総選挙の結果は無効とまでは看做さず、今後格差解消へ向けた国会の努力を期待し、見守るということになった。

 元々国会内では、現状制度を変更、改革するには利の絡む議員の反対が強い。いくら最高裁が下した判決であるにせよ、議席数を減らされる小選挙区選出議員にとっては死活問題であり、格差是正の議論が思うように進まない。今後最高裁判決を受けて、本気で違憲状態を是正へ向けて一歩踏み出すかどうかが問われている。現状ではそうなるかどうかあまり期待出来ないように思っている。

 さて、突然の訃報である。女優として一世を風靡した原節子がすでに今年9月に亡くなっていたことが今日公に発表された。享年95歳である。早速各テレビ局が報道番組やバラエティ番組でその人となりを詳しく伝えていた。1962年の「忠臣蔵」出演を最後に半世紀以上も世間から姿を隠し、そのまま声明なき引退となり映画ファンから大いに惜しまれていた。鎌倉市内の親戚の家で外へ出ずにひっそりと生活していたと神秘性を帯びた話が後から後へと伝えられていた。そういう意味では謎の多い女性だった。出演した映画は、すべて高い評価を受け、評判を呼び銀幕の原節子は今なおオブラートに包まれたまま偶像視されている。伝説の女優と呼ばれる所以でもある。私自身原節子の映画は「東京物語」しか観ていないが、そのストーリーの嫁と姑のおもいやりと、原節子が現在の女優さんとは異なる上品さが今でも強く印象に残っている。

 昨年9月に亡くなった同じ女優の山口淑子と同じ1920年生まれであることも不思議な縁である。お互いに際立った存在感を示し、戦前、戦後の日本映画界をリードした女優と呼んでも良いのではないか。機会があれば、佳作「晩春」や、「麦秋」「めし」「青い山脈」などを観てみたいと思っている。

 ところで、今日11月26日は日本ペンクラブの誕生日「ペンの日」である。初代会長・島崎藤村の下に発足してちょうど80年になる。毎年この日の懇親会に参加していたので、今年も例年通り参加の意向を伝えていたが、今朝からどうも体調が勝れない。昨晩の懇親会の酔いが影響しているとは思えないが、取り敢えずペン事務局と親しい会員諸兄に欠席の連絡を取ったところである。

2015年11月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3117.2015年11月25日(水) 三島由紀夫死して45年

 今日一日は大分冷え込み、本当に寒かった。北国札幌では積雪は44㎝もあり11月にこれだけの積雪は62年ぶりとのニュースである。

  駒澤大学では公開講座の今年最後の2講義が行われた。その1人の大泉克郎講師も定年70歳を迎えて今年最終講義となり、大学近くのイタリアン・レストランで打ち上げ懇親会を行った。

 さて、作家三島由紀夫が亡くなったのは、ちょうど45年前の今日だったと知って、改めて時の経つのは早いものだと実感している。45歳で亡くなったから、存命なら今年90歳ということになる。数々の名作を残しノーベル文学賞の候補にも上っていただけに、実に惜しい永眠である。市ヶ谷の自衛隊司令部に集まった自衛官の前で決起せよと檄を飛ばし、同調者がいないと知るや、「楯の会」の同志・森田必勝とともに時代離れした切腹を遂げたセンセーショナルな早世は惜しんでも余りある。

 偶々会社が退けてからある所で自主的なセミナーに出席していた。受講者のひとりが突然今自衛隊の本部で三島由紀夫が暴れて騒動になっているらしいと言い出し半信半疑だったが、帰宅してテレビで詳細を知って驚いた。あまりにも鮮烈な事件に暫し言葉を失ったことを思い出す。

 今テロ騒ぎで世界中があたふたしているが、この現状を三島が知ったらどんなコメントを発したか、不謹慎だが興味をそそられる。

 さて、今日の朝日朝刊を見ていて意外な都市について紹介されているのに驚くとともに、懐かしさを憶えた。ニューヨークの北西300㎞の小さな町ユーティカである。ほとんど日本では知られていない人口10万人足らずのひっそりとした町だ。

 今からふた昔前の1993年11月に文部省海外教育視察山梨県団の先生方25名とともに、ニューヨークから列車で4時間余りをかけて訪れた。同地に3泊して小中校の教育施設を見学した。久しぶりに当時の「文部省教員海外派遣報告書」に目を通してみると、懐かしい思い出が甦って来る。当時はあまり気にもならなかったが、その頃から年々人口が減りつつあった。それが、驚くことに2010年になって80年ぶりに増加したそうだ。その不死鳥の如く甦った原因は、今世界中の話題を浚っている難民だというから面白い。新聞のタイトルは「難民で再生する町」である。それは脱出国を問わず広く難民を受け入れたからである。世界的な企業ゼネラル・エレクトリック(GE)も近々ユーティカに新工場をオープンする。難民の出身地で、ボスニアに次いでビルマが多いというのも私には象徴的に思える。今このユーティカが難民の流入で甦りつつあり、それにビルマ人の存在が貢献しているということを日本の新聞で報道されるというのも私には嬉しい話である。

2015年11月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3116.2015年11月24日(火) 一票の格差、明日最高裁判決

 国会議員議席数の選出選挙区比例数が憲法違反に当るのではないか、つまり一票の格差問題が明日最高裁において結論が出される。明日出される選挙区判決は、295全小選挙区が対象である。これまでに格差是正の取り組みは小規模ながら行われていた。直近では3年前の衆議院総選挙では最大2.43倍だったが、翌年の法改正で定数を「0増5減」としたため、昨年の総選挙では格差が縮小された。それでも最大格差2.15倍は違憲として無効を求めた訴訟の判決が明日決まる。ただ、現時点で宮城5区(有権者数23万人)は、東京1区(有権者数49万人)に比べて倍以上重い。

 仮に日本の総人口(有権者数ではない)を295で割った基準人数を導入すると、即ち衆議院議席を人口比にすると、関東地区ではほとんど議員数が増える。例えば、東京で5人、神奈川3人、埼玉2人、千葉1人も増える。その分18県から1人ずつ減る。地方から衆議院議員が消えるということになる。都市集中化の傾向がこの憲法に違反しない総選挙によっても窺い知ることが出来る。

 明日の最高裁判決を注目したい。

2015年11月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3115.2015年11月23日(月) 大阪維新の会の圧勝で、橋下氏の今後は?

 今日は勤労感謝の日。私には、ラグビー早慶戦が行われる日という意識が一番強い。今日の試合結果は、逆転PGを決められた慶大が31-32で惜敗した。

 昨日大阪で行われたダブル選挙、大阪府知事選と大阪市長選の結果は、いずれも大阪維新の会が推薦した松井一郎知事と吉村洋文市長が圧勝した。話題性と争点がなかったために、投票率は前回4年前に比べて10.41%も下落した。市長選に出馬しなかった橋下徹前市長は、今期限りで政治活動を止めると大見栄を切ったが、果たして本心はどうだろうか。元々山っ気のある人だけに、すんなりと政界を去るとの宣言は信じ難い。大阪維新の会の陰でそれとなく動くのではないか。しかし、どんな形にせよ、復帰の可能性が高いだけに、もし本当に政界復帰とでもなったら橋下氏の政界引退宣言の意味、そして橋下氏の人間としての信用はどうなるのだろうか。素直に橋下氏の言葉を信じれば良いのだろうが、これまでの言動が言動だけに信用出来ない。橋下氏には危なっかしい人気のようなものがあるので、自民党が手を結びたがっている点も些か気になる。

 だが、求心力がある橋下氏が政界引退宣言を撤回して再登板でもしようものなら、もはや橋下氏を1人の大人として見る気にはなれない。男子一旦決心したら、安易に変心するなと言ってやりたい。

 さて、パリのテロ以来各地でいろいろ危なっかしい動きが出ているが、ロシアとフランス空軍は、IS攻撃と称してイラク国内のIS拠点を空爆した。その動きに呼応するかのように今日キャメロン英首相がオランド仏大統領を訪れ会談し、イギリスも連合に加わると述べた。一方で、ドイツ、イタリアは連合には加わらないと言っている。カナダは連合から抜け出した。各国とも利害と思惑が絡んで分かり難い複雑な行動を取るようになった。これは案外ISにとって思う壺ではないだろうか。

 今日午前靖国神社のトイレ周辺で爆発騒ぎがあった。大きな事故になってはいないので、ホッとしているが、これがテロの連鎖でないことを願う。

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3114.2015年11月22日(日) 瀬戸内寂聴さん長生きの秘訣

 現在使用しているホームページ(HP)をもっと現代的で洒落たスタイルに変えたいというのが、最近の願望となった。現在のイマイチのスタイルも粗雑で素人っぽい点は私らしく、それなりに気に入っているが、先日親しい友人に相談したら、自己流のスタイルをそろそろ止めて現代風の垢抜けたソフトで作った方が、効果もメリットもあるとアドバイスされた。そこで今日はいつもお世話になっているITコンサルタントの小糸武彦氏に休日であるが、拙宅へ来ていただいていろいろ相談させてもらい、ニュータイプのスタイルに作り直すことを決めた。

 最もHPを効果あらしめるためには、YahooやGoogle検索のサーチライトに照らされてPRしてもらうことも重要とのアドバイスを受け、その可能性の高いソフトを取り入れることになった。問題は現時点でかなりヘビーなコンテンツを上手に処理して新スタイルに漏れなく組み込むことである。写真や図解なども多いが、エッセイなどもかなりある。更にこのブログがすでに8年半も続いて、今日で連続3114回アップしているほどで、ボリューム的には相当の分量になる。実際ブログの文字数は、約370万文字に上る。この一日一日を1枚ずつペーパーに分けて保存しておく必要があり、3114枚に分ける作業を明日から始めようと思っている。

 手間はかかるが、出来れば年内に新しいHPを作り上げ一般に公開し、啓蒙面で効果を高められるようやってみたいと思っている。

 さて、今夜NHKスペシャル「瀬戸内寂聴・93歳」を観ていて、ご高齢にも拘わらず、前向きな生きる姿勢に感銘を受けた。彼女の小説は読んだことはないが、その生き方には関心を持っていた。一番感心したのは、今年7月に安保法制反対デモ参加者を力づけるため、体調が悪い中を不意に思い立ち京都から上京し、国会前で法案反対の人々を激励したことである。私も気持ちは同じように反対だが、ついに国会前のデモに加わることはしなかった。寂聴さんには頭が下がる。

 「以前は死んだら地獄へ行くと思っていたが、身体が痛くなった関係から死んだら天国へ行きたい」とか、「51歳で出家してからセックスをしていないので、それが長生き出来ている原因」などとあっけらかんと話していたが、案外そんなところが元気で長生きの秘訣なのかも知れない。

 健康ならほとんど毎日決まって万年筆で原稿用紙に文章を綴る。PCではなく、万年筆による手書きというのが良い。私はPCで原稿を書くが、その他の点であやかりたいことが多い。寂聴さんにはまだまだ長生きしてもらいたいものである。

2015年11月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3113.2015年11月21日(土) 北の湖・日本相撲協会理事長、場所中に急逝

 大相撲九州場所が開かれている福岡で、元横綱北の湖・日本相撲協会理事長が昨日急逝された。享年62歳だから、高齢化社会の下ではまだまだ若い方だ。21歳2カ月という史上最年少にして横綱になり、24回の優勝を成し遂げ、横綱輪島とともに輪湖時代を築いた。全体的に怖いイメージもあるが、その強さのゆえに憎たらしいほどの横綱ぶりだった。引退後は2度に亘って計10年近くも理事長を務めていたが、直腸癌による多臓器不全で他界された。ライバルだった輪島も現在喉頭癌に冒され会話が難しいという。

 10日目に横綱白鵬が関脇栃煌山を相手に横綱らしからぬ「猫だまし」の奇手で勝ったことに対して、横綱らしくないと白鵬の取り口を厳しく指摘したが、これが理事長最後のイエローカード提示となった。現役時代の北の湖が豪快だっただけに、62歳の他界は気の毒であり、寂しい思いがしている。

 さて、パリのテロ事件はその後も世界中に影響が及んでいる。17日にレバノンの首都ベイルートでISによる2件の自爆テロが起き、43人が死んだ。

 西アフリカのマリでも昨20日、首都バマコでテロリストがホテルに押し入り銃を乱射して、宿泊客やホテル従業員を人質にして立てこもり、18人の死亡が確認された。これはISではなく、アルカイーダ系のテロによるもののようだが、いずれにせよテロの連鎖が世界中に拡散している有様である。

 今日はベルギーの首都ブリュッセルで警戒水準が最高レベルに引き上げられ、地下鉄の全駅が閉鎖された。市内の移動にはパリ同様随分便利な交通手段で、私自身初めてベルギーを訪れた1976年にブリュッセル空港から市内まで地下鉄を利用したことがあった。

 昨日閉会となったアジア太平洋経済協力首脳会議(APEC)でも、主要議題がテロ防止に関する連携だった。テロで一番とばっちりを食ったのは、シリア難民である。比較的受け入れに鷹揚だったドイツでさえ、テロ以後ドイツ国民の気持ちが変わり、少しずつ厳しさが増してきたようだ。移民国家のアメリカでさえ下院がシリア難民の受け入れ反対を表明した。母国から必死の思いで逃れても、受け入れ国が段々厳しい態度を打ち出しては難民たちの行き場がない。テロ発生の可能性も懸念されるが、難民たちのこれからの行方も心配である。

2015年11月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3112.2015年11月20日(金) メディアはなぜ謙虚になれないのか。

 現在朝日新聞、及びテレビ東京とバトル中である。朝日については、6月5日朝刊に掲載の地方創生会議の提言「高齢者を地方移住へ」が事の発端であり、その後朝日の傲慢な対応に対する不満と、思い上がった朝日の体質に関して問答を繰り返し、結局5ヶ月以上経過した今日に至るも解決の見通しは立っていない。朝日新聞綱領では、読者の声に謙虚に耳を傾け、要望や苦情には誠実かつ迅速に対応することになっているが、これまでのところそんな雰囲気なぞまるで感じられない。「失態⇒反省⇒無反省」を繰返す、裏表のある朝日の面目躍如である。これほど思い上がって読者を愚弄し、質問を無視して持論だけを強調するとは、思いも寄らなかった。朝日としては、勝ったつもりで終戦に持ち込もうとする意図がありありである。当方から折れるつもりはない。

 他方、テレビ東京は報道番組「アンサー」で、太平洋戦争戦没者遺骨収集事業に対する事実誤認による、間違った内容の報道をしたことに対して抗議したものである。これまでに担当プロデューサーから薄っぺらな回答をもらったが、とても納得出来るものではなく、自己弁護と自分勝手なお説を述べているだけである。引き続き質問をぶつけている最中である。

 そして、一昨日再びプロデューサーから簡略で逃げ腰の返事をもらった。私がA4版3枚にびっしり過去の遺骨収集の経緯と政府の取り組みについて、10年以上関わっていた体験も含めて詳しく説明したが、回答はほんの10行足らずだった。「ご指摘いただいている遺骨収集への国の関わり方についてですが、私どもは従前より各所へ取材を重ねてまいりました」と都合の好い返事である。具体性がまるでない。とても正確な情報を得られる旧厚生省や、日本遺族会、戦友会などの関係者へ取材したとは思えない内容である。プロデューサーが遺骨収集事業自体をよく知らず、思い込みだけで見当違いの間違った取材をして公共の電波を使って嘘の放送をしていることが気になる。それなりに取材をしたと書いてあるが、的外れの疑似関係者に取材したのではないか。私自身の体験からいってもとても信用することが出来ない。

 テレビ東京に関しては、報道内容が間違いであることは明白であるので、同じ番組で訂正するよう求めているが、何が災いしているのか、どうもそれが出来ないらしい。

 普通の社会では間違えたら謝罪したうえで訂正するのは、至極当然なことである。況してや全国放送で虚報を流したのだ。それがテレビ東京では現状は出来そうもないようなスタンスなのである。どうしてこうもメディアというのは、謙虚さがなく厚顔なのか。メディアはこれだから困る。こんなデタラメをやられては遺族も堪ったものではない。何ゆえメディアというのは、自らの過ちや嘘を素直に正そうとしないのか。

2015年11月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3111.2015年11月19日(木) テロの影響ジワジワと

 夕方近くなって駒澤オリンピック記念公園へいつも通りウォーキングに出かけたが、最早広場の塔にトリコロールのライトアップはなかった。

 テロの影響が日本や日本人に直接あったわけではないが、つい先日バングラデッシュで殺害された日本人はISによるものだと彼らが予想もしなかった意外な声明を出した。ISの言い分は、今年1月後藤健二さんら日本人2人が殺害された時点で、日本も十字軍の一員と見做していると言うのである。遂にわが国も理不尽なテロ攻撃によるターゲットの蚊帳の外ではなくなったということである。ロシア民間機が撃墜されたのもISによるものだと、IS側は具体的な爆破機材の写真を公開した。これと並行してロシアのIS拠点への空爆は一層激しくなっている。

 さて、先日国際陸上競技連盟は、世界反ドーピング機関(WADA)の勧告を受け、ロシア陸上競技連盟に対して当面資格停止処分の措置を決めた。18日WADAは理事会を開き、ロシア陸上界の組織的なドーピング問題に関与したロシアの反ドーピング機関を、WADAの規定を順守していないとして「不適格組織」と認定したのである。これによりロシアは国際陸連から暫定的な資格停止処分を受けた陸上のみならず、他競技でも国際大会の開催や招致が難しくなった。

 今回の不祥事により、ロシア人選手がオリンピックや世界選手権で獲得したメダルが剥奪されると取り沙汰されている。実はわが国内でもすでに少なからずWADA勧告による影響が表れている。いずれもマラソン競技である。

 一つは、さる15日第1回さいたま国際女子マラソンでロシアの招待選手が来日していながらレース直前に出場を取り止めさせられたことである。もう一つは今日になって明らかになった第1回金沢男子マラソンで、優勝と5位入賞のロシア人選手の栄誉が取り消される模様である。しかし、2つ目のケースはどう見てもすっきりしない。13日(日本時間14日)に国際陸連からロシア側に勧告があって間もなく15日にレースは行われた。対象選手が金沢の姉妹都市・イルクーツク出身選手である点と、日本陸連主催の国際大会ではないとの認識で出走を認めたもののである。それなら勧告とレースの間隔が短かった点も考慮に入れるべきだったのではないだろうか。この期に及んで15日の優勝を没にするとは、ちょっと手順が悪すぎるのではないだろうか。スポーツの世界の、しかも友好都市に協力した筈のイベントが、こんなどんでん返しでは当該の選手らを始め関係者も諦めきれないのではないだろうか。

 今後もこのようなケースが想定されるが、不愉快な思いをすることなく、論理的に誰もが納得出来る対処をしてもらいたいものである。

 夜遅くなって昨日のパリ・サンドニのアパートで警察隊と銃撃の末殺害された男が、先日のテロの首謀者、アブデルアミド・アバウド容疑者がであると判明したとのニュースが入った。

2015年11月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3110.2015年11月18日(水) まだまだ続くテロの影響

 嫌なことは時に連鎖するものだ。13日金曜日のテロ事件に引き続き、パリ市内に潜伏中の容疑者と捕捉しようとした警官隊が銃撃戦を交わし、2名が死亡した。逃げ惑う市民の様子を見ていると気の毒なくらい怯えて自分が今どうしたら好いのか分からないようだ。

 当初メルケル首相が観戦予定だった、ドイツとオランダのサッカー親善試合が直前になって中止と決まった。一方ロンドンでは、イギリス対フランス戦が行われ、2-0でイギリスが勝った。試合前にはウィリアム王子がグラウンドに花を手向け、キャメロン首相も観戦した。スコアボードにはフランス国歌「ラ・マルセイエーズ」の歌詞が映し出され、スタンドの観客が一体になって合唱した。

 アメリカでもテロの影響があった。ロサンゼルスとワシントンD.C.からフランス行きの旅客機に爆破計画があると通報があり、両機とも飛行を中止した。

 当分テロの影響が尾を引きそうだが、更に新たなテロも噂されている。わが国でも来年の伊勢志摩サミット、2019年ラグビー・ワールドカップ、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催を控えて公安当局も治安対策に本腰を入れ出した。我々国民としては現状では防ぎようがない。一日も早くすっきりしたいものである。

 さて、今日の駒澤大学講座で元NHKプロデューサーの須磨章講師が30年前にディレクターを務め制作した、NHK特集番組「不屈のマラソンランナー瀬古利彦」を観賞した。当時の中村清監督と瀬古選手の、指導者と選手の厳しいほどの人間関係を冷静に描写していた。監督の特異な個性も影響しているようだが、一風変わった上下関係と師弟関係にはちょっと古風な一面も感じた。

 終了後桜新町のとんかつ店で須磨講師と受講生を合わせ8名で懇親会を開いた。来週が最終回なので、繰り上げ須磨講師慰労会でもある。

 駒大マスコミ研究所公開講座について講師の悩みも聞かされた。駒大生の受講者がなぜ少ないのか。それは単位が与えられないからだということもあったが、他にも大学側の事情もあるようだ。今年は一応来週で終了するので、アンケートに我々のアイディアや希望をしっかり書こうということになった。

 全体の講座終了は来月1日である。

2015年11月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com