3129.2015年12月7日(月) 朝日新聞社前の「ひとりデモ」中止

 一大決心というほどのことでもないが、あまりにも不誠実で傲慢な朝日新聞に対して今日「ひとりデモ」を仕掛けるつもりでいた。ところが、昨晩敬愛する高名な作家である大先輩からメールで「朝日とは何があったか知りませんが、彼らは神様で、物書きは○○非人[差別用語だが、朝日の見方が差別的という意味]です。また、このことを決して本に書いてはいけません」と行動を自重するよう説得された。そこで残念だったが、今日の計画を中止とすることにした。折角身に纏うために白紙に書いたアジテーション看板も作ってあったが、それらを無駄にすることになってしまった。頭から身体全体にアジの檄文を巻付け、築地の本社前を1時間ばかりデモって、その後朝日本社ビル内へ乗り込んで渡辺雅隆朝日社長宛要望及び抗議書を手渡す予定だった。これは対朝日作戦の第2の矢となるものだった。

 アジの文言はこうだ。お腹部分には「お年寄りを愚弄する朝日」「読者をバカにする朝日」「不祥事を反省しない朝日」「質問に応えない朝日」「言い訳して居直る朝日」として、背中部分に「嘘つき」「無反省」「虚報」「ゴーマン」「驕れる朝日は夕日新聞へ」「こんな朝日に誰がした」と墨書した。社長に手渡す予定だった文書を、新たな手紙、そしてアジ文言を書いた写真とともに近々社長宛に送ろうと思っている。まだ、第3の矢も考えていたが、これも中止することにした。大先輩から朝日とのバトルの経緯を本に書くことも止めるようアドバイスされたので、この点は今後先輩と話し合ってどうしたら良いかを考えたいと思っている。

 そもそも事の発端は、6月5日付の東京新聞と並び、朝日朝刊一面トップに「高齢者の地方移住を」の記事を掲載したことにある。確かに地方創生会議の提言をそっくり括弧付で拝借したものではあるが、一見して見出しだけを見た読者は、高齢者を地方へ移住させる計画と受け取った。あまりにも見出しと内容の構成に配慮が足りず、浅慮である。私の周囲にも早とちりだが、そう理解し憤慨した友人が何人かいる。近くの図書館でその記事を読んでいた人が、やはりそのように思い込み怒っていた。朝日姥捨山説である。1週間後フジテレビ「mr.サンデー」の中で、元NHKの木村太郎氏も怒っていた。

 これについてすぐメールで記事のまとめ方がおかしいと指摘し何度か注意したが、一向に回答がなく、止むを得ず社長宛に親展の書留便を送った。それに対して漸く苦情処理部門の部長から回答があった。だが、自己主張と言い訳ばかりで反省がない。とても納得出来ず、何度質問しても彼らは的外れで言い逃ればかりをするばかりだった。ついには、自分たちの考えは言い尽くしたと一方的なメッセージを残してトンズラしてしまった。「朝日新聞綱領」に誓った読者への配慮なんて欠片もない。傲慢と裏切りに溢れている。その他にも自分たちの言い分を主張するばかりで、とても納得出来ないまま今日に至っている。

 いつまで言い争っていても埒が明かないが、第1の矢(社長との面会だったが、拒絶された)に次ぐ、第2の行動に出ようとしたのが今日の計画だった。

 今後どういう落とし所があるのか、今しばらく朝日の出方を待ちたいと思う。

2015年12月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3128.2015年12月6日(月) 義姉の一周忌に兄の心中を想う。

 兄の家内・昭子が今年2月に悪性腫瘍で急逝したが、今日所沢市内の真言宗豊山派の仏眼寺で一周忌が行われた。一周忌としては通例より2カ月早いが、いろいろな事情により予定より早めに行うことは、しばしばあるそうだ。

 鎌倉、藤沢、海老名市内に住む弟妹は車でやって来たが、妻と私は東横線が一昨年西武池袋線に乗り入れたので、試しに電車で行ってみることにした。確かに相互乗り入れが便利になって、急行と各停を乗り換えただけで、自由が丘から所沢まで1時間少々で着いた。

 幸い天候に恵まれたので、一周忌はすべてスケジュール通りだった。住職の講釈によるとやはり12月は、何かと忙しいようで、「師走」の意味についてもちょっと触れた。

 兄も義姉を73歳で亡くして、日常生活では何かと不自由しているようだ。時々娘や息子が訪ねて来るようだが、今日のお斎の場で挨拶した言葉には一抹の寂しさを感じた。兄によれば、何かと耳元で義姉から「火の元に注意」とか、「もう起きなさい」と声をかけられるそうで、相当兄も寂しさを感じているのだと思うととても他人ごとではない。まあ、三回忌に元気で会いましょうなどと言っていたので、空元気を出しているのだろうが、偶には食事などで慰めてあげようと思う。

 さて、相も変わらずテロの脅威が地球上を覆っているが、昨日今度はアメリカ・カリフォルニア州の福祉施設で銃撃事件が起きた。従業員のイスラム教徒が妻と一緒になって銃を乱射して14人が死亡した。当初はテロの可能性は少ないと見られていたが、犯人の住居から銃弾6千発や爆発物などが見つかったうえに、妻のPCにISへの忠誠を誓ったメッセージが残っていたことなどからFBIはテロとの見方を示した。

 そして今日ロンドンの地下鉄駅構内で、男が「シリアのために」と叫びながらナイフを振り回して取り押さえられた。イギリス空軍のシリアに対する空爆に抗議したと見られている。まだまだ何かありそうだ。本当に物騒な世の中になって来たものである。

2015年12月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3127.2015年12月5日(土) 国際サッカー連盟(FIFA)またも汚職事件

 このところ国内外を問わず、嫌な事件が頻発している。当事者は何を考え、何を望んでこんな倫理に反する事件を引き起こしたのか。

 そのひとつの例は国際サッカー界の汚職である。興味本位に見られがちな事件とは、今年5月に収賄容疑でFIFA幹部6名がアメリカ政府に起訴された事件である。FIFA内で長期政権を築いていたブラッター会長とプラティニ副会長も確証はないとは言え疑念を持たれている。巨額のワールドカップ放送権料から贈収賄が起こった。この他にもワールドカップ開催地の選定を巡って、かなりの不正資金が使われたと見られている。そのため、次回開催地ロシアとその次の開催地カタールの決定に不正な支払いを受け取ったとしてブラッター会長、プラティニ副会長も疑われ、2人は現在資格停止保留中である。

 そこへ昨日新たなスキャンダルが発覚した。FIFAの汚職疑惑でスイス当局が、2人のFIFA副会長を逮捕したのである。その内の1人は中米ホンジュラス出身であるが、こともあろうにホンジュラスの元サッカー協会会長でもあった、ラファエル・カジェハス元大統領までも疑惑を持たれている有様である。5月にFIFAに司直の手が入った時、会長の下に8人もの副会長がいるが、なぜ中南米等途上国出身者が多いのかと疑問に感じていた。それらの大陸はサッカー強国が揃っていることもあるが、今現実にスキャンダルが暴かれ、大統領を務めた要人まで汚職に関わっていたとなると最早目をつぶっているわけにはいかない。

 現在の副会長には、活動停止中のプラティニ氏を含めてヨーロッパ出身者が3人、中南米から2人、アジア・アフリカ・オセアニアから各1人となっている。中南米選出副会長に至っては、前任者2人が5月に起訴され、新たに副会長に着任したばかりの現職2人が今回起訴された。FIFA内の自浄能力にも問題がある。こう言っては悪いが、汚職が多い背景に何となく納得が行ったような気がしている。

 本家FIFAがこんなにガタガタしていては通り一遍の改革では、とてもサッカー界から汚職を一掃することは難しいと思う。サッカー人気は順風満帆だが、それを更に育て上げ、真のスポーツとして管理していくためには、現状は厳しい問題を孕んでいると言っても良いのではないか。

 それにしても大金を前にすると、かつては国家のトップの地位にあった大統領でさえ眼が眩み、つい我を忘れて誘惑に駆られてしまうのだろうか。空恐ろしいことだ。

2015年12月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3126.2015年12月4日(金) 国と沖縄の法廷闘争始まる。

 一昨日福岡高裁那覇支部で国と県の法廷闘争がスタートした。言うまでもなく辺野古埋め立て工事を取り消した沖縄県の対応は違法だとして、取り消しの撤回を求めて国が翁長雄志・沖縄県知事を訴えた代執行訴訟の第1回口頭弁論である。これまで国と自治体が正面から衝突するようなことはあり得なかった。ひとつの国の中で一地方自治体が国に対して反抗するような行動を起こすこと自体が、一般的には国民に受け入れられず、自治体にとっては失うことが大きかったからである。だが、今度だけはそうせざるを得ない沖縄県側の事情がある。

 国の主張は「国防という全国的な問題を知事が審査することは出来ない」と上から目線で言う一方で、知事は「沖縄県にのみ負担を強いる今の安保法制は正常なのか」と基地の県・沖縄の苦しみを訴え一歩も譲る姿勢はない。取り消しについては、国は「不利益が大きく、違法」と言い、知事は「仲井真弘多・前知事の承認に欠陥があり、取り消しは適法」と対立している。そもそも国が沖縄県だけに負担を強いているという声は日本人全体の間にある。それはこれまでの国の説明が必ずしも沖縄県民と他の日本人に納得出来るものでなかったからである。今後この裁判沙汰は平行線のまま進行し、結局国の求める通り辺野古埋め立て工事の再開、普天間基地の移転ということに落ち着く可能性が強い。翁長知事にとっては厳しい茨の試練である。

 ついては、今日付の「週刊朝日」の特集は、「『イスラム国』戦線、自衛隊‘戦死’する日」というおぞましいタイトルである。9月に成立した安保関連法案により、憲法何のその、違反を犯しても自衛隊を海外戦地へ派遣出来ることになった。しかし、今後アメリカが同盟国の一員として、わが国が防衛面で過剰に期待されることが憂慮される。日米同盟上からアメリカが日本に対してアメリカの戦略上の観点から自衛隊の出動を求めてきた場合、日本としてはこれを断れないと考えるのが一般的な解釈である。これまで海外派遣を認めない憲法上の制約により、自衛隊はもちろん、米軍も敢えて自衛隊に危険地域への派兵は求めて来なかった。だが、日本が憲法違反を犯してまでも日米同盟強化を求めたと評価して、アメリカは今後在日米軍の基地経費負担を始めとして、費用面と実働面で日本への要求が増してくるだろう。

 そこで自衛隊が戦死する日というのは、些か衝撃的な表現であるが、世界中にテロ不安が蔓延る中で自衛隊は従来通り安閑としていられるだろうか。仮に戦死者が1名でも出たら、政府は今後どうやってこの深刻な問題に向き合っていくのだろうか。日本人自衛隊員が海外で戦死する可能性は限りなく大きくなっていると思う。恐ろしいことである。

2015年12月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3125.2015年12月3日(木) デタラメ経営の医療財団はなぜ放置された?

 これが医療に携わる人間や組織のやることかと憤慨に堪えぬ事件が明らかになった。けしからぬ事件を起こしたのは熊本市内にある「化血研」という財団である。正式名は「化学及血清療法研究所」というもので、旧熊本医科大(現熊本大学医学部)研究所を母体として終戦直後の1945年12月に設立された。ワクチンや血清製剤の老舗で、抗がん剤も製造している。インフルエンザのワクチンは国内で3割のシェアを持っていると言われている。薬害HIV訴訟の被告でもあったが、これはすでに和解している。

 しかし、これほど日本の医療分野で実績を挙げている官営組織が、過去40年以上に亘って延々と虚偽の報告書を作成し、違法な薬品を製造して国や、医療機関、患者らを騙していたというのだから驚くほかない。驚くべきことに血液製剤の製造工程で、その効率を高めるために承認されていない添加物等を加えていたというから、医学治療とか薬というものをどう思っていたのか怖いと思う一方で、呆れるばかりである。

 安全性には大きな問題はないとしているようだが、とんでもない考え違いである。化血研、及びこの隠蔽工作を承知していた理事長以下全理事に対して、厚生労働省は行政処分を課す方針のようだが、組織体としての管理があまりにも杜撰なのが気になる。

 悪質な虚偽の手口は、紙に紫外線をあてて変色させたり、上司のサインを似せて署名したり、或いは本物と偽物とは字体を変えて誤魔化すこと等、呆れる手法を駆使していた。こんなところで製造された薬品を患者は知らずに投与されるわけである。これほど酷い話は聞いたことがない。あまりにもデタラメで、やりたい放題ではないか。

 一般の企業とは違い、ここには研究者意識で技術的な面が大きく先行し、それを防止する対応が遅れていたとの言い訳があるが、それにしてもマネージメントはあまりにもお粗末で、常軌を逸した隠蔽体質と非難されるのも致し方ない。現在も継続されている薬害訴訟原告団に対しても極めて失礼である。実際彼らも決定的な裏切り行為だと憤慨している。理事長以下全理事が職を辞するようだが、辞めれば済むという生易しい問題ではない。そんな無責任な処分だけでは、再び同じような悪質隠ぺい工作が繰り返されるのではないだろうか。

 しかし、こんな好い加減な財団が40年も気づかれずその悪事が放置されていたのは、所管の厚生労働省にも大きな責任があるのではないだろうか。

2015年12月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3124.2015年12月2日(水) COP21に起業家の意外な善意の投資

 一昨日から地球温暖化を話合うCOP21がパリで開催されている。正式名は第21回国連気候変動会議と称して、世界150カ国の首脳が一堂に会する大会議である。それだけ今や地球温暖化は世界的にゆるがせに出来ない問題となっている。安倍首相はもとより、幡基文・国連事務総長、アメリカのオバマ大統領、中国の習近平・国家主席、ロシアのプーチン大統領ら各国首脳が揃って出席した。今回は開催地がパリということもあり、先日のテロ事件を踏まえて対テロ対策や、ロシア機撃墜問題など政治・外交がらみの議題が俎上に乗ったことも世界中のメディアから注目されている。パリ市内も相変わらず厳しい非常警戒情報が発令されたままである。

 現時点で喫緊の課題は、二酸化炭素CO2排出規制とツバル島など南太平洋諸島の水没化防止である。前者については、最大の排出国であるアメリカと中国が、漸く真剣に問題解決へ取り組む姿勢を見せたことは評価されている。米中の他に、日本、ヨーロッパ、韓国などがクリーンな次世代エネルギー技術の開発を促すミッション・イノベーションを発表した。この計画に連動して民間事業家のビル・ゲイツ氏、アマゾン創業者ジェフ・ベゾス氏、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ氏、中国アリババ創業者馬雲氏、ソフトバンクの孫正義氏ら著名な起業家が同計画に数十億㌦を投じるという。国際的な大事業に利に敏い起業家や民間組織が投資するなんてことはこれまでほとんどなかったと思う。時代の流れと起業家個人の哲学があるのだろう。こういう善意溢れるプロジェクトは連携して大いにやってもらいたいものである。

 このCOP21に並行して、国際通貨基金(IMF)では中国の人民元を国際的な「主要通貨」として、加盟国に資金を融通するための特別引き出し権(SDR)を認めることを正式に決定した。これで来年10月から人民元をこれまでの他のSDR通貨と容易に両替出来ることになる。因みに現在SDRは$、€、£、¥の4種類だったが、これに人民元を加えて以後は5種類の通貨が国際的に認知されるようになる。これも中国経済の成長がもたらしたものである。

 さて、今日元プロ野球チーム・高橋ユニオンズ同窓会が都内で行われた。先日佐々木信也さんにお会いした時、そのことを伺った。健康上支障のない元選手たちが一堂に会するという折角の機会であるので、チームの発足から解散と、佐々木さんを始め幾人かの選手について取り上げた拙著「南太平洋の剛腕投手」を差し上げたいとお話ししたところ、佐々木さんからそれは有り難いと仰っていただいた。その後佐々木さんに宛てて署名した20冊ばかりの拙著をお送りし、今朝電話でその点を確認した。

 元選手は存命であってもほとんど80歳を越えておられる筈である。佐々木さんも早や82歳である。球団オーナーだった高橋龍太郎氏のお孫さんに当る秋山哲夫氏も出席されると佐々木さんから伺っていたので、先日秋山氏にメールをお送りした。秋山氏は大学の後輩に当るが、佐々木さんによると食道癌を患い言葉を発せられないので奥さんが付き添って来られると聞いている。どんな懇親会だったのか興味があるが、それは佐々木さんから後日お伺いしたいと思っている。

2015年12月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3123.2015年12月1日(火) 漫画家水木しげるさん死去

 今日から師走である。今年も残りあと1ヶ月となった。こうなるといつもながらクリスマスカードと年賀状の準備を急かされる。

 昨日漫画家の水木しげるさんが多臓器不全で亡くなられた。14年前に亡くなった父と同じ93歳だった。私自身普段からマンガに親しむことはあまりないが、最も知られている「ゲゲゲの鬼太郎」だけは、つい先ごろ亡くなられた熊倉一雄さんの独特の歌声でよく知っている。

 水木さんは、漫画家として広く知られているが、その原点には自身の厳しい戦争体験がある。自身の戦争体験から生みだされた作品「総員玉砕せよ!」などは、その典型だと思う。水木さんは「餓島」と呼ばれるガダルカナル島のジャングル内を落ち延び、ひとつ間違えば落命したかも知れない、米軍の爆弾により左腕を肩からそっくり奪われた。それだけに戦争への憎しみと戦争に反対する気持ちが人一倍強かった。生前「戦争とは死」と言い続けていた。

 私自身ほぼ40年前の1976年4月に、旧厚生省主宰戦没者遺骨収集事業の下見調査を兼ねてガ島を訪れている。あの時は2週間ほどかけて、オーストラリアのシドニーから、パプア・ニューギニアの首都ポートモレスビーとゴロカ高原、ガダルカナル島、ブーゲンビル島、ニュー・ブリテン島のラバウルを訪れた。ラバウルでは海底に潜って沈没した日本軍艦内へ入ったり、整然とした英軍墓地を訪れたことを思い出す。

 偶々テレビ東京が10月1日に放送した「アンサー 潜入テレビ初! 飢餓の島で見た戦争」で重大な事実誤認の報道があったのを観た。それは私自身長年遺骨収集事業へ関わっていたことから、とても容認出来るものではないことが分かったので、直ぐテレビ東京へ連絡した。ところが、朝日新聞と同様まったく無視され、返事はなかった。そこで社長へ宛てて手紙を送ったことから、漸く代理人の担当プロデューサーから返信を受け取った。現在事実関係を調査し、間違いを訂正するよう申し入れているところである。これに対してプロデューサーの2度目の手紙は、具体的に事実を証明するのを回避しようとする様子がミエミエなので、真っ当な回答を得られるよう更に追及している。どうもメディアというのは、天下の朝日を始めとして自分たちの言い分は主張するが、間違った場合、持論の訂正とか、常識的な正論とのずれの修正に後ろ向きになり、その不誠実なスタンスには困ったものだと思っている。いずれにせよ、テレビ東京には間違いを訂正させるようにしたいと考えている。

 今日駒澤大学マスコミ研究所の公開講座は今年度の最終講義を終えた。18年間講師を務められた片山正彦講師も定年により今日が最終講義である。今日いただいたレジュメはとても参考になる。

 最終講義終了後、桜新町の天麩羅屋で、昨年やはり定年を迎えられた菱山郁朗元講師も来られて、和やかな雰囲気の中で懇親会を行い打ち上げとした。まだ分からないが、出来れば来年も受講したいと思っている。

2015年12月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3122.2015年11月30日(月) ラグビー日本代表チームの監督はいつ決まる?

 7人制女子ラグビー日本代表チームは、昨日秩父宮ラグビー場で行われた対カザフスタン戦に14-7で勝ち、リオ・オリンピック出場が決まった。先日行われた男子7人制でもすでに出場を決めている。今年のワールド・カップの15人制チームの善戦に次いで、7人制男女チームともオリンピック出場権を獲得して、今年の日本ラグビー界はウハウハである。この好ましい傾向が来年度以降も継続されるなら、日本のラグビー界にとってこれほど素晴らしい1年はなかったと言える。

 しかし、今のムードに少々心配な点がある。その最大の難題は、日本代表チームの次期監督が中々決まらないことである。すでに前監督というか、ヘッド・コーチだったエディ・ジョーンズ氏は、イングランド代表チームの監督に決まった。エディならかなり期待が持てると4年前日本チームのヘッド・コーチに就任した際の、エディの金銭面と指導面の受諾条件は厳しかった。4年間の合宿中あまりにも厳しいトレーニングを課して一部選手との間で練習方法を巡って揉めた。ワールド・カップ出場チームの中でも最も過酷なトレーニングだったと噂され日本チームの合宿だった。しかし、エディは実績を以って自らの指導法が正しかったことを見事に証明して見せてくれた。

 このエディの指導法、そして後継路線が、現在のラグビー協会内ではあまり評価されていないらしい。それが「選択」11月号の「ラグビー協会で『守旧派』が復活」に詳しく書かれている。つまりエディのようにあまり我を通すような厳しい指導法は、日本チームには合わないと考えているようなのだ。それがため、最有力候補と見られ、厳しい指導で知られ実績を残しているヤマハ発動機の清宮克幸監督が敬遠されているという。「選択」誌もこのまま弱かった以前の日本チームに逆戻りではないかと悲観的なリポートで纏めている。

 いつまでも監督人事を放っておくわけにはいくまい。何とか早く決めないと時間的に苦しくなってくる。どこの組織にも複雑な内部事情はあるものだ。だが、目標はひとつ「日本代表チームを強化すること」である。そのための監督選出に気に入らない人事があるとか、適切な指導法ではないという斜視では、話にもならない。次期監督決定がいつになるのか分からないが、今年の代表チームの活躍に水を差すような決め方だけはしてもらいたくないものだ。

2015年11月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3121.2015年11月29日(日) クラシック演奏会を楽しむ。

 毎年2回行われる恒例の上野浅草フィルハーモニー管弦楽団の第59回定期演奏会が、今日浅草公会堂で開かれた。雷門周辺は休日というせいもあって外人を含めて観光客がいっぱいでごった返している。インバウンド景気が窺われる。

 今日の曲目はドヴォルザークの序曲「謝肉祭」とチェロ協奏曲、そしてシベリウスの交響曲第1番だったが、残念なことに私にはいずれも馴染みがない曲である。今回は長年N響首席チェリストを務めた木越洋氏が特別出演し、チェロ協奏曲を堂々と演奏された。流石にN響で活躍されたチェリストだけにその演奏は圧巻で素晴らしく、聴衆も聴きほれていたようだった。シベリウスの交響曲では、他のチェリストたちの間に入って、一チェリストとして演奏されていたのが微笑ましかった。

 余談だが、現在のN響首席チェリストは藤森亮一氏であるが、不思議な縁と言っても良いだろうか、藤森氏の母親律子さんは京都市立上桂中学のクラスメートである。

 それにしてもチェリストたちの間に入って、ゼミ仲間の赤松晋さんが頑張っていることには脱帽である。アマチュア楽団とは言え、日頃の練習は本番が近付いてくるに従い、厳しさが加わるようだが、奥さんの内助の功もあり毎日精一杯練習をしているようだ。全団員の中の最年長というハンデを克服して今年で9年間も続けているのは、いくら好きな楽器の披露とは言え凄いことで頭が下がる思いだ。

 終演後、いつも通り永井荷風お気に入りだったステーキハウス‘ARIZONA’で、ゼミ仲間が貸切の懇親会を開いた。演奏を終えたばかりの赤松夫妻も参加して、和気藹藹の内に楽しい会食会で時を過ごした。こんな風に半世紀以上の付き合いのゼミ仲間と楽しいひと時を過ごせることは、何物にも代えがたい楽しみであり明日への活力に繋がる。次回は来年7月3日である。これも楽しみに待ちたいと思っている。

2015年11月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3120.2015年11月28日(土) 母校湘南高、旧聞の甲子園初優勝

 喜寿を迎えた誕生日の「文化の日」から、朝日新聞朝刊に今までとは異色の連載スポーツ・コラムが今日まで20回に亘って連載された。スポーツ欄の3段記事だが、そのテーマが「あの夏1949年 決勝湘南×岐阜」と、何と母校湘南高対岐阜高の甲子園決勝戦にまつわるエピソードである。今夏の大会は旧制中等学校野球大会が始まってちょうど100年を迎えたのを記念して、主催者である朝日が取り上げた、謂わば高校野球エピソード集である。

 題材として他にいくらも取り上げられるべき試合や学校があると思うが、その中で母校の優勝決定戦が特別に取り上げられたのは、終戦直後の暗い世相の中で、初出場初優勝という画期的にして、戦後初めて東日本勢として優勝校となったことが大きい。更にその後法政二高、東海大相模、横浜、桐蔭学園等々神奈川県高校の優勝に引き継がれ、強豪神奈川県に先鞭をつけたことが大きかったのではないか。加えて湘南は戦中から戦後にかけて文武両道の公立校でありながら、私立校を校内に併設させるという特殊な学校制度がしばらく続いたという特異な事情もあったと思う。

 昨日採り上げられた「虚子もうなった『最美の力』」の話題は、昨年上梓した拙著「南太平洋の剛腕投手」の中でも紹介したエピソードである。これは2011年母校創立90周年記念に発行された「湘南90周年記念」誌からエッセンスを引用させてもらったものであり、元プロ野球・高橋ユニオンズで活躍された優勝時の1年生、佐々木信也さんから伺った話を味付けした。蛇足ながら来月開かれるユニオンズ同窓会で佐々木さんに託してこの拙著20冊を元選手や関係者に差し上げることになっている。

 今朝の話題は湘南が甲子園で優勝したことに感激した鎌倉在住の野球好きの俳人、高浜虚子が湘南に贈った俳句について紹介した話に纏わるものである。

 虚子が詠った句は、「秋風や 最美の力 唯盡す」というものである。

 その俳句が書かれた短冊が、多くの人の手を介し巡りまわって近々湘南高歴史館に展示されるということも初めて知った。たかが高校野球だが、こういう風に人と場所を介してくるとフィクションも膨らんで深みのある物語となるものだ。今度湘南に出かけたら、ぜひとも歴史館で拝見してみたいと思っている。

 偶々コラム上に第1回のエピソードとして紹介されたのが母校の栄光だったが、このように好意的に採り上げてもらえるとOBとしては、一層誇らしく嬉しい気持ちになるものである。

2015年11月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com