3784.2017年9月22日(金) バルト2国へ入って2日間の印象

 いよいよバルト3国の旅が始まった。最初の観光は、昨日入国したエストニアに始まる。バルト3国は、それぞれ旧ソ連、ロシアの支配によりかなりロシアの影響が強い。ロシアの民族人形マトリョーシカの人形が土産物店に陳列されているほどである。

 世界遺産に登録されている首都タリンは、長い歴史を誇るだけに全体的に落ち着いた街との印象である。市内には喧噪がなく、街も整然として街路樹がきれいに整備され、木々は少し紅葉が優っている。ホテルに近い高台にあるトームペア城は、狭い坂道を歩いて辿り着くのだが、展望が素晴らしい。その近くにアレクサンドル・ネフスキー聖堂があるが、帝政ロシア時代にロシア正教の教会として建てられただけにネギ坊主の屋根は周囲とはやや違和感を覚えた。教会内に入って入口近くに日露戦争で沈められた戦艦に乗船していたエストニア出身ロシア兵の慰霊の案内プレートが貼りつけられていて、日本人としては些か気になった。

 昼食後は6時間かけて次の目的地であるラトヴィアの首都リガへやって来た。途中エストニア・ラトヴィア国境を超えてバルト2番目の国へ入った。出入国の手続きはない。道中目に入る風景はほとんど変わりない。道路は整備され、途中の景色は田園風景が連なりこれというほど目立つものは見られなかったが、道路沿いの森林がよく保存されているのに感心した。白樺が目につくが、最も多い樹木は松である。背の高い松が立ち並ぶ沿道は中々壮観である。日本人にとっては松はとかく日本的な植物と思いがちだが、いろいろな松の種類が欧米や、アジアにはある。

 ところで、昨日、今日とほんの2日間の感想であるが、ホテルのサービス面はまだ欧米流の洗練さに欠けていると思う。今日宿泊のホテルは、入口からホテルのエントランスまでのアプローチが坂道で凹凸になっており、バゲージを引っ張っていくのに苦労した。2間もあるアプローチなので、ゲストと荷物の関係を考慮してせめて1mほどは凹凸のないスロープにすべきであり、経営者の感覚を疑りたくなった。2日間の感じでは、電話機の場所がベッドから離れたテーブルの上だったり、コンセントの位置が湯沸しに不便な位置だったり、風呂場の床シート・ウオッシュタオル・石鹸や、予備の毛布がなくて夜間寒かったり、少々気になった。

 一方で湯沸かし器が置いてあり、インスタント・コーヒーや紅茶がサービスされていて直ぐ温かいうちに味わえるのは有難い。

 市内の交通を見ていると、車のスピードが速く、交差点やカーブでは危ないと感じたが、いかがなものだろうか。

 明日は、リガの市内を見た後で3番目のバルト国、リストニアへ向かうことになるが、果たしてどんな姿を見せてくれるのだろうか。

2017年9月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3783.2017年9月21日(木) 世界遺産・エストニアの首都タリンへ

 ホテルから送迎バスで成田空港第2ターミナルへ来てみると第1ターミナルと変わらない立派なロビーだった。ツアーは33人の参加者で、これでは添乗員も大変だと思う。旅行会社で働き多くの海外団体旅行を企画、添乗した経験があるくせに、自分自身旅へ出るとなると団体旅行よりとかくひとりで旅する傾向がある。今度のツアーはバルト3国とポーランドを訪れ、しかもポーランドではアウシュビッツとクラクフを効率的に訪れるので、個人では中々このようにうまく旅行出来ないのでこれに決めて参加したものだ。

 フィンランド航空機はほぼ満席状態でヘルシンキまで直行した。ヘルシンキもほぼ20年振りである。流石に予想通りやや寒くセーターとジャンパーを機内で着込んだ。エストニアのタリンへ渡るシリアライン「ヨーロッパ号」出発まで時間があったので、ヘルシンキ市内観光を楽しんだが、かの有名な元老院広場の高台にある聖教会とアレクサンドル2世像、市電が懐かしい。

 シリアラインについては、20年前にストックホルムから1泊2日の船旅を楽しんだことを懐かしく思い出す。船では特別の席はなく、船内で簡単な買い物をしたり、カフェで軽食を取ったり、公的なスペースで同行の仲間と四方山話を楽しんでいた。その中でも84歳と80歳のご兄弟がご夫婦で参加され、しかも奥さんがそれぞれ足の不自由なのにも拘わらず元気なのには驚いた。自分もあまり老け込んだ発言をしないよう注意しなければいけない。

 今日はバルト3国の最初の国エストニアのタリンで最初の夜を迎えることになった。明日から楽しみが始まる。

 ところで、ヘルシンキへの飛行中機内で今朝の日経紙を読んでいるとビルマのイスラム系民族ロヒンギャ弾圧について、日経記者のアウンサンスーチー国家顧問へのインタビュー記事が掲載されている。スーチーさんは国連を始めとして国際社会から大分非難されているが、軍部とビルマ国民との間で難しい立場にいることが何となく分かる。軍部は、外からの批判には一切お構いなしで自分たちの思うようにしているようだし、彼女自身がイスラム系ロヒンギャに救いの手を差し伸べれば、90%が仏教徒の国民から非難されることは目に見えている。元はと言えば、ロヒンギャがビルマ・ラカイン州に定着するようになったのは、イギリス支配時代の19世紀後半に現バングラディッシュから旧インド人を移住させたことに端を発している。ビルマとしては彼らを宗教的にもビルマ人として受け入れられず、イギリスから独立を勝ち得ても彼らにビルマ人として国籍を与えなかった。それが今日「ビルマ国籍も与えず」との、ロヒンギャ寄りの考え方が国際社会に振り撒かれていることから、殊更ビルマ政府の対応が非民主主義的と強く非難される原因となっている。本当のところは中々分からない。だが、難民となったロヒンギャの言い分だけが通っていることも間違いないようだ。非難する前に、何が正しいのかを精査し、そのうえでロヒンギャの待遇をどう守るのか、ビルマ軍もこの関わり合いから逃げるわけには行かないのではないだろうか。

2017年9月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3782.2017年9月20日(水) メキシコで32年前と同日に大地震発生

 JR成田エキスプレスで成田へやって来た。明日の早い出発に備えてホテル日航成田で前泊するためである。明日のフィンランド航空は第2ターミナルから出発するので、ターミナルからホテルへ迎えのバスで向かったが、その途中で第1ターミナルへ寄った。昨年キューバへ行った時は、羽田から出発した。成田はこれまで第1ターミナルしか利用したことがない。2014年も、15年も第1から出発したが、第2ターミナルの雰囲気から考えると周辺の空気がまるで別の空港のようだ。成田空港の印象も随分変わった。

 さて、メキシコでまたM7.1の大地震があった。メキシコ・シチーに近いプエブラ州で昼過ぎに起きた。1985年にも同じ日に大地震が起きた。日本時間午後9時時点ですでに死者217人を出している。8日に南部で起きた地震はM8.1 だったが、これほど大勢の犠牲者は出なかった。放映される画像が生々しい。日本も自然災害に襲われることが多いが、どこの災害を見ても自然には勝てない。

 今年も国連総会が開催され、アメリカのトランプ大統領が早速北朝鮮を非難した。アメリカの制裁を物ともしない傲慢な金正恩委員長にしびれを切らしたか、金正恩をロケットマンと呼び、ロケットマンは自爆行為に走っていると言い、北朝鮮を完全に破滅させる以外に選択肢はないとまで言い出した。トランプ氏は、ヨーロッパ諸国と結んだイラン核合意についてもやり玉に上げ、イランを攻撃した。日本にとって意外だったのは、トランプ氏が北朝鮮の非人道的行為のひとつとして、北朝鮮によって日本の13歳の少女が海岸からさらわれたと、拉致被害者の横田めぐみさんに言及したことである。

 トランプ演説に対して安倍首相が、今は対話でなく圧力をかけ続ける時だとして、トランプ氏が喜びそうなことを良い続けていることに対するお返しをしてくれたと言えないこともない。トランプ氏は上機嫌だった。善し悪しは別にしても、トランプ氏の言うことも一部的を射ていることは確かである。ただ、北朝鮮問題の先行きは誰にも分からない。米中ロの思惑や、駆け引きもあって北朝鮮には北朝鮮だけの我儘だけではない生き残りの悪知恵のようなものが憑りついているように思える。

 自国第一主義を主張するトランプ大統領に対する強い反発もあった。ブラジルのテメル大統領は保護主義を批判したり、フランスのマクロン大統領も地球環境を主眼にしてトランプ氏とは異なる見解を表明していた。

 国連が協調よりむしろ統制、自己主張に走り出したような印象を持った。

2017年9月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3781.2017年9月19日(火) 日本ペンクラブ財務上の課題

 明日成田へ前泊して明後日から念願のポーランドとバルト3国へ出かけるが、その間隙を縫って今日開かれた日本ペンクラブ財務委員会に出席した。ペンの大きな課題は、このところ年度予算が毎年赤字で、これを何とか健全予算へ立て直そうということが主題で、事前に私なりのたたき台を各委員に送った。ペン事務局員の説明だと、一般社団法人であるが、公益法人としての性格上利益を大きく産出するわけにはいかないという行政の指導があるという。どうも納得しかねる話だが、こうなると健全財政というのはどういうことだろうかとの疑問も生まれてくる。今日は第2回委員会とは言え、実務的には最初の委員会のようなものだ。

 営利目的の民間企業のようには、がめつくなる必要はないかも知れないが、それでも赤字が累積すれば、組織自体の存立が危機に瀕することになる。黒字は出さずとも、赤字は出してはならないという課題を実行するのがいかに難しいか、これから財務委員会の人々と侃々諤々議論し、検討して行かなければならない。

 さて、一昨日にも本ブログで取り上げたが、ビルマに住むイスラム系ロヒンギャへのビルマ政府の虐待が国際的にも大分厳しい批判を浴びるようになってきた。そこへこれまでまったくコメントしていなかったアウンサンスーチー国家顧問が、今日になって漸く国民へ向け話をした。スーチーさんに対する非難が、彼女をしてマイクへ向かわせたのである。ただ、彼女のステートメントは、直接的にロヒンギャへの虐待を止めろというものではなかった。「ロヒンギャ」という言葉さえ発しなかった。これには、軍部への遠慮、全国民のうち90%を占める仏教徒への気遣いがあるように思える。ビルマとしては、静かに事を収めたかったようだが、事件は国際的に拡散してしまった。しかし、これはあくまで国内問題である。だが、こうなったらビルマ政府は本腰を入れて問題解決に当たらなければなるまい。

 ビルマ政府とスーチーさんはこれからどう国際社会を納得させることが出来るか。

2017年9月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3780.2017年9月18日(月) 福岡ホークスに続いて、広島カープが優勝

 日本各地に計り知れない爪痕を残して台風18号は、本州に沿って日本海を北上し北海道沖へ去って行った。この2,3日台風関連ニュースに時間を注ぎ込んでいる間に、今月末臨時国会開催を前に自民党内では、こそこそと衆議院解散を決めようとしている。火事場ドロボーの如く、民進党内の家庭事情を利用して残り1年となった任期を前に思い切って総選挙をやってしまおうというのだ。

 確かに民進党内の乱れは酷い。今月初め党代表に選ばれた前原誠司氏が幹事長に山尾志桜里前政務会長を抜擢することを一旦は決めたが、急遽取り止めると発表した。山尾氏が幹事長就任を撤回され離党することになった原因は、親しい弁護士とのダブル不倫によるものだというから次元が低い。

 このどんでん返し人事に始まり、民進党からは党員の離党が相次いでいる。この数日でも8人が党を離れ、新代表も党内の掌握に大童の状態である。こういう民進党内のドサクサによる敵失のお陰で、森友学園や加計学園疑惑、暴言・暴行で自民党を離党した豊田真由子議員の行動などで低落傾向にあった自民党の支持率が若干上がった。今なら勝てると見たのか、自民党執行部はこの機会を捉えて10月解散の意思を固めたようだ。

 3日前にインドから帰って来たばかりの安倍首相は、山口奈津男公明党代表と解散について話し合った後、今日午後羽田から国連総会出席へ向け慌ただしく出発した。いずれにせよ来月衆議院総選挙が行われるのは、ほぼ決まりのようだ。

 自民党としては、勝てるチャンスと見て解散の腹を決めたようだが、野党は足元を見透かされ、解散は加計、森友問題の疑惑隠しだと厳しく指摘して騒いでいるだけだ。

 さて、今日プロ野球セ・リーグでペナントレースの優勝チームが決まった。広島カープが2年連続8回目の優勝を成し遂げたのである。一昨日パ・リーグでは、福岡ソフトバンク・ホークスが一足先に2年ぶりの優勝を決めている。これで福岡と広島が日本一を争うのかと思いがちだが、その前にクライマックス・シリーズという訳の分からないトーナメント戦を行い、その勝者同士が日本一の覇権を争う。

 優勝が決まった甲子園の広島対阪神戦中継をNHKテレビで観ていたが、何とこの優勝決定戦を実況していたのが高校ラグビー部の後輩、豊原謙二郎アナだった。一昨年のラグビー・ワールドカップで日本代表チームが、ラグビー史上に残る劇的な勝利を収めた対南アフリカ戦でも実況担当していたが、実に運の好い後輩だ。昨年正月に会って以来、会っていないがこんな形で元気そうな様子を見て頼もしく感じた。

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3779.2017年9月17日(日) ビルマのイスラム系ロヒンギャは大丈夫か。

 北朝鮮の核実験のような荒々しい騒ぎと違って、あまり派手には報道されないが、このところビルマのイスラム系民族ロヒンギャに対するビルマ治安部隊の迫害が少しずつ国際社会でも問題になっている。国連のグテーレス事務総長は、この問題でビルマの治安部隊がロヒンギャ掃討作戦を激化させ、国外へ逃れたロヒンギャ難民が38万人に上がっていると指摘し、ビルマ政府を批判している。同じイスラム系住民の多いインドネシアや、マレーシアでは、露骨な反ビルマ・デモ隊が気勢を挙げている。中でも国家顧問のアウンサンスーチーさんへの批判が高まっている。スーチーさんが軍部の弾圧にもめげず長年に亘って抵抗し、ついにビルマの民主化をやり遂げたスーパーウーマンとして、ビルマ国民から敬愛され、ビルマ民主化の手本となっている。そのスーチーさんが、ロヒンギャへの治安部隊の弾圧に対して何の手も打たないという点で、特に海外ではスーチーさんへの批判は厳しい。

 現在のビルマの政権は、2015年アウンサンスーチーさん率いる国民民主同盟(NLD)が総選挙に圧勝して成立した。だが、憲法上の制約によりスーチーさんは国家元首である大統領職には就けず、国家顧問として実質的に国家運営を行っている。その際スーチーさんは、それまで軍事政権を担い強大な力を持っていた軍部に妥協したと見られている。それは国会議員のうち1/4が軍人であることでも分かる。スーチーさんには、軍部に遠慮するところが見られ、それが軍の治安部隊によるロヒンギャ抑圧に対して正面からそれを止めさせるような言動が取れない原因ではないかと見られている。

 しかし、このまま放置していると難民問題がヨーロッパやアラブで問題視されている折でもあり、世界のマスコミから批判の的となることははっきりしている。ここは難しい舵取りの場ではあるが、スーチーさんがいかなる裁きをするのか注目していきたい。

 さて、今日は台風18号が九州南部に上陸し、激しい雨をもたらしている。九州各地では河川が氾濫し、道路を滝のような洪水が流れている光景がテレビでも映し出されている。鹿児島に上陸した台風は、宮崎、大分県から海上へ抜けたが、四国へ再上陸した。兵庫県・京都府には記録的短時間大雨情報が出された。日本列島に添って北上しているので、今夜半には日本海岸に添って北進し続けるようだ。年中行事の台風が近年相当な水量をもたらし、豪雨による水害で多くの犠牲者と被害を与えるのがとても堪らない。

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3778.2017年9月16日(土) 沖縄慰霊の地を汚す少年たち

 昨日の北朝鮮の弾道ミサイル発射について、国連安保理事会緊急会合でこれを挑発的と強く非難する報道声明を発表した。このところ制裁と行動の繰り返しで事態はエスカレートするばかりで、いつまで経っても明るい兆しが見えない。ロシアがあくまで対話による解決を主張して、制裁にむしろ向きであることが北朝鮮を強気にさせている一因ともなっている。制裁の効果は少しずつ効いているようだが、北朝鮮もしぶとく粘っている。しかし、このいたちごっこはまだこのまま決着がつきそうもない。

 アメリカは、トランプ大統領が北朝鮮は近隣諸国や国際社会をひどく侮辱したといらいらした気持ちを表した。大統領はそのうえで「北朝鮮の脅威に対処するため軍事的選択肢は効果的だ」と述べ、アメリカと同盟諸国と世界全体を完全に侮辱したと非難した。大統領は、軍事的選択を捨てることはないと怖いことを言っているが、一体いつになったら我々周辺諸国の住民はこのミサイルによる閉塞感から解放されるのだろうか。

 さて、沖縄で常識はずれの愚行を犯した沖縄在住の4人の少年が逮捕された。沖縄戦の際住民83人が「集団自決」に追い込まれた読谷村の洞窟「チビチリガマ」内を荒らし、器物損壊の容疑で逮捕された。この集団自決で知られる洞窟は、寂しい場所にあるが、村の文化財に指定されて平和学習の場として活用されている。そのような尊い場所で肝試しをやっていたというから呆れるばかりである。沖縄の悲劇を最も知っている筈の沖縄県民が、それを象徴する記念的な場所で関係の品々を破壊したことについて、何の目的でそんなことをするのかと遺族会会長も嘆いていたが、捕まえてみれば犯人が16~19歳の沖縄県民の少年たちと知りショックを受けている。

 これから訪れるポーランドのアウシュビッツ収容所跡は、今や「負」の世界遺産として世界中から多くの人々が見学にやってくる。ここを訪れることによって見学者は、2度と戦争を起こしてはいけないとの決意を噛みしめる。戦争の記念的なところというのは、そういうものである。ところが、これら沖縄の少年たちは、亡くなった人々に敬意と弔意を示すどころか、裏切り愚弄するような行為を犯したのである。何とも情けないことである。沖縄に住む住民が一番知っている戦争の傷跡、住民の心の痛みを、彼らがまったく顧みなかったことを知り、ショックである。

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3777.2017年9月15日(金) 日本ペンクラブ理事会、例会に出席

 今朝起きてみるとまたまた北朝鮮のミサイル発射が行われたとテレビが伝えていた。テレビでは通常の番組を変更して長い間関連ニュースを流していた。ミサイルは平壌郊外から北海道襟裳岬上空を飛行して太平洋上に落下したが、その飛行距離は2,000㎞に及び、前回より800㎞ほど伸びた。先日行われた水爆実験にしろ、今朝のミサイル発射にしろ、確実に北朝鮮の核開発技術は向上しているようだ。水爆実験を受けて11日に国連では制裁決議を採択したが、それでも懲りない北朝鮮に対して国際社会はこれからいかなる手を打とうとするのだろうか。

 さて、夏休みを挟んで日本ペンクラブ理事会が2カ月ぶりに開かれた。7月に初めて理事会に出席したが、率直に言ってあまり雰囲気に馴染めない。いままで出席した他の組織と比較して呼吸が合わないというのだろうか。これからこの雰囲気に馴染みながら少しずつでもペンクラブの改革、改善に寄与出来るようじっくり努めて行きたいと考えている。その意味でも4日後に開催されるペン財務委員会では、ペンクラブの厳しくなりつつある財務状況に目を光らせ、健全会計へ向けて一歩一歩前進して行かなければいけない。

 その後開かれた例会では、今月ペン会員になられた売れっ子作家の桐野夏生さんのショートスピーチが行われた。直木賞作家である彼女は、その他にもいくつもの賞を受賞されているが、体験から普通聞けない話を約15分で話された。2008年ニューヨークの国際ペン大会に出席し、各国の代表と座談形式の討論をした時の印象を話された。中には、今までのショートスピーチで一番印象に残ったという人がいたくらい興味深い話だった。

 これから理事としてペンクラブのためにそれなりの貢献をしなければならないが、中々難しい組織だなぁと感じている。

  さあて、今日は妻とお見合いした日である。当時「敬老の日」という祭日だったが、そんな日にお見合いというのも珍しかったのではないだろうか。今から49年前の話である。結婚したのはその翌年だった。あと2年で金婚式を迎えることになる。まだまだ元気で出来ることは自分でやっていけるようでありたい。

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3776.2017年9月14日(木) 2020年東京五輪に続いて24年パリ、28年ロスで

 2020年東京オリンピックの次のオリンピック開催地と、その4年後の開催地が同時に決まった。2024年はパリ、そして2028年はロスアンゼルスで開催されることになった。両都市ともいずれも3度目の開催である。今回初めてこのように2大会開催地を決めたのには、それなりの理由があるようだ。その最大の理由は、開催経費があまりにも嵩むので、オリンピックを開きたくてもどの都市もそのための資金の裏付けがないからである。2024年大会には、当初パリ、ロスの他にローマ、ハンブルグ、ブダペストが立候補していたが、巨額の費用負担に対して住民が反発し、後の3都市は撤退してしまった。開催への意欲と熱意はあっても、とても経済的に厳しく開催の見通しが成り立たなくなっている。早くから開催が決まれば、それなりの手は打てるとも言われ、実際パリは7年後なら会場問題も何とかクリア出来ると主張していた。だが、開催に掛かる費用は相変わらず巨額になり、よほど景気が好い国、都市でなければ難しくなっている。これは東京でも同じで、最近になって自治体の経費分担問題がこじれてきている。

 問題を充分承知している筈の国際オリンピック委員会(IOC)は、今日の決定に満足しているようだが、IOCも費用の削減、大会のミニ・サイズ化にもう少し知恵を絞るべきではないだろうか。東京大会ではパラリンピックを合せて競技種目が史上最大になりそうだ。

 さて、安倍首相が4回目のインド訪問で現地において熱烈な歓迎を受けている。トップセ-ルと称し、新幹線建設、原発輸出、資金援助等々インドから歓迎されそうな案件をインドに提示した。ただ、原発建設契約を締結したことは、インドが核を持ちつつも核保有国と認められていない現状では、核保有国との間に今後問題を残しそうだ。

 その安倍首相とインドのモディ首相が、北朝鮮は核実験とミサイル発射を止めるべきだと北朝鮮への圧力を強める共同声明を発表した。これを受けて北朝鮮は、早速今日のテレビでアメリカの制裁圧力に追従して大騒ぎする日本の4つの島を核爆弾で海に沈めるべきだと辛辣な言語道断の発言をした。脅かしているつもりなのだろうが、どうして北朝鮮という国はいつも好戦的になるのだろうか。散々アメリカを始め多くの国々が迷惑至極な核実験に対して忠告を与え、経済制裁を課したことに対して、相手国を沈めるなどと傲慢な言質がどうして生まれるのだろうか。いつでも、どこでも外国へ迷惑をかけ続ける北朝鮮という国は、相変わらず嫌らしく困った国である。

2017年9月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3775.2017年9月13日(水) ゾルゲ事件関係資料をいただく。

 NPO吉祥寺雑学大学で知り合った方から、昨日ドサッと宅急便で書籍10冊と貴重な資料・文献を拙宅へ送って来られた。それらはすべてゾルゲ事件、及び同事件関連の新聞切り抜きや、写真、学会関係書類である。私が山崎・ブケリッチ・洋さんの友人で、同事件を研究していて受取人として適任と考えられて、喜寿を迎えて自宅の荷物を処分するに際してそれらの資料をわざわざ私宛へ送ってこられたのだ。有難いことである。

 それらの資料の中にはすでに私が所有しているものもあるが、それにしても素人が蒐集するような一般的な書物とは異なり、写真や、価値のあるもの、珍しい研究資料もある。これらは知人が大学在学中からゾルゲ事件にライフワークのように関心を持ち、今日まで半世紀以上に亘って研究され、大切に保管された資料である。荷物の整理とは言え、そう簡単には入手出来ないアカデミックな資料を手離すのは忍び難かったに違いない。これらにすべて目を通すというのは中々時間のかかることで大変ではあるが、知人の気持ちを酌んで時間をかけて少しずつ読んで行こうと思っている。

 さて、「選択」7月号の連載シリーズ「本に遇う」に毎号読み応えのある評論を書いている元朝日記者の河谷史夫氏が、大学ゼミの友人・元読売新聞東京本社社長で、巨人軍のオーナーも務めた滝鼻卓雄くんの新刊書「記者と権力」を高く評価して採り上げてくれた。早速購入して読んだところ、流石に腕利きの新聞記者らしく中々よく書いてあると思った。その中のある章で、私にも思い当たる仮名の人物について書いていたので、メールでズバッと彼に尋ねてみたところ、その人物ではないと直ぐに返事が返ってきた。名前の1文字に私の知る人物の「衛」という字を当てはめているところから考えても彼の言は本当だろうかと納得し難いが、疑うわけにはいかないので、或いは別人なのかも知れない。

 尋ねた序に日本ペンクラブへ入会しないかと誘ってみたが、これまでもペンクラブやエッセイストクラブ入会を勧められたが、会合に出るのが面倒なので断っているから折角だが入会しないと言っていた。理事になったら積極的に会員獲得に努めるようノルマらしきものがあるが、第一発目のトライアルは不発だった。残念だが、別の友人に声をかけたい。

2017年9月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com