3842.2017年11月19日(日) 高校教科書から「吉田松陰」「坂本龍馬」が消える?

 9日の本稿に日本史の時代区分を現在の地名を表現する図式から、その時代に活躍して時代を大きく変革した人物の名前に変えた方が、歴史が分かり易いと東大名誉教授がその日の朝日朝刊に意見を述べていたことを取り上げた。その後日本史と世界史上の人物や出来事に関する言葉を現状から半減させるくらいの考えで教科書を書き換えるべきとの衝撃的な提言があったことが14日付朝日紙上に掲載された。

 後者は高校と大学の教員らで作る「高大連携歴史教育研究会」が、歴史教科書には用語が多すぎるとして用語を半分にすべきだと言ったことを意味している。現状は約3500用語もあり、高校の授業が暗記中心になって思考力や表現力が育たない恐れがあるとしている。1950年代に比べると世界史、日本史ともに用語数は3倍にも増えているらしい。もしそうならわれわれの高校時代より、暗記的な用語が大幅に増えているわけである。実際削除すべき用語として挙げられている「リキニウス・セクスティウス法」とか、「ミューレ紡織機」や、「鹿ケ谷の陰謀」「千歯扱き」「不輸・不入の権」なんてまったく知らない言葉である。上杉謙信、吉田松陰、坂本龍馬、大岡忠相も今では高校で習うようだが、われわれの時代にはその名は知っていたが、学校で教えられることはなかった。一応研究会の言い分は理解出来る。暗記して覚えなければならない用語が多くなり高校生には負担となっている現状も分かる。これから研究会ではアンケートも実施して今年度末までに最終案をまとめるという。

 しかし、現時点で削除されそうな用語の中に、「エジプト古王国・中王国・新王国」「クレオパトラ」「ガリレオ・ガリレイ」「マリー・アントワネット」「ロベスピエール」「ワーテルローの戦い」など、世界史で習い大事なことだと知って、その後海外の現場でいろいろ見聞した経験上これらの用語は削除される必要はなく、むしろ大事な用語だと思っているので、何とか拾い上げてもらいたいものである。

 今日はいつもの慣習となったお歳暮贈答品を送るため、新宿の小田急百貨店へ出かけた。以前に比べれば差し上げる方の数は大分減ったが、それでもこの時期になるとこれをクリアしないとお正月を迎えられないような気がする。同じ思いの人も多いと見え、駐車場も混んでいたが、どのレストランもいっぱいだった。でも、お役目を終えてホッとしている。

2017年11月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com