充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。
ブログ・ご意見番の意見
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6787.2025年12月12日(金) 心臓の血流に何事もなければ好いが・・・。
10月に心臓の不整脈は落ち着いていると慶應病院で診断されたが、それでも血流の乱れがあるようで、アイソトープ検査を受けることになった。今朝8時半に自宅を出て、帰宅したのは午後4時過ぎだった。はっきり言えば、ベッドに横になってCTスキャンのような検査を午前と午後の2回にわたって受けたようなものである。正式にはアデノシン負荷心筋血流シンチグラフィーというそうであるが、心筋の血流量を測定する検査である。心筋血流に増加、減少が生じる疾患、つまり狭心症、心筋梗塞、心筋症などを対象にしている。心臓の不整脈を初めて指摘された時、少々気にはなっていた。
午前中は心臓に負荷をかけ、午後は負荷をかけず正常な状態でスキャンを撮ったような感じである。結果は来年1月の診察の際教えてもらえるので、その時いかなるお沙汰があるか、分からないが、場所が場所だけにあまり呑気に構えてもいられない。まぁ運を天に任せるより仕方があるまい。
さて、アメリカの経済誌「フォーブス」が、10日2025年版の「世界で最も影響力のある女性100人」のランキングを発表した。何と高市首相が世界で3位である。すでに10月イギリスのBBCやオーストラリアのシドニー・モーニング・ヘラルド紙は、高市氏が自民党新総裁に選出された時点で、「日本版『鉄の女』が初の女性首相となる見通し」と報じたほど、海外では高市首相の動静は広く注目されていた。
前記「フォーブス」は、高市首相について強硬な保守派と紹介し、すでに大胆な発言を次々と行い、物議を醸したものもあると指摘している。同誌は、高市首相に関して「国内総生産(GDP)4兆2千億㌦規模の国家、日本を率いる初の女性首相で、半導体供給網や防衛力の再編、人口構成の変動など多くの課題に対応する重要な舵取りを任された」と紹介し、「その決断は東アジアのパワーバランスと世界の製造業の安定につながる」と分析している。
それでは1位は誰かというと、4年連続でEUのフォンデアライエン欧州委員長であり、2位はヨーロッパ中央銀行のラガルド総裁だった。4位はイタリアのメローニ首相、5位にはメキシコのシェインバウム大統領がランクされたが、その中へ食い込んだ高市首相の評価は、外国人の間でも認められたと言えるのかも知れない。それにしても就任2か月足らずで上位に食い込んだ高市首相の存在感、と行動への期待は並々ならぬものである。ただ、あまりにも保守というより右翼的な言動が目立ちすぎるので、それが中国との対立を引き起こしたひとつの原因でもある。
記者会見で高市首相の3位について質問が向けられた木原官房長官は、殊更3位に拘ることなく、「承知をしている。高市内閣としては総理のリーダーシップの下で、今の暮らしや未来への不安を希望に変え強い經濟をつくるとともに、日米同盟を基軸としつつ自由で開かれたインド大平洋を外交の柱として力強く推進させたいと思っている」と、敢えて素っ気ない素振りをしつつも高市首相をヨイショしている。
6786.2025年12月11日(木) ノーベル平和賞とFIFA平和賞
昨日今年のノーベル賞が受賞者10人のうち9人に授与された。日本からも化学賞に北川進・京都大学副学長、生理学・医学賞に坂口志文・大阪大学特任教授に授与され、それぞれスウェーデンの首都・ストックホルムで栄誉を受け、スピーチを行った。その後晩餐会が行われ出席した。
1949年小学5年生の時に、湯川秀樹博士が日本人として初めてノーベル物理学賞を授賞し、戦後打ちひしがれていた日本国民を大いに力づけたと言われた。爾来日本出身で日本国籍の人、及び団体は28人、その他に日本・日本関連地出身で外国籍6人を合わせると、これまでに日本人関係の受章者は、34人になる。
各賞の中で、平和賞だけは、恒例によりスウェーデンではなく、ノルウェイの首都オスロ市庁舎で行われた授賞式には、今年の受賞者であるベネズエラのマリア・マチャド氏が出席する希望を持ちながら叶わず、代理として娘さんが出席する異例な式典となってしまった。マチャド氏は、20年以上に亘り民主化のために尽力したことが評価されたものである。その後1日遅れでオスロに到着したが、残念ながら授賞式には出席できなかった。
マチャド氏が出席できなかったのは、2014年以来ベネズエラを統一している反米左派のベネズエラ統一社会党を率いるマドゥラ大統領に反対し、国会議員職を剥奪され強権政治による拘束から逃れるために国内に身を隠していて出国出来なかったからである。マチャド氏の例を見るまでもなく、今や世界には理不尽なことが多すぎる。
ついては、去る7日の本ブログにも取り上げたことだが、このほど国際サッカー連盟(FIFA)が、新たに創設した「FIFA平和賞」をインファンティーノFIFA会長が、アメリカのトランプ大統領に授与したことに対して、ロンドンの人権団体フエア・スクエアが、FIFA会長が政治的中立に関する内規に違反した疑いがあるとして、FIFA倫理委員会に調査を要請したと明かした。
FIFAも露骨に政治へ介入するようになった。しかも、お土産付きである。ノーベル平和賞が、喉から手が出るほど欲しかったトランプ大統領としては、実績作りの第1段階を超えたくらいに思っているのだろう。そして次の第2段階として、本物のノーベル平和賞を狙っているようだ。FIFAがトランプ氏に平和賞を贈った理由として、パレスチナ自治区ガザにおける和平合意に仲介した功績を称えているが、同じように仲介に乗り出しながら、その和平案は、コロコロ変わって一向に合意の気配は見えない。ベネズエラ沖合に米海軍艇を派遣し、今日は石油タンカーを拿捕した。いつもながら脅しをかけている構図などは、平和とはまったく縁遠いものである。これがトランプ流儀である。
6785.2025年12月10日(水) AIの全幅の信頼感と利用は注意を!
今朝ネットを見ていて驚いた。一昨日夜間に起きた青森沖地震発生に関して、何とAIが間違った情報を流していたことである。津波警報が発せられ気象庁が、住民に海岸や川の河口には近寄らず高台へ避難するように警戒を促していた正にその時、事もあろうに「現在、日本国内の主要な津波情報サイトでは、大津波警報・津波警報・津波注意報はすべて解除されており、発表されていません~」と誤った情報を伝えていた。専門家は命にかかわる分野で、AI検索に頼るべきでないと厳しく警告している。
これは極めて深刻な問題だと思う。仮にこの時大津波に襲われ、何人かの人命が失われたとしたら、AIに関与している人たちはどう責任を取るのだろうか。気象庁が正式に公表している警戒情報を、AIは何ゆえに間違った翻訳をしたのだろうか。普段中々知り得ない、質問の仕方や答えも分からない時に、しばしばAIのお世話になって助かっている。その点では随分利用し易く感じている。
ところが、個人的にもAIに疑問を感じてAIの世話になることを断ったことがある。それは去る10月に出版された拙著「八十冒険爺の言いたい放題」の英訳版に関するトラブルである。お陰様で拙著はそれなりの販売数を伸ばしていたが、その過程である出版社が日本語を理解する外国人の何人かが拙著を読んでみて大変面白く、興味深かったので、これを英語版にしたら、同じように日本語の分かる外国人が挙って読んでくれるのではないかと、出版社へ英語版の出版を求めてきた。出版社はその声を受け入れ、著者の私に了解を求めると同時に、出版の方法、翻訳などについて話し合った。その時英語の翻訳を誰に頼むのかと尋ねたところ、初校は何とAIが翻訳し、英語の専門家がそれをチェックすると言う話だった。あまり信用ならないなぁと思いつつ、了解した。しかし、出来あがった初校原稿にさっと目を通したところ、とても私の意に適っていなかった。事実を翻訳することは了としても、感情面の表現はどうも腑に落ちない。そこで、在米体験の長い知人とその友人で大学講師をしているイギリス人に依頼し、何とか事なきを得た。因みに拙著の英語の拙著タイトルは『THE REBEL GRANDPA~Across Frontlines and Faultlines-Old Man’s War Against Complacent Journalism』に決めた。冒険爺がどこかへ飛んで行ってしまったようだが、「反逆の爺:戦果と断層を越えてー惰性のジャーナリズムと闘った男の記録」というものである。AIの便利性と有効性は大いに評価するし、前記のように日ごろ大分AIを利用している。だが、AIがすべてに万能というわけには行かない。やはりケース・バイ・ケースで利用したら良いのではないかと思う。
今回の津波情報の取り消し通告なぞは大切な情報であるので、よほど管理者が確認作業を欠かさないように注意しないといけないと思う。しっかり監視していないとこのようなケアレス・ミスを冒してしまう。今後一般的にもAIは広く利用されるだろう。よほど利用目的を精査したうえで、管理者がきちんと管理しないと同じようなミスを冒す可能性がある。物事にはすべて表と裏があるものである。
6784.2025年12月9日(火) 青森震度6強の地震と香港の愛国者選挙
昨晩11時過ぎに突然テレビ画面が地震発生のニュースに変わった。青森県沖合を震源とする最大震度6強の地震発生である。青森、及び北海道でも大きな揺れを観測し、気象庁によるとM7.6と今朝の朝日新聞には書かれていた。テレビではNHK、他の民放ではM7.5と伝えていた。14年前の東日本大震災の際は、M9で最大震度は7だったので、昨夜の地震は東日本大震災ほどではないにせよ、かなり激しいものだったようだ。北海道、東北地方から都内の我が家でも揺れを感じたほどである。津波警報も出された。東日本大震災の際は、津波に呑み込まれて亡くなった人が多かったせいもあり、テレビでもしきりに早く海、川近くから離れ、高いところへ行くように繰り返し放送していた。
今日になって気象庁と内閣府は、初めて「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表した。これから1週間続いて起きる可能性のある巨大地震への警戒を強めることを求めるものである。1週間以内にM7クラスの地震が発生する可能性もあるので、警戒せよということらしい。
さて、一昨日投票が行われた香港の立法議会選挙の結果が公表されたが、予想通り投票率は低く、当選者は全員「愛国者」で、中国政府のお眼鏡に適った候補者しか立候補できない。元々香港は中国政府によって政権を奪取されてから、疑似中国となり、中国政府では民主的な選挙を国内で行っていないため、唯一行われる香港の立法府議員の選出も中国政府に言いなりの寄合世帯となっただけである。今朝の「天声人語」も「これが、あの自由を誇った国際都市の現状か」と香港の現状を嘆いている。「共産党に忠誠を誓い、『愛国者』と認定されなければ立候補できない歪んだ選挙である」。
高石首相の勇み足とも言える台湾有事に関する発言で、日中間は厳しく対立する事態に立ち至った。そこへ一昨日新たなトラブルが発生した。これは明らかに中国側の出過ぎた行動である。中国軍機が自衛隊機へレーダー照射をしたことに、日本政府が抗議をすると要点をぼかして日本政府が言いがかりをつけていると公式発表した。それに対して日本政府が具体的に説明し改めて反論すると、中国外務省の副報道局長は身勝手な唯我独尊的言い訳を述べた。つまり、艦載機が訓練中に捜索レーダーを起動するのは各国の通常の手配であり、日本がレーダー照射問題を煽り立て、責任を転嫁していると、むしろ日本の戦闘機が中国側の正常な軍事活動に対して接近することがリスクであると居直っているのである。こういう思考回路はとても普通の神経では生まれない。本来の共産主義とはかけ離れた中国共産党の自己本位から生まれた世界的には通用しない我が儘論である。
こうして、現状では日中間に問題解決の糸口が見つからない。防衛省のある主任研究官が、日中の政治的環境が急激に悪化するなかで、日本に対して様々な圧力をかける一環で、軍事的圧力をかけたと理解すべきである。2013年に中国軍艦による海上自衛隊護衛艦への火器管制レーダー照射問題がおき、翌年安倍首相と習近平国家主席による首脳会談を経て状況が収束した。首脳外交につなげて安定化を目指すしかないと述べている。
ただ、現状は民主的な選挙制度すら一切採り入れずに、監視社会である中国の政府と仲良くするのは至難の業で、同じケースがまたいずれ発生するように思えて仕方がない。
6783.2025年12月8日(月) 84年前真珠湾攻撃、太平洋戦争突入へ
ビートルズのジョン・レノンが銃で殺害されたのが、45年前の今日、12月8日である。真夜中に近い時間だったので、日本では9日になる。私はちょうどその時フランスの港町マルセイユにいて号外でその訃報を知ったのだが、フランスでは8日の夕方だった。太平洋戦争が真珠湾攻撃により始まったのも8日であるため、ジョン・レノンの死と太平洋戦争開戦日がどうしてもダブってくる。
私の最も好きなビートルズの曲は、♪IMAGINE♪と♪YESTERDAY♪であるが、歌えるわけではなく、聴いているだけで充分である。残念だが、半世紀近くに亘ってもうレノンの新曲は聞くことが出来ない。あのマルセイユの駅前で号外をもらった時の騒々しかった光景を、時に懐かしく想い出すことがある。
太平洋戦争が始まってから、今年で84年になった。もう悲惨だった戦争も過去のことになりつつあるようで、政治家を始め保守的な人々の間では、防衛費の増額、敵基地攻撃能力、そしてアメリカの防衛計画への追従など、戦争を残酷悲惨なものであるとの認識が薄れつつあるようだ。それは何と言っても戦争を知らない世代が増えてきたことによるものである。
今から80年前の終戦の年に小学校(当時国民学校)に入学したが、幼かった割には戦争が身近に生々しい記憶として残っている。入学して最初の夏休み中に終戦となったが、その間に住んでいた房州の町に焼夷弾が落とされ、夜な夜な鋸山山頂の探照灯が夜空を照らし、サイレンが鳴ると同時に、近くの防空壕に逃げ込んだものである。サラリーマンになってからも旧日本軍部隊の戦没者慰霊団を旧戦地へ案内したり、旧厚生省の戦没者遺骨収集団を20年以上も関わっていたことから、各戦地の旧戦跡を度々訪れ、一層臨場感によって戦争の怖さを知ることになった。戦時中鉄道駅の改札係には、モンペ姿のおばさんが立ち、物資も配給制になり、戦争に取り囲まれた中で身を潜めるように生活していたものである。
あれから想えば、私も早や後期高齢者になり、余生を生きている間に戦争は起きないことを願いながら、毎日を送っているようなものである。
この記念すべき今日の新聞には、あまり穏やかな記事が掲載されない。朝日朝刊一面には、靖国神社内の遊就館に展示された、真珠湾で潜水艦「特殊潜航艇」に乗り戦死された9名の軍神に関する記事と、昨日中国軍機が沖縄公海上空で自衛隊機に対してレーダー照射を行った関連記事が掲載されている。戦争に前のめりの首相は早々に「冷静、かつ毅然と対応する」と述べ、中国駐日大使を外務省に呼び、強く抗議した。しかし、中国政府は、「日本側が悪意を持って追跡、監視して活動を妨害し、繰り返し航空機を中国が公表した訓練区域に突入させた」と非難し、「日本側の世論の誤った誘導に断固たる反対を表明する」と付け加えた。中国は、レーダー照射については一切コメントしていない。
ハワイのパールハーバーでも日本軍の空襲により亡くなった2,400人の追悼式典が行われた。この追悼式には、山本五十六の出身地・新潟県長岡市長をはじめ、現地日本人の他に日本からも何人かが出席したようである。
高市首相の台湾有事発言以来、日中間の対立は深まり、中国側には民間でもやや悪質な言動が現れだした。国家の上層部が相手国と対立すると、一般の国民にも嫌な印象が生まれ、戦争に発展するのではないかとの警戒心が生まれる。決してそうではないことを祈っているが、今どきの戦争好きの首脳が戦争の恐ろしさを知らないだけに、安閑としてはいられない気持ちになる。