充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。
ブログ・ご意見番の意見
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6773.2025年11月28日(金) 理系大学の本音のCM、「いっそ、AIを総理に。」
去る18日に大分市佐賀関で大火災が発生し、被災した住宅地帯の道路が狭く密集していたせいもあり、高齢者が多い地区だった割に死者はひとりだけで済んだが、焼失した住宅は237棟に上がった。中々鎮火に至らず、昨日漸く消し止めたようだ。これからの復興計画も時間がかかることだろうし、国や県が支援しないととても十分な再興は難しいと思う。
日本で大火災が発生した折も折、昨日香港で高層ビル、高層集合住宅で火災が発生し、今日までに犠牲者は消防士1人を含めて128人が確認され、その他に負傷者は79人、行方不明者は200名を超えると見られている。香港における火災としては、1948年135人の犠牲者を生んだ大火災以降最悪の結果となった。今後まだ被災者の数は増えると見られ死者は最多になると予想されている。今まで何度となく香港を訪れているが、ここは住宅エリアで旅行者が訪れることはなく、私もこのエリアには行ったことがない。
これだけ多数の犠牲者が出た原因は、現在修繕工事中で建物を覆っていた竹製の足場や、プラスチック製のネットなどいろいろあるようだが、特に32階建ての住宅ビル8棟(約2千戸)の内7棟が火に包み込まれたように、個々の原因をよく調べてみると改修工事の安全基準に大惨事を引き起こした要因があったようだ。
翻ってわが日本のタワマンと呼ばれる高層住宅ビルには、床や天井が耐火構造を義務付けられ、15階以上のタワマンでは通常の避難階段より安全性の高い防火扉の付いた特別避難階段の設置が義務付けられている。まだ他にも厳しい義務が押し付けられている。とてもこれっぽちで充分というわけではなく、同じような危険性はあるが、香港火災のようなケースに陥る可能性は少ないようだ。
日本、特に大都市周辺では近年タワマンが次々に建設され、場所の良い東京都内のタワマンなどでは、人気もあり価格もかなり上昇傾向のようだが、今後購入に際して冷静に安全性など購入条件を考える良い契機になるのではないだろうか。
さて、昨日絶滅の恐れがある野生生物の国際取引を規制する「ワシントン条約」締約国会議が開かれた。西欧諸国が規制をアピールして日本や中国にとって不利な情勢が生まれつつある中で、「日本うなぎ」を含むうなぎの全種類を国際取引の規制対象とする案が反対100、賛成35で否決され、日本の関係者もひとまずホッとしている。日本では日本うなぎだけでは、需要に応えられず、約7割を主に中国からの輸入に頼っている。「うな重」は私も大好物で近所にあるうなぎ店でよくいただくことがある。但し、来月5日に本会議が開かれ、再投票が行われ、ここで可決されて初めて採択されるということなので、まだ安心できない。「うな重」は食べたい時に、食べてみたいものだ。
締めにちょっとびっくりするような昨日の朝日朝刊の新聞広告を紹介したい。朝刊全26頁の内4頁分が全面広告だったが、その中の1頁は理系の某大学がPRした全面ブラックに緑抜きの大きな文字でこう書いてあった。
「いっそ、AIを総理に。」である。勘ぐれば、高市首相は考えることなく判断はすべてAIに任せれば良いとの皮肉を込めたご託宣と考えられなくもない。一大学のCMにしては随分とがったCMだが、高市首相の右翼的言動をセーブし、判断はすべてAIに任せればよいということである。正に図星でその通りだと思う。‘YES’と言ってやりたい。それにしてもロシアや中国、北朝鮮ではまったく考えられない「言論の自由」が、日本の大学にはあるということである。高市首相のおかげで改めて「言論の自由」を知った。
6772.2025年11月27日(木) デフリンピックで分かったこと
昨日閉会したデフリンピックには、オリンピックとは結果的に大きく異なる点がある。それはオリンピックでメダルを獲得する国とデフリンピックで同じようにメダルを獲得する国とは地域が随分異なることである。それは、陸上男子などでは、健常者のオリンピックならアフリカ勢やジャマイカが上位を独占するというイメージがあるが、難聴者のデフリンピックではまったく異なり、ヨーロッパ諸国や日本も上位を占めることである。
この傾向にかなり関心が集まったと見られ、メディアでも原因やその分析について報道しているほどである。ひとつには、デフリンピックが今から約100年前の1924年にフランスで始まった歴史的経緯もあり、ヨーロッパを中心に発展し、このような歴史的土壌が現在の競技力に影響を与えたことである。もうひとつは、ヨーロッパや日本には聾学校などが古くからあり、選手を育てる組織が出来ているが、中南米やアフリカでは聴覚障害者スポーツが機能する環境が整っていないことが考えられる。デフリンピックの国別メダル獲得数を調べても、協会から正式に公表されたわけではないが、1位中国(メダル数220、金メダル94)、2位イギリス(メダル数124、金49)、3位アメリカ(メダル数105、金36)しか分かっていない。日本は過去最多の合計51個で、金メダルは16個である。
いずれにしても聴覚障害を抱える人たちが参加するスポーツ大会には、それなりの人材、資金面などハードルがある。デフリンピックのようにメディアも目を向け、一般に啓蒙するようならいつの日にか、アフリカの国がオリンピック同様檜舞台で活躍する日が訪れる可能性もあるのではないかと密かに期待したいと思う。
さて、一時コロナ期を除いて近年インバウンド業では、外国人の来日が増えて、オーバーツーリズム現象のようなマイナス面を抱えながらも、現状は悦に入っている。国の財政面でも今や旅行業がプラス要因として大きく貢献している。
それに沿って都道府県も頭を抱えながらもそれなりに受け入れ態勢を整備している。そこへある民間調査会社が全国47都道府県の魅力度ランキングなるものを発表した。各自治体はそれなりに現存する観光地の他にも、新たな独自の魅力をアピールして魅力度アップに取り組んでいる。ランキングを一瞥して感じることは、自然風景と歴史的資産に恵まれた自治体と大都市圏が概ね上位にランクされている。例を挙げれば、ベスト5は、北海道、京都府、沖縄県、神奈川県、東京都の順である。その一方で、ワースト5は、埼玉県、茨城県、佐賀県、鳥取県、山口県である。判定の根拠である種目別点数が分からないので何とも言えないが、最下位の埼玉県は、首都東京に近く住み良さと交通至便では高い評価を得て、その他にも教育・子育ては2位という評価を得ながらもトータルでは最下位に沈んだ。これは実感というよりイメージの要素が強いが、その自治体職員にとっては屈辱であろう。その点でも行政ではこれらの点にも留意しながら業務に取り組むべきであろうか。
6771.2025年11月26日(水) 日本ペンクラブ創設から90年
国際的に注目されたトランプ大統領が提案したロシア寄りのウクライナ和平案は、ロシアはもちろん受け入れ姿勢であるが、肝心な当事国ウクライナにとっては領土を割譲するという開戦当初から強く反対していた条件が含まれているだけに、停戦したいウクライナとしても迷いに迷い、西欧諸国と協議することになった。
国内政治では高市首相が国会で応えた台湾有事問題が中国に反発を与えて日中関係がこじれ、一部には日中間に亀裂が生じている有様である。現状から察すると長期間に亘って情勢の回復が難しそうである。
実は、今日11月26日は、日本ペンクラブが創建されてちょうど90年になる。これまで初代会長の島崎藤村をはじめ、有力な作家が多く活動してきた。ペンは設立当初より政治力に惑わされることなく、言論の自由を主張している。だが、私自身2017年に理事に就任して、一時財務委員として活動していたが、実際には会長をはじめ、各委員会委員長以下委員の間に保守的な意見、傾向が強かった。ともすると意見の対立が見られ、ある面で陰湿な面もあった。私は気持ちの合った同志とともに敬遠され、2年後に理事を辞めた。現在もペンをリードしている委員らは、リベラルというよりむしろ保守的である。現会長の桐野夏生氏が就任されてから、忸怩たることであるが、1度も会合には出席していない。今日のペンの日集会にも参加しない。会員資格として「平和への希求」と「言論・表現の自由の追求」という理念への賛同がある。ペンクラブとしては当然のことであるが、物書きのひとりとして、後者の言論の自由がペンとして果たして守られているかという点が気になっている。今日の朝日「天声人語」にペンクラブについてざっくり取り上げられている。結成された当時、日本は国際連盟から脱退していた。あの時代の先達たちのご苦労を思えば、現代人はかなり自由を享受しているのではないかと思う。このままペン会員として留まることが、自分にとって意味があるだろうかと今も自問自答している。
さて、去る15日(サッカーだけは14日から)から開催されていたデフリンピックが今日最終日を迎えた。日本が獲得したメダルは、金16、銀12、銅23の合計51個となり、過去最高である。閉会式は開会式と同じ東京体育館で行われた。つい今日も競技があるかと思い、ウォーキングの途中で駒沢公園に寄ってみたが、バレーボール、ハンドボール、陸上競技のいずれの会場も締められ競技は行われていなかった。競技はすべて昨日までに終わった。
今までこのような聴覚障害者のための競技が行われていたことはまったく知らなかった。連日テレビで開催の事実、競技のルールなどが報道されることによって国民の間にもかなり周知されたのではないかと思う。
ところで、昨日の本ブログに書いた突然の肩の痛みであるが、今日になって大分楽になり、午後にはほとんど痛みを感じなくなった。クリニックに行かないで済んだ。しかし、どうして急激に右の肩だけ痛み出したのか、さっぱり見当がつかない。6月に夜中寝ている最中にお腹と背が急に痛み出したのと同じで、その時の検査の結果が来月のアイソトープ検査を受けることになった。この肩の痛みもうっかり出来ないかも知れない。
6770.2025年11月25日(火) 兄と兄の友人とフランス料理を楽しむ。
1年半ぶりに兄と、兄の高校時代の親しいご友人と3人で、平河町のフレンチ・レストランで会食をした。兄が妻を喪ってから10年になるが、気持ちが落ち込んでいるのではないかと、彼女が他界した直後にご友人に兄を元気づけるために会ってもらえないかと声をかけさせてもらったところ、快く引き受けてくれた。爾来3人で度々食事をすることにした。それから早くも10年が経過したわけである。その間途中から同じくご友人と兄の同級生で私もよく存じ上げている先輩にお声をかけ、4人で会食を楽しむようになった。ところが、その方が昨年亡くなられ、会食は元の3人に戻ってしまった。兄は私より1歳年長であるが、最近になって大分老け込んでしまった。認知症症状が現れたのではないかと近くに住む息子たちが心配している。食事会場に来るのにもしばしば遅刻したので、今日は最後の宴ということで姪っ子が集合場所まで付き添って来てくれた。
ご友人が気さくな方で、いつもいろいろ話題を提供してくれる。今日も高市首相の軍国主義について厳しく批判しておられた。先日いただいた著書「素人学講義」は読んでいる途中であるが、この中で厳しく高市首相の戦争好きを非難しているようだ。本職は地球物理学者で大学院の名誉教授も務めておられる。とりわけ南極に関するエキスパートで、南極大陸にご友人の名前を刻んだ岩が何カ所もあるほどの「南極男」である。南極にも2度の越冬を含めて16度も出かけられた。南極だけに拘らず、ごく最近もドナウ川を船でドイツからハンガリーまで旅行されている行動派学者である。
ご友人と兄は米寿を迎えたが、囲碁に凝ってあまり外出したがらない兄に比べて、ご友人は今も海外へ積極的に出かけておられる。このように高齢になってから昔の学校時代の友人同士で、食事を囲むということは大分少なくなっていると思うが、今日もご友人は今回の食事を一区切りとして学校仲間との食事会を打ち止めとする最後の宴の筈であった。ところが、あまりにも楽しかったのでこれから、また気分が向いたら食事会をやりましょうとの結論になった。ご友人は由しとして、問題は兄の認知症度合である。息子たちは、極力近くの分かりやすい日本レストランで会食して欲しいと言うので、今日の会食のように指定場所まで電車を何度も乗り換えするようなところは避けてほしいというのが本音のようだ。これからどうするか、3人とも90歳近くなって最早時間的に余裕は亡くなったが、急がば回れのおおらかな気持ちはまだ充分有りで、気が向いたら出直し食事会をやりたいと思っている。
今日の食事は旨かった。フランス・プロヴァンス仕込みのオーナー・シェフが、名のある平河町のビジネス街でフランス料理店を営業しているだけに、味も良いしお客も多くいて安心して料理を味わうことが出来る。今日は、ご友人にもご満足いただけたようだし、兄の機嫌も良かったし、まずまずの1日であった。
ついては、昨日午後から右肩が不意に痛み出した。思い当たる原因はまったくない。何も無理をしていないし、どこかにぶつけたような記憶もない。右肩が上がらないので、高い所に置いてあるものを取ることも出来ない。昨夕一晩寝たが、あまり変わらない。こんなこともあるのかと思うほど馬鹿々々しい気持ちになる。このまま明日になっても痛みが消えないようなら、整形外科医に診てもらおうと思っている。これも加齢のせいで、肉体的に大分疲労しているせいかも知れない。
6769.2025年11月24日(月) トランプ大統領のウクライナ和平案
昨日大相撲九州場所で初優勝を果たした関脇安青錦の活躍が、プライベートの面でも話題となり、昨日のテレビ・ニュースや今日の朝刊にも大きく取り上げられている。昨晩は博多市内の優勝パレードも放映されていた。注目される理由は、いうまでもなく安青錦の出身地が今世界中から注目を浴び心配されているウクライナで、相撲取りになった動機も子どものころに珍しく相撲をやっていたことからである。2022年にロシアが母国ウクライナに軍事侵攻して18歳以上は徴兵されるということで、17歳の時日本に避難して相撲界に入った。ウクライナの人びとにとっても日本の国技と言っても好い相撲で、日本人を倒して優勝を成し遂げたというのは、力づけられるニュースであろう。実際母親から電話があり、優勝を涙を流して喜んでいたそうである。
偶々母国ウクライナは今苦しい最中にある。それはアメリカのトランプ大統領の提案したロシアとの和平案を、母国のゼレンスキー大統領が受け入れるかどうか、悩んでいることである。トランプ大統領は受け入れるか、拒否するかの回答を27日までに決めるよう要求している。これまで何度も提案された和平案の中でも、領土問題など最もロシア寄りの和平案でゼレンスキー大統領は、苦悩している。
ゼレンスキー大統領が語ったのは、「尊厳を失うか、重要なパートナーを失うリスクを取るか」の選択を迫られているということである。ロシアにとってはこんなに有難いトランプのお膳立てはない。1度は、トランプ大統領がロシアを孤立させるような提案をして、ロシアの石油企業に制裁を課す圧力をかけたかと思ったり、ウクライナには逃げ場のない要求を突き付けたり、トランプ大統領の姿勢も一転二転して荒れ模様の天候のようである。生憎最近ウクライナでは政権幹部が関わった汚職事件が摘発され、大統領は政権基盤までぐらついている。ウクライナも西欧各国と対策を相談しているが、提案にあまり強い反対も出せない。ひとり得意になっているのは、トランプ大統領の個人的な意向によるものである。依然としてノーベル平和賞が欲しいようだ。これを停戦にして平和の実績にしたいのだろう。
ロシアへウクライナ東部2州の領土割譲を求めているトランプ提案が、これまで領土割譲は譲れない一線として拒否してきた経緯もあり、ゼレンスキー大統領が悩み苦しんでいる問題である。
安青錦の初優勝が、ゼレンスキー大統領をはじめ、ウクライナ国民にとって多少なりとも気持ちを安堵させるものであってほしい。それにしてもトランプ大統領は、他人の悩みに付けこんで利己的なことをやらかすものだ。高市首相がトランプ大統領にノーベル賞受賞を推薦したというから、日本の首相も利己主義の塊のようなものではないだろうか。
さて、今東京を中心に各地で開催されているデフリンピックも明後日までとなった。今日もウォーキングの途中で駒沢オリンピック記念公園へ立ち寄り陸上競技場で、少し陸上競技を見学してきた。3連休ということもあり、競技場内はいつもより観客が多かった。自発的とも言える難聴者のための応援を手振りでやっていたが、大分賑やかな応援風景だった。男子走り幅跳びと男子1万メートル、女子5千メートルを観戦したが、健常者の競技会、特にオリンピックなどでは考えられないくらい優勝者と最下位ランナーとの差が大きいのには驚いた。女子5千メートルでは、ラストはトップに4周も差を付けられていた。公園内ではあちこちにテントを張って「スポーツFUN PARK」という催しを行って、子どもたちにウェイトリフティングやタンブリングを指導していた。
ウクライナに比べれば、つくづく平和だなぁと思う。