3011.2015年8月11日(火) 九電川内原発、再稼働に踏み出す。

 飛行は順調で予定より少し遅れたが、全日空機で無事成田へ帰って来ることができた。奇しくも明日は今から30年前、日本航空ジャンボ機が御巣鷹山へ墜落して520人の尊い命が奪われた日である。

孫は成田到着後すぐに、伊丹へ向かったのでゲートまで見送ってわが家へ帰って来たのは8時前だった。夜分になって奈良へ帰った孫からも楽しかったと電話があったので、あまり多くを期待せずにまずまず旅自体は結果として佳しと捉えるべきであろうか。

 昨日まで滞在していた20℃以下のサンフランシスコに比べると、流石に日本は暑い。この暑い日本で、また熱い論争が始まりそうな雲行きになりそうである。

 論点は今日九州電力川内原発が再稼働したことに対する賛否両論である。一昨日長崎原爆投下70周年の日が過ぎた途端、この無慈悲な原子力発電再稼働の判断と行動がなされた。過去2年間は原発ゼロが続いていたにも拘わらず、反対の声を押し切って原発GOとやってしまった。地元の住民投票では賛成が多く、それはそれで生活面での厳しさを考えれば、理解できないこともない。ただ、安全神話が崩れた以上いくら万全の態勢を取っても事故が絶対起きないという保証はない。そして稼働によって排出される使用済み核燃料の処分の問題である。これは世界的にも解決されたわけではない。ましてやわが国では処分する場所すら決まっていない。これらの重要な問題を先送り、というより未解決のままして原発再稼働だけを決定し、実際に稼働することは地元住民以外の人はどう考えるだろうか。アンケート調査によると、原発再稼働について、賛成が23%、反対が56%の数値をどう判断したら良いのか。数のうえでは、完全に反対派が圧倒している。それを検査結果が世界で最も安全だからという安倍政権の政治的判断だけで突っ走って決めて、後顧に憂いを残すことはないだろうか。帰った早々難しい問題を突きつけられたような気分になってしまった。

2015年8月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com