3714.2017年7月14日(金) 日本中が真夏日

 ほぼ日本全国が真夏日となり、ほとんど灼熱地獄にいるような暑さである。朝からかんかんと照りつける強い日差しに外へ出かける気もしない。しかも九州より北海道の方に気温が高いという珍しさである。因みに帯広が36.2℃、札幌が34.9℃に対して鹿児島は32.6℃である。夕方には北海道南西部に地震があった。また、東海地方では局地的な大雨が降り、記録的短時間大雨情報が出されて、犬山市には全域に亘り避難指示が出されたほどである。どうも昨今の気象はおかしい。

 フランス革命が成った今日7月14日はパリ祭で、今ではフランス最大の国民的行事となっているが、マクロン大統領は何を考えたのか、フランス国民がわけが分からない間にトランプ大統領をセレモニーに招待し、アメリカのパリ協定離脱でこじれた外交関係修復のため会談した。お互いに同盟関係を強調して、極力対立を避けトランプ氏がパリ協定離脱表明の再考に含みを持たせた。

 さて、昨日亡くなった民主化運動のリーダー、劉暁波氏への中国政府の対応に対して、案の定各国政府とノルウェー・ノーベル賞委員長から批判的なコメントが発せられている。ドイツのガブリエル外相は、なぜもっと早く重い癌を発見出来なかったのかと中国政府の対応を非難している。更に中国政府広報官の容赦ない「彼は国家転覆罪で有罪判決を受けた犯罪者である」とのコメントは、死者を鞭打つものであまりにも非人間的で礼を失した言葉である。

 驚いたのは、中国政府が遺族に対して劉氏の遺体を直ぐに火葬し、遺灰を海にまくよう求めたという事実である。中国国内に劉暁波氏の墓が作られ、多くの人々が追悼に訪れることを警戒しているという理由には唖然とせざるを得ない。当然遺族は当局の要求を拒否している。

 精々救われるのは、自らの国家によって酷い仕打ちに会いながら、劉暁波氏は妻劉霞氏に恨みがましい言葉ではなく、安らかな表情で「しっかり生きなさい」と伝えたことである。

 世界中の良識的な人々、民主化を求める人々に光と希望を与えた行動派のリーダー劉暁波氏の功績は決して忘れられることはないだろう。

2017年7月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com