3663.2017年5月24日(水) 10年目の駒澤大学講座始まる。

 昨日イギリスのマンチェスター市内でテロ騒ぎがあり、22名の市民が亡くなった。大分経ってからISが犯行声明を出したようだが、どうもISの組織がやったというより、ISに共鳴する一匹狼的な若者らが事件を起こしたらしい。ヨーロッパでは、フランス、ドイツに次いで、イギリスもテロの標的になり、メイ首相もショックを隠し切れない。イギリスは直ちに最高警戒体制に入った。

 一方、わが国では昨日共謀罪法案が衆議院を通過して、法案はこの後参議院で審議されることになった。これだけ反対の強い法案を強引に成立させようとする政府与党には、一強多弱を背に多数決で決めれば何でも出来るとの思い上がりと、自民党に同調する軟弱な公明党、及び極右的な日本維新の会の談合的協力があるからである。

 それにしてもこの共謀罪法案は、理解するのが中々難しい。世論調査でもほぼ半数の人がよく分からないと応えている。国民が理解出来ない法律を充分な審議も尽くさず、国民にも説明せずに、数の力だけで押し切ってしまおうとの横暴な手法は絶対止めなければいけない。条文だけ見ただけでは、その裏に隠れている警察の強権的な取り調べ手口は、とても見抜けるものではない。政府自民党はどうしてじっくり時間をかけて国民に説明する気持ちになれないのだろうか。

 さて、今日から本年度の駒沢大学公開講座が始まった。2008年開講と同時に学び始めたので、今年が10年目に当たる。キャンパスが自宅から割合近いので、通うのに好都合であることと、メディアに的を絞った講座なので興味もある。受講者数も各講座とも大体10名台であるので、打ち解けた雰囲気で講座を離れてもお付き合い出来るし、講師もジャーナリズムで鳴らした人が多いので、大変勉強になる。昨年も受講した山田克・共同通信東京支社長から「共同通信社」という一般社団法人の通信社についての分かり易い解説は、大変参考になった。2011年3月11日の大震災が「東日本大震災」と名付けられたのは、山田講師が編集局ニュースセンター副センター長当時そう呼んだことに由来していると自慢話も伺った。

 去年までは、「駒澤大学マス・コミュニケーション研究所」が主催していたが、今年から名称が「駒沢大学ジャーナリズム・政策研究所」と変わった。1万円の受講料でこれまでは何科目も受講出来たが、今年から3科目までと制限されるようになった。

 これまでより受講し難くなったうえに、新鮮さも薄れてきたので、この10年を契機に、今年を最後にしようかと考えている。それだけに今年は、貪欲に学びたいと考えている。

 ところで、外遊中のトランプ・アメリカ大統領は昨日パレスチナ自治政府のアッバス議長と会談して、ローマ入りした。今日はバチカンでローマ法王と会談した。昨年大統領選中にメキシコとの国境に壁を作ると言ってローマ法王から、壁ではなく橋を作るべきだと批判され、爾来2人の仲は好ましいものではなかった。今日の会談では、トランプ大統領は遠慮がちで喚くようなことはなかった。いつまでも三文役者が、本音を隠して田舎芝居を続けられるだろうか。

2017年5月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com