3659.2017年5月20日(土) 昨夜酩酊したままご帰館

 昨晩は銀座の名店ワインバーで幾種類もの美味しい高級ワインをつい飲み過ぎて、帰路は足元が覚束なくなり、都営地下鉄車内で転倒し、座っていた乗客に席を譲られる無様な姿を曝け出してしまった。これほど酩酊したのは、過去にまったく覚えがない。ほとんど前後不覚の体たらくである。ところどころ記憶があるが、かなり抜け落ちている。泉岳寺駅から自宅までタクシーで日にちが変わってから帰ってきたが、自宅周辺で路地を間違えて運転手を迷わせる有様だった。

 実は今日は、母校慶應義塾から卒業生を毎年招待してくれる「卒業後51年以上塾員招待会」なるパーティが、横浜みなとみらい駅近くの「パシフィコ横浜」で開催されることになっていて、出席することを心待ちにしていた。友人たちにも会える。それが昨晩の二日酔いのせいか、気分的にどうも思わしくなく欠席することになってしまった。間もなく退任する清家篤塾長の最後の話を聞きたかったし、紹介されるであろう次期塾長の長谷山昭・文学部長の顔も見てみたかったが、残念な結果になってしまった。今後は健康のためにもアルコール量に注意して、ほどほどに楽しむようにしなければいけないと強く反省した次第である。

 さて、このところ日本音楽著作権協会(JASRAC)の思いも寄らない強気の行動が目立っている。今月に入ってから、ヤマハ音楽振興会が、音楽教室で演奏する曲目に対してJASRACが著作権料を徴収する方針に対して、教室内の演奏には著作権は及ばないとして、JASRACへの支払い義務がないことの確認を求める訴訟を東京地裁に起こすと公表した。その著作権料は、実に受講料の2.5%だそうだから、ヤマハとしてはとても受け入れられる要求ではない。

 そこへ先月京都大学入学式で山際壽一学長が新入生に向けた歓迎スピーチの中で、昨年のノーベル文学賞受賞者ボブ・ディランの「風に吹かれて」を採り上げて紹介した。歌詞の原文と日本語文を紹介し、スピーチ全文が京大のHPにも掲載された。それが、今月になってJASRACから京大に著作権料の手続きを求められたというものである。

 今ではJASRACは大きな組織に発展した。著作権の大切さも分かる。だが、今のやり方を見ていると曲を流したら、何が何でも著作権料をいただこうとの気持ちが強く、ディスク販売のために尽くしてきたレコード販売店などの努力が報いられていないように思う。レコード店では曲を店内に流すべきかどうかと悩んでいる店もあると聞く。特にディランのケースでは、曲を使用したのではなく、歌詞を紹介したので、これが果たして著作権法に違反するのか、疑問に思える。

 この限りではJASRACは、自らの販促活動を怠って他人のふんどしで相撲を取ることに執着し過ぎてはいないだろうか。

2017年5月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com