3657.2017年5月18日(木) 日米政局はスキャンダルだらけ

 1963年小田急電鉄に入社した同期生が新宿のハイアット・リージェンシー東京に集まった。近年この時期になると、時間的に都合のつく仲間に昔話をして旧交を温めながら会食をしようと声をかけている。我々学卒同期生は文系・理系合せて13名だったが、すでに鬼籍に入った仲間が4人もいる。2人が辞め、そのうち1人は不明だが、植木職を継いだ本橋くんは毎年来てくれる。故郷、別府市でボランティア・ガイドをやっている古庄くんは今年も来られなかった。結局来られそうな8人のうち、7人が来てくれた。すでに入社してから54年が経ち、今では小田急グループ企業に奉職している者は1人もいないが、小田急へのノスタルジアは皆人一倍強いように思う。

 幸い会社は順調な経営を続けている。今朝の日経紙にも、高架複々線工事も来年3月の東北沢~世田谷代田駅間の完成を以って終わり、今後の課題である駅舎の改修や沿線の再開発について取り扱っている。我々同期生もそれぞれ最後まで鉄道会社に勤めた者、関係会社へ出向した者など歩んだ道は異なれども、グループ企業全体のためと精一杯力を尽くしたとの自負と気持ちは皆同じである。揃った7人で乾杯し、これまで辿ってきた過去を振り返り、願うのは健康で元気よく余生を暮らしたいということである。一度脳梗塞で倒れた青山くんが足を引きずりながらも毎年来てくれるのは、嬉しいことである。来年の再会を期して元気よく別れた。

 さて、政治的に内外ともに大きな問題に発展しつつある事象がある。

 国内では、森友問題に続いて同じような学園認可問題が新たに発生している。安倍政権の「国家戦略特区」事業として、岡山理科大を経営する加計学園が愛媛県今治市内に獣医学部を設置することが認可されたが、その過程に疑念が抱かれている。52年ぶりの獣医学部新設で、今治市が土地の建設用地を無償譲渡し、そのうえ96億円の建設費用を学園に補助する予定で、2018年4月に開学の予定である。

 未だに不透明な森友学園と似たような経緯を辿っているが、正にその点に疑念を持たれた大きな理由がある。それは、加計学園理事長が安倍晋三首相の長年の友人という何やら怪しい関係にあり、加えて内閣府が文科省に出した文書に「これは官邸の最高レベルが言っている」と書かれたことが公になり、疑惑を増大させている。このままだと森友問題を追うような形で問題が広がるのではないだろうか。それにしても、安倍首相の行動には、首相としての節度と威厳が感じられず、軽率さばかりが目立つ。共謀罪やら、憲法改正やら大きな問題を抱えながら、一強多弱に安心してことの是非が分からなくなっているのではないだろうか。

 一方海外では、トランプ大統領がFBIにロシアとの関係をめぐる元側近への捜査を打ち切るよう求めていた疑惑が持ち上がった。更に、トランプ大統領がロシアのラブロフ外相と会談した際に機密情報を漏らした問題も浮上した。イスラエルから得たISに関する情報をイスラエルの許可なくロシアに伝えたというものである。

 どうもトランプ政権内の意思の疎通が欠けていることと、大統領の脇の甘さがこのようなトラブルを引き起こしているようだ。公聴会を開くことやら、真相究明を求める声が与党共和党内でも高まっている。

 そして今日司法省は、疑惑の捜査を指揮する特別検察官にマラー元FBI長官を任命した。ニクソン大統領辞任に発展したウォーターゲート事件と同じ軌跡を辿りそうだ。

 疑惑の影響を受け、ダウ平均株価がトランプ大統領就任以来最大の下げ幅$372を記録した。その影響で、日経平均株価も1~3月GDPが5期連続でプラスの実質+2.2%、更に4月の訪日外国人数が単月で過去最高+23%の257万人の好材料にも拘わらす、対前日261円の大幅の下落を記録した。

2017年5月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com