3643.2017年5月4日(木) 次の作品を書き始める。

 昨日の憲法記念日に安倍首相は「日本会議」の集会にビデオ・メッセージを寄せて、「2020年を新しい憲法が施行される年にしたい」と憲法改正に向けて一歩踏み込んだ発言をした。昨日の本ブログで取り上げた時点では、首相が自衛隊の扱いについてどういう考え方を述べるのか把握出来ていなかったが、朝刊に依ると「第9条の1項と2項を残しつつ、自衛隊を明確化する考え方」を挙げていた。この「自衛隊の明確化」という表現が明確ではない。これでは1項と2項に対して首相の考えはどういう位置づけになるのかよく分からない。1項で戦争と武力の行使は永久に放棄するということと、そして2項では陸海空軍戦力を保持しないということが、憲法第9条にははっきり書かれている。自衛隊を明確化するとの文言だけでは、首相の主張は理解し難く、突き詰めれば自衛隊解散とも受け取れる。首相がこれら2つの項を生かして、自衛隊の存在を併記することは明らかに矛盾することになり、従って首相の考えを併記することは無理だと思う。首相の本音がどういうことなのか判然としないが、ことが憲法であるだけにこんな言い方ではなく、正確に表現することが大切だと思う。憲法改正の意思があるなら、はっきり分かり易く表現して欲しいものである。

 さて、次作品をいつから書き出そうかと考えていたが、昨日から書き始めた。実は、早くから「士農工商・・・エージェント」とテーマを決めて、現代社会における階級制度、そしてその中で一番低い階級・身分として旅行会社について書こうと構想を練って一部書き始めた。ところが、「士農工商」という言葉自体が今や死語となったことと、一昨年来朝日新聞社と議論をして、その挙句朝日の不誠実さに呆れて嫌気がさし、身分制度の中でマス・メディアを取り上げることが馬鹿らしくなったからである。そして、改めて今日から書き始めた作品は、これまで半世紀余りに亘る特異の海外旅行経験の中で、とりわけ印象に残り、自分の身にプラスになった旅をまとめて年寄りの海外武者修行記のようなものにまとめてみようと思った次第である。

 これまでの海外武者修行シリーズ3冊には、ユニークな旅行体験を取り上げてきたが、僭越だが他人が真似できないような厳しい体験を数々しているので、それを正直に描写したら受けるのではないかと考えている。

 特に、今度の作品では第3次中東戦争前後の思い出、南イエメン独立後日本人として最初に入国したこと、ニューヨーク同時多発テロやチベット騒乱事件の予知、遺骨収集事業、加藤隼戦闘隊などビルマの印象記、新婚旅行中のマレーシアのゼネスト、旅券紛失事件、などをユーモアも交えて書いてみようと思っている。

 まだ現時点でタイトルははっきりとは決めかねている。半年ぐらいかけて書き上げて、多くの人に楽しく読んでもらえるようなドキュメンタリー風の内容に仕上げてみたいと考えている。まずは、出発進行!

 ネットで知ったことだが、アメリカの自治領であるプエルト・リコが債務破綻したそうだ。債務破綻と言えば、ついこのほど経営危機にあったアリタリア航空が破綻処理手続きに入ることになった。日本でも東芝が怪しい状態に苦しんでいる。

 アメリカの地方債市場で過去最悪の破綻となったプエルト・リコが立ち直るためには、当然アメリカが支援しなければならない。日本で活躍したプエルト・リコ出身のプロ野球選手は優に30人を超える。MLBでは4度の首位打者を獲得しながら、ニカラグア大地震で被災者救援のためチャーターした航空機事故により現役選手のまま亡くなり殿堂入りしたパイレーツのロベルト・クレメンテ選手が傑出していた。

 プエルト・リコがアメリカの自治領である以上トランプ大統領としても見捨てるわけには行かないだろう。

2017年5月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com