3030.2015年8月30日(日) 安保関連法案廃案国民集会に12万人

 早くも夏の終わりを迎えた。涼しい。ずっと短パンを履いていたが、昨日からデニムに履き換えた。8月上旬には猛暑日が8日間も続き記録的だったが、一転して下旬は概して冷え込み、冷夏と言える幕引きとなった。今年もあと残すところ1/3年となった。

 さて、今年71歳の潘基文・国連事務総長が来月3日に北京で開かれる「抗日戦勝70周年記念式典」と軍事パレードに出席すると発表した。これに合せてフランスのファビウス外相も出席することを決断した。日本政府は事務総長に中立的な立場を取るよう抗議したが、事務総長は「これまでにも第2次世界大戦終結70周年を記念する行事には出席しており、歴史の教訓をくみ取って明るい未来を切り開くことは、国連事務総長としての義務だ」と反論している。

 中国の新華社通信は、潘事務総長の出席に抗議した日本に対して、「天下の笑いもの」と非難した。 同通信はまた「すでに今回の閲兵式は第三者を狙ったり(中国の)力自慢をしたりしようとするものではなく、中国と世界の人民が平和を守ろうとする決意と能力を示そうとするものだ」と強調し、「安倍首相は中国の招待に各種理由を挙げて応じず、日本メディアは世界の指導者の閲兵式出席に干渉している。これは歴史を正しく見ないであらゆる面で中国と力を競おうとする自己妄想と自己卑下の矛盾した心理」と酷評した。そのうえで「今回の閲兵式に日本指導者が来ないのは自由だが、他の指導者の出席まで関与するのはそれだけ苛立っているということで無駄なこと」とも指摘した。

 一方韓国の東亜日報は、日本政府が潘事務総長の軍事パレードへの参加に抗議したことについて、「国連加盟国が第三国で開催される行事への参加で事務総長に抗議するのは異例」などとして日本政府を非難する社説を掲載した。
 その中で日本が「中立性の問題がある」などと抗議したのに対し、潘事務総長は「過去を振り返って教訓を学び、その教訓をもとにより明るい未来にどうやって進むのかを知るのが(軍事パレード出席の)主な目的」と反論したと紹介し、反論は「日本が過去の歴史について退行していることに強い拒否感を示したものだ」と解説した。随分自分にとって都合の好いコメントで、自分の判断でどうにでもできると言っているように思えてならない。
 では、日本が抗議した事務総長の立場の中立性というのは、軍事パレード出席が許されるのだろうか。今回のケースでは、中立性という言葉自体が国家によって都合よく解釈されている。韓国のネットでは、日本のいう中立性という言葉尻を捉えて「参加しないことこそ中立性に欠ける」とか、「歪曲の天才。中立と言う言葉まで歪曲用に使うのか?」とまるで的外れである。「国連事務総長は自分の意思でどこにでも行ける。日本に言われて決めることではない」と身勝手な言いようである。

 そもそも潘基文・国連事務総長は国連内でもこれまでとかくの風評があった。ビルマ側と下交渉することなく電撃的に訪問し、アウン・サン・スー・チー氏と会談したい希望だったが、アポが取れず会えずじまいでビルマを離れ、知る人ぞ知るお笑いぐさとなったこともある。反日的な言動は数知れず、ニューズウィーク誌はぼろくそである。国連船の舵取りとしては、歴代最悪の船長と言われている。

 元NHKの木村太郎氏は、来年末2期10年の任期が明ける潘基文・国連事務総長には、その翌年任期の終わる朴槿恵・大統領の後釜として韓国大統領に挑戦する意欲が満々だという。歴代国連事務総長の中でも、最も無能とされる潘基文氏にとっては、ここで中国の支持を得て国際社会で名を売り、大統領選挙選に有利に立ち回ろうとの腹が透けて見えるける中国や韓国との間の理解と認識には大きなギャップが見て取れる。これでは日中関係、日韓関係の友好は未だ遠しとの印象がしてならない。

2015年8月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com