3622.2017年4月13日(木) 理解し難い北朝鮮の動き

 アメリカがいくら警告しても効き目がない北朝鮮に対して痺れを切らして、トランプ大統領はいろいろプレッシャーをかけて朝鮮半島周辺には臨戦空気が表れ始めた。

 今朝の朝日「天声人語」には、1962年のあのキューバ危機時の米ソ核戦争勃発の恐怖について書かれている。来る26日に知研セミナーで「いまキューバが熱い」のテーマで講師を務めるが、その講義内容にもキューバ危機を取り入れている。あの突発的な騒ぎが起きたのは、大学4年時で卒論に取り掛かっていた頃で、当時えらいことになったなと思い、真剣に第3次世界大戦が始まるかも知れないと思ったものである。

 あの時は、アメリカのケネディ大統領とソ連のフルシチョフ首相が土壇場でお互いに手を引くことにより大惨事発生は避けられた。

 これだけ緊張感が高まっているこの時期に、北朝鮮は外国報道陣を招待し、一昨日の金正恩・朝鮮労働党委員長就任5周年記念に合せた最高人民会議開催、そして明後日の金日成生誕105年祭日「太陽節」を取材させるつもりのようだ。今日は金正恩委員長が群衆の中へやって来て、記念塔オープン式典でテープ・カットを行った。どうも意図がよく理解出来ない。その挙句にドカンとミサイルを打ち上げたら、トランプ大統領は本気で攻撃を仕掛けるだろう。北朝鮮側の報道を耳にする限りでは、強気一辺倒となっていて、本気でアメリカと戦いアメリカを倒すような強がりを見せているが、このまま元の鞘に納めることが出来るだろうか。一体どういうつもりだろうか。

 アメリカが今度ばかりは真剣になっているのは、オバマ大統領に代わり保守志向のトランプ大統領になって攻撃的になったことが大きい。そして、北朝鮮がICBM(大陸間弾道弾ミサイル)を開発したとの情報に、それが事実ならこれまで地理的に北朝鮮のミサイルはアメリカまで届かないと安心していたアメリカにとって、射程距離5千㎞のミサイル開発は脅威と映ったからである。

 今日もテレビ各局は、取材を許された場所からパレードに参加しようとする女性たちの姿を追っている。金正恩委員長には、良識の欠片が見られないのが心配である。

 さて、昨夏天皇が退位の意向を示されてから、政府も初めての事態に取り乱し、その取扱いに右往左往している。

 ここへ来て漸く、以下のことが大体決まりつつあるようだ。

1.特例法により退位は現天皇の場合に限る。

2.天皇退位は2018年12月、改元は19年の早い月

3.退位された天皇は上皇(太上天皇の略)と呼ばれ、皇后は上皇后と呼ばれる。

4.皇太子が天皇に即位された後、秋篠宮は皇嗣殿下(こうしでんか)と呼ばれ、秋篠宮家の補佐機関として「皇嗣職」を設けることを検討する。

  というものである。

 このようなあまり前例のない決め事を取り決めるのは、皇室に絡む事柄だけに大変だということは分かるが、話が表沙汰になってからすでに半年以上が経過している。あまりにも時間がかかっているのは、関係者の間でお互いに「忖度」し過ぎているからではないだろうか。スピードの現代社会においてこんなノロノロ運転では、上皇が誕生してから天皇制度はうまく機能するだろうか。

 最後に今日驚いたことは、北海道に雪が降ったことである。旭川では暴風並みとなり、札幌では積雪4㎝だったという。「冬来たりなば、春遠からじ」だろうか。

2017年4月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com