3569.2017年2月19日(日) 中国と北朝鮮の外交関係はどう変わるか。

 立春はとっくに過ぎたが、昨日に比べればやや寒く晩冬の趣が感じられる。わが家の庭を何気なしに見てみると地面の苔がところどころ割れている。水気がなくなっているのだ。午後庭の木々に30分ほど散水した。樹木や苔が息を吹き返してくれると嬉しい。それでも白梅は今が盛りと満開となった。水戸偕楽園では、昨日から梅まつりが始まった。わが家では野鳥もやって来るのではないかと心待ちにしていたが、今日も野鳩や雀が数羽やって来た程度で期待していた鶯や、メジロ、シジュウガラが飛んで来ない。近年は近くに緑樹が減ったせいかあまり野鳥が飛来しなくなったが、わが家もそのトバッチリを受けている。毎年この時期になると心地よく耳にしていた「ホーホケキョ」の声も最近はあまり聞かれなくなった。自然がだんだん遠くなっていくようで寂しく感じている。

 さて、北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことに対して国連安保理事会は北朝鮮に対して改めて制裁を課した。各国はそれぞれ個別に制裁を行っているが、いつも北朝鮮に対して生ぬるい対応の中国は各国から批判されていた。北朝鮮のあまりにも身勝手で平和に反する行為に対して、ここへ来て漸く中国も思い腰を上げて他国と足並みを揃えて制裁することに同意した。具体的にどんな形で北朝鮮に対処するのかと注目されていた中で、中国は北朝鮮からの石炭輸入を今年末まで停止することを決めた。北朝鮮にとっては、全貿易額のうち対中貿易のシェアが9割を超え、輸出停止による経済的な影響は極めて大きい。

 一方、国内で石炭消費量が多い中国経済にとってもその反動は大きい。それ故北朝鮮が孤立する厳しい環境に追い込まれたのは、少なからずアメリカにも北朝鮮との交渉に応じようとしない責任があると言わんばかりの中国のメッセージである。中国は北朝鮮が非核化の具体的な措置を取らない限り、交渉には応じようとしない頑ななアメリカのオバマ・スタンスを変えさせようとのメッセージを送った狙いもある。

 金正恩・朝鮮労働党委員長の異母兄・金正男暗殺を実行したのは、北朝鮮政府と言われ、過日のミサイル打ち上げとともに世界中から非難され、自らを四面楚歌に追い込んだ挙句に、血迷ってなりふり構わなくなることが恐ろしい。

2017年2月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com