3446.2016年10月19日(水) 岡本太郎記念館事務局長と話し合う。

 先日南青山にある岡本太郎記念館を見学したが、今日は事前にアポを取って高橋善雄・事務局長とお会いした。事務局長とお会いしたのは、岡本さんの慶応幼稚舎卒業記念写真のコピーを差し上げるためと、他にも記念館スタッフも知らないような岡本さんに関するプライベートなお話をするためだ。

 岡本さんはご自分の作品が多くの人の手に渡り、散逸されることを心配されていたという。そのためかつて住んでいた川崎市に多くの作品をまとめて寄贈することになり、それが現在岡本太郎美術館として存在している。絵を額縁に飾ることも潔しとしないご性格だったそうで、仮に痛んだらご自分が修正に伺うと仰っていたという。

 他でもないが、偶々義父が幼稚舎で岡本さんと同じクラスメートで、大正13年卒業の岡本さん、同じくクラスメートだった歌手の藤山一郎さん、作家の野口富士男さんと一緒で竹馬の友として終生交流を続けていた。今日高橋さんにお話したのは、いまリニューアルで話題となっている大阪万博の折建設された「太陽の塔」の建築素材に、当時日本軽金属㈱会長を務めていた義父が、日軽金のアルミを使用してくれるよう岡本さんにお願いして快く承諾してもらったことである。流石にこの話は高橋さんもご存じなかった。その他にも藤山さんや、野口さん絡みのエピソードをお話して大変楽しいひとときを過ごすことができた。

 エッセイ「岡本さん、藤山さん、野口さん、そして岳父」を掲載した小冊子と、4人組に若干触れた拙著「南太平洋の剛腕投手」を差し上げたところ、有難いことに立派な写真集を2冊お返しにいただいた。

 今後催し物を企画される場合はご連絡いただけると仰っていただいた。

 次は、川崎市にある岡本太郎美術館を見学してみたいと思っている。

 さて、駒沢大学講座で講師の山田克・共同通信東京支局長が、あまり知らない新聞記者の業務のいろいろな面について講義してくれるので興味深い。今日は講義の最後に次の2点について質問した。①舛添要一・前東京都知事が在職中私的な美術品を公費で購入したことに関して、前知事も反省して自費で支払った後にすべて結果を説明すると大見得を切っていたが、小池知事が豊洲市場、東京オリンピック会場選定問題などに忙殺され、都議会の追及も尻切れトンボのまま約束が果たされていない。また、②稲田朋美・防衛相と菅義偉・官房長官が政治資金報告書に、金額が記入されていない白紙の領収証を受け取り、それにすべて同じ金額を書き込んで報告書に記載していたことが判明し批判された。だが、両閣僚は法に触れないと開き直っている。これらの点について、メディアがもっと厳しく追及すべきだと思うが、メディアとしてどう考えているのか山田講師に質問したところ、現状は各メディアともスタッフが足りず、ひとつの限られた問題にほとんどの記者がアプローチする状態になっており、その現象を由々しい問題であると認識していた。講師はこのような質問をぶつけられたことを会社内で話してみるということだった。それまで舛添問題に積極的に取り組もうとしないように感じていたので、やはりそうかと不承不承納得する形になったが、約束を守ることや、もらった白紙の領収証に相手にお構いなく勝手に金額を書き込む行為なぞは不条理で到底許されざることである。徹底的に追求して欲しいと思う。

2016年10月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com