このところ東京都庁にまつわる複数の事案が騒がしくなっている。ひとつは豊洲市場の闇であり、もうひとつは2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催経費に関わることである。昨日東京都の調査チームが小池知事に手渡した報告書によると、大会経費が何と3兆円を超えるというからびっくりである。当初の予想を大幅に上回ってしまった。2013年1月に7000億円強だったから実に4倍にも嵩んだことになる。どうしてこんな杜撰な計算をしていたのだろうか。精査したプロジェクト・リーダーが都は社長もいない、財務部長もいない会社のようなものだとこき下ろしていた。どうやらスキャンダルっぽくなってきた。そこで小池知事は経費削減のため建設予定の競技会場の変更、圧縮、既存施設利用などを検討することにいた。
この点については本ブログでも度々指摘してきた。バレーボール会場は前回使用した駒沢室内球戯場を、水泳は同じく代々木室内プールか、毎年日本選手権が行われている東京辰巳国際水泳場プールを使用することができないものか。どうも無駄が多過ぎるような気がする。金を稼がない人は、金を使う側に回ると苦労知らずにジャブジャブ使う。これまでもドジばかり踏んできたオリンピック組織委員会と東京都は、これ以上無駄な責任のなすり合いを止めてオリンピック成功のために真剣に取り組んでもらいたいものだ。
さて、私のキューバ旅行を肴に久しぶりに会おうということで大学ゼミ仲間から声がかかった。写真をまとめ、一応レジュメを作って銀座・ライオン・ビアホールへ出かけた。会場は予定のビアホールから同じビル内の飲み屋風の「かこい屋」へ変更された。キューバに関する私なりの持論を基にキューバの感想を述べた。具体的にキューバ、及びカストロ前議長、チェ・ゲバラの無私無欲の素晴らしい人間性、揺るぎない信念と弛まない行動力について話をしたので、僭越だが、ゼミ仲間の間でキューバに対する見方が少しは変わったのではないかと思っている。
12人が寄り集まったのだが、その中で今日は特に小松隆二教授がこのほどニュージーランド政府から◎◎賞という名誉ある賞を授賞されたことが報告、披露された。同国にとっては極めて格式の高い賞のようだ。早速来年2月ごろにゼミの仲間で祝賀パーティを開いてお祝いしようということに決まった。また、ひとつ曲がりかかった骨を折る必要があるが、我々としても喜ばしく嬉しいことである。