231.2007年12月31日(月) TVから除夜の鐘が聞こえる。

 いろいろあった今年も今日は、大晦日、大つごもりとなった。外へ出かけることもなく、家でテレビを見ていると、今年1年間を振り返る番組が多い。年金問題を話し合った、政治家と政治記者のガチンコ勝負が面白かった。しかし、官僚から政治家になった人たちの言い草は、官僚制度を何としても擁護する発言だし、政治家の立場に立つと言い訳と逃げ口上ばかりである。まるで国民を嘗めている言動と、その態度がどうも気になって許せない。そのうえ、記者が徹底的に怠け体質とか、不充分な調査のやり方等を追求すると本気になって怒っている。いまの政治家は、自分の意見をはっきり言わず、常に逃げ道を用意しているのが透けて見える。その挙句勝ち馬に乗り、烏合の衆となって世論を都合良く構築しようとの思惑が見え見えである。官僚上がりの政治家と世襲政治家は、強い志や固い信念がほとんどなく、国民に訴えるものが何もない。単に自分たちの都合だけで、行きがかり上政治家になった人がほとんどだ。こういうのは政治家ではなく、政治屋である。こういう連中を社会の中心から少しでも排除することを考えないといけないと思う。

 NHK教育番組が、今年亡くなった人々をクローズアップした番組を流していて、中でも城山三郎、小田実の二人について、それぞれ30分以上の時間をかけて放映していた。2人とも気骨のある作家だったし、偉大な業績を残されたが、城山三郎が個人情報に関する法案の際、徹底的に戦った経緯を紹介していた。また、小田に関しては、ゲストの佐高信、吉岡忍が性格とか、市民運動との関連について話していたが、小田の29歳のころのフィルムが珍しかった。この二人もとうとう物故者となり、これから純粋な市民運動の凋落、また正論を伝える声が弱まることが心配である。

 例年通り妻とNHK紅白歌合戦を見た後、「ゆく年くる年」を見る。今年の歌手の中では、紅組の平原綾香の「Jupiter」が良かった。昔と違って舞台装置、歌手の顔ぶれ、進行のやり方等は、少々仰々しく、悪く言えばけばけばしい。出演する歌手は、みんな歌は上手でリズム感に富んでいるのだろうが、歌手の名前、歌詞、衣装等少々どうかと感じることが多くなった。年代の差だろうか。

 「ゆく年くる年」で写される白川郷に降り積もる雪景色が神秘的だった。私が訪れたのは夏だった。TVを通してではあるが、除夜の鐘が一年が過ぎ去ることを叙情的に伝えてくれる。

 今年は特別に意識したわけではなかったが、飲酒の機会が減った。家ではまったく飲まなくなったし、定期的に調べてもらっている最近の血液検査の結果は、膝の炎症に関係するCRPが標準に対してプラス1で、まだ完治には開きがあるほかに、γーGTが、基準値より高いが、コレステロール、中性脂肪、尿酸値、血液一般はまず問題ない。医師によれば、これは酒を止めた効果が出ているそうなので、これからも飲酒はセーブしていきたい。因みに今年の飲酒日は59日だったから、これをもう少し減らせば、週1回ペースになる。

 明日元旦から平成20年に入るが、これまでと大きく異なるのは、11月に個人事業主の届けを玉川税務署に提出したので、毎日きちんと金銭出納帳に収入、経費を遺漏ないように記帳することである。ではいろいろあったが、平成19年よ、さようなら。

2007年12月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com