国内では1週間前に発覚した中国冷凍食品の餃子中毒事件で、両国捜査当局も現場立ち入り調査やら対応で大童の様子である。
一方アメリカでは大統領選へ向けて各州の民主・共和両党の予備選やら、党員集会が重なる昨日が、スーパー・チューズデイとして日米のマス・メディアの注目もヒートアップしている。時差の関係で日本時間では今朝辺りから少しずつ情報が入って、出だしは民主党ではオバマ候補が勢いづいていた。夜のニュースでは、22州のうち21州が決定してオバマ氏が13州、ヒラリー・クリントン氏が8州を抑えた。普通に考えるとオバマ氏が優勢と見られるところだが、如何せむ、このアメリカの大統領選出方法は、すっきりとは理解できない。代議員と称する本番で投票権を有する人の獲得数が決め手になる。代議員の獲得数だとヒラリー氏が若干リードしている。いつもならこのスーパー・チューズデイの結果で、ある程度勝敗の帰趨が決まるのだが、民主党の場合はまだ予断を許さない。日米の評論家諸氏がみんなそう言っているから、当分決着はつかないだろう。共和党は、マケイン氏が他の2人の有力候補者を圧倒してこのまま優位を保って8月の党大会までには決定しそうだが、まだ当分目を話せない。
それにしても今日も株価が大幅に下がった。NY株式市場の下落の影響が大きいようだが、日経平均が700円近くも下がった。今日の終値はまたも13,000円割れ直前である。日経平均で5,000円分の下げは、政治と行政の責任だというのが、日経誌の意見である。にもかかわらず日本政府の首脳は何と暢気なことだろう。質問されてもいつも通りはぐらかし、福田首相に至っては、記者に逆質問して憂さを晴らしているありさまだ。説明もなく、対策もない。無能無策の政治家が、道路特定財源を死守する時だけ元気を出す。世界経済は荒れ模様であるが、皮肉を言えば、日本は静かで本当に平和な国である。