2日の相撲協会の抜き打ち尿検査で大麻の陽性反応が出た露鵬と白露山が、改めて尿検体の精密検査で再び陽性反応が表れた。語弊があるが、ここが相撲界の摩訶不思議なところで、両力士は相変わらず大麻吸引を強く否定し、2人の親方も弟子を信じるの一言で済ませている。まだ、別の検査機関で更に検査を受けさせるとの意向もあると聞く。しかし、今回精密検査を行った専門機関は、世界アンチ・ドーピング機関から日本では唯一公認されている権威ある機関だ。もうそろそろ年貢の納め時だろうし、相撲協会だっていつまで力士をかばって、この先仮に大麻吸引の動かざる証拠により、容疑が確定した時に引っ込みがつかなくなるのではないか。
2度にわたり陽性反応が出て、かなり疑いは強まったが、2人が否定している以上今のところ両力士を事情聴取している警察に頼るしかないのか。
それにしても相撲界というところは、これだけ不祥事が連続的に発生してもまったく自浄能力が働かない。弟子に白露山を抱える北の湖理事長は、記者会見も開こうとせず、いずれ説明しなければならなくなるのに、逃げてばかりいる印象だ。こんな毅然としないトップを戴いている組織なら普通はもうとっくにつぶれている。他に居並ぶ理事も理事長の言に従うばかりで、アホばっかり。呆れかえった組織である。
ビルマの専門家・田辺壽夫氏から最新刊「負けるな!在日ビルマ人」を送っていただいた。田辺さんもビルマ人のために献身的な努力をされ、それが反ってビルマ軍政の逆鱗に触れてビルマに入国できなくなってしまった。2月に久しぶりにお会いした時、その点を嘆いておられた。NHKに務めておられたころから、ビルマに関する報道に関わっておられたので、ビルマに知人も多い。大阪外語大でビルマ語を専攻して、今までビルマとのルートを外れたことがない。それが、今や本丸であるビルマへも入国出来ないというのは、ビルマへの想いのタケが強い人だけにやりきれない思いだろうし、田辺さんにとっては屈辱でもあろう。田辺さんは、ビルマ人の間では日本の名前より、「シュエバ」というビルマ人名で知られている。半世紀ほど前の有名俳優の名前をビルマの人たちから授けられたそうだが、普段から田辺さんとビルマ人との関わりを遠くから見ていると「シュエバ田辺」もさもありなむと思う。本書も著者「シュエバ田辺壽夫」とされている。長い間在日ビルマ人の支援活動にも当っており、書名も在日ビルマ人を激励するもののようだ。どんなことを書いているのだろう。読むのが楽しみだ。
1ヶ月前に次の作品の推薦文をお願いした、水戸市の芳野満彦氏へ今朝電話をして様子をお尋ねしたところ、2~3日のうちに送ってくださるとのことに一安心である。