池袋にある東京交通短期大学で、特別教養講座のカリキュラムの一環として講義を担当した。「現場の大きな力と臨場感の大切さ」というテーマで、鉄道員としての経験と旅行会社社員としての仕事について、自分自身の海外ひとり旅から学んだ体験を話した。キーワードとして「自分の立ち位置」「現場と臨場感」「海外ひとり旅」について、持論を話し、受講生に若いうちにひとりで海外へ出かけることをけしかけた。受講生はほとんどが鉄道会社と旅行会社への就職を目指しているだけに、真剣に聴いてくれたと思う。ちょっと横道に逸れて、時間的に苦しくなり最後は端折って終わらざるを得なかった点がちょっと反省点である。久しぶりに若い学生を相手に、マイペースのまま話をすることができて楽しい講義だった。
この講座をアレンジしてくれた助教の桑原賢二さんは、旅行会社時代の部下であるが、こうしてのびのびと教育分野で活躍してくれている姿を見ると嬉しくなる。
先週小中陽太郎先生ご夫妻からご自宅へ食事に招かれていて今日7時前に妻と豪華なご自宅へお邪魔した。以前にもお訪ねしたことはあるが、今日はアルコールが入ることを念頭に車を諦め徒歩でお訪ねした。歩いてほんの15分程度だった。
あまり知らない話から、「羞恥心」を描いた図解、小田実さんの話、東大で同級生だった大江健三郎さんの話、お孫さんの話、鵠沼周辺の話、父も一時検挙された参議院選挙違反、梅棹忠夫・梅原猛ら錚々たる血脈につながる奥様の家系等について大いに盛り上がり、11時近くまでお邪魔して楽しく話しこんでしまった。大江さんとご子息の光さん、お孫さんの闘病の話は特に興味深かった。高級ワインと奥様心尽くしのディナーをご馳走になりながら、楽しいひとときを過ごせた秋の一夜だった。