598.2009年1月1日(木) 多事多難な中に新年を迎える。

 新しい年、2009年(平成21年)の幕開けである。いつものように7時30分ごろ起床して、同じようにお雑煮と簡単なおせち料理をいただくが、お屠蘇はいただかない。これは毎年元日になると母校・湘南高校ラグビー祭へ車で出かけるので酒抜きはやむを得ない。

 郵便受けに今年最初の新聞を受け取りに行ったら、もう年賀状が届いていた。こんなことは初めてだ。更に驚いたのは、母校から帰ってみると午後の配達分として第2便の年賀状が届いていたことである。これは遅ればせながら郵政民営化の効果が良い面で表れた結果だろうか。そうだとしたら国民が恩恵に浴したことになる。だが、果たして明日は年賀状が配達されるだろうか。

 空を見上げると真っ青に晴れ、無風快晴の素晴らしい天候である。ラグビー祭はOB会(SRC)総会の後、グランドでOB対現役戦、OB紅白戦で出場者は気持ちのよい汗を流したようだ。同期生の大島くんは、今も茅ヶ崎ラグビースクール校長で相変わらず若者に負けずにグランドを走り回っている。脱帽である。一年先輩の武智さんも、ジャージーを着てお子さんやお孫さんの声援を受けながらプレイする熱心ぶりである。こうしていつまでもラグビーを楽しむ習慣が健康にも、家族融和にも効果がある。武智さんは今年年男で、大島くんは去年古希だった。

 懇親会ではいつもながら現役部員の保護者が、食事の手配をしてくれる。現役とOBが一体となって立食で交流を深める。時代が移り変わり親がこういう場で、子供たちのために献身的に協力してくれるようなことは、我々の時代にはまるで考えられなかったことである。OBの中には酒が提供されないからと不満を漏らすものもいるが、こればかりは場所柄我慢してもらうより仕方あるまい。自画自賛するようだが、こういう試みはきっと子供たちにとっても将来忘れられない高校時代のグラフィティとなることだろう。

 夜は妻といつも通り毎年恒例のNHK「ウィーン・フィルハーモニーのニューイヤー・コンサート」をテレビで楽しむ。今年の指揮者、アルゼンチン生まれのイスラエル人、ダニエル・バレンボイヤ氏は元々ピアニストであるが、生誕200年に当るハイドンの「告別」ではコミカルに演奏してオーケストラがいなくなるカラオケ?状態となった。こんなところにも、演奏者のみならず観客の間にもゆとりというものが感じられた。格調の高い芸術は、本当はじっくり生で味わうに限る。その意味では物足りないとも言えるが、それでも新年早々に芸術の一端に触れることができるニューイヤー・コンサートは、定番の愉しみのひとつである。

 今年は昨年よりもう一歩質的にグレードアップの一年間を送りたいと思っている。

2009年1月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com