3380.2016年8月14日(日) カストロ・キューバ革命評議会前議長卒寿を迎える。

 今月末のキューバ旅行に備えてキューバ革命や、フィデル・カストロ前キューバ革命評議会議長、チェ・ゲバラに関する書物を読んでいるが、これまでキューバ革命についてはカストロらの功績以外あまり深く調べるようなことはなかった。革命はちょうど60年安保闘争やベトナム戦争と時期が重なっていたこともあり、キューバ革命の現象それ自体には大きな興味を持って概略を知ることはできたが、深く学ぶほど気持ちが向かわなかった。革命成就後ゲバラが諸外国巡行の際日本を訪れ、敢えて広島を訪れたことも寡聞にして初めて知った。私の関心と情報が近場に偏り過ぎていたかも知れないが、今改めて関連書を読んでみるとカストロの革命実現のための緻密な計画性や、行動力、ぶれない信念、巧みな話術と演説、更に優れた人間性に、多くの国民が彼を慕うことに納得できるような気がする。更に今まで知らなかったが、カストロがいわゆるソ連式、毛沢東式の社会主義とは異質で、マルクスが目指すような真の社会主義を目標にしていたことが分かる。従って当時のソ連を表面的にはともかく内心では模範にして頼っていたわけではなく、ソ連邦崩壊まで決してソ連と気脈を通じるということはなかったようだ。

 一口に革命といっても多種多様だが、キューバ革命がいかにカストロ個人の力によって成し遂げられようとも、カストロは彼個人への個人崇拝を避け、しかも現場の最前線に立って指揮官として指揮、行動して模範を示していたことによってリーダーが国民から信頼され、深く敬愛されるような社会主義革命を成し遂げたことは稀有な例だと思う。その意味でベトナム戦争を勝利に導いたホー・チー・ミンとも別の道を歩んだ人だと思う。

 人間的な魅力も捨てがたく、まだまだカストロの魅力を知りたいものだと思っている。

 そして昨13日がそのフィデル・カストロ90回目の誕生日である。日本流に言えば「卒寿」というおめでたい誕生日に当る。

 カストロは13日付共産党機関紙上で、5月に広島を訪問したアメリカのオバマ大統領の演説に対して「何十万人の住民を殺害したことへの謝罪の言葉が欠けていた」「広島と長崎を無作為に選んだ原爆投下は犯罪的攻撃だ」と厳しく指摘した。

 カストロは革命前後に何度となく訪米しているが、革命前アメリカ資本のバチスタ政権との癒着による搾取と、革命後の経済封鎖に対して国交回復による雪解けを言われながらも反米的言動は留まるところを知らない。手元にまだ読み始めていない革命関連書もこれから楽しみに読もうと思っているが、キューバではある程度革命に拘って見聞したいと今から楽しみにしている。それにしてもカストロ兄弟(兄フィデル、弟ラウル現革命評議会議長)もチェ・ゲバラも大した人物である。

 さて、今朝国民的人気グループ‘SMAP’が今年12月31日限りで解散することに決まったとの衝撃的ニュースが駆け巡った。今年1月一度その噂が出て1月14日付本ブログでも触れたところだが、人気グループであるが故にしばらくして元の鞘に収まってファンはホッとしていたようだ。だが、内情はそんなに単純なものではなかったようで、結局事務所とメンバーが話し合いの末解散することに決まった。‘SMAP’は1988年に結成され、以降今も人気は先端を走っている。その名称もSports Music Assemble People(スポーツと音楽を融合する人々)の頭文字から取ったというから、融合が挫折したというところだろうか。

2016年8月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com