920.2009年11月19日(木) 空席が気になる。大相撲は果たして大丈夫か。

 大相撲九州場所が開催されているが、昨日、今日とテレビで観ていて、観客席があまりにも寂しい気がしたのは私だけではあるまい。かつて大相撲と言えば、毎場所15日間満席というのが定番だった。時代は移り、新しいスポーツが親しまれるようになったが、大相撲は堅実な人気を保ち1年を通じて毎場所空席を見ることはほとんどなかった。それが、近年様子が変ってきた。その最大の原因に、外国人力士の増加がある。その中でも横綱朝青龍の我儘三昧の行儀作法とそれを注意出来ない愚かな高砂親方の存在がある。他のスポーツならともかく日本伝統の国技で、外国人がただ強いというだけの理由でわがままを許してしまうというのは、伝統芸を否定するものだ。このわがまま横綱を指導出来ないアホな親方も指導者としての職責を果たしていない。親方が弟子である横綱のわがまま三昧をただ指を銜えて黙って見ているていたらくなのである。

 この顰蹙ものの横綱が勝負のついた後にダメを押すパフォーマンスは、以前から非難されている。昨日もやってしまった。だが、師匠の高砂親方は、勝負の流れの一環と見ている。何のことはない。弟子にお説教も出来ない親方の情けない姿を曝け出しているに過ぎない。

 それにしても閑古鳥の鳴くような観覧席はあまりにも寂しい。ところが、相撲協会からは一向に心配の声が聞かれない。最大の収入源が入場料だとすると、これだけ空席があるということは経営上の危険水域にあると認識しなければいけない。にも拘わらず、まったくノーテンキなのである。それは、資産がたっぷりあるうえに、税金が軽減されているからだ。大体営業活動でがっぽり儲けて、税金の特例を受ける財団法人ということ自体おかしい。しかも経営陣は相撲界OBだけで固めて外部からのチェックを入れず、資産の公開もしない。役員は全員相撲取り上がりで、他の公益団体のように気の利いたインテリがひとりもいないのである。はっきり言って相撲協会は、相変わらず親方日の丸感覚が染み付いている。

 これまでも度々相撲協会の改革が話題になったが、いつも一時しのぎでお茶を濁し、抜本的な組織改革は行われてこなかった。民主党政権となり、現在しきりに事業仕分けを行っている際でもあり、相撲協会の財政的な面での事業仕分けを行い、民営であるならそれなりの指導をして、おねだりを突っぱねた方が良いのではないか。相撲界では当たり前の‘ごっつぁん’体質に振り回されてはいつまで経っても、相撲界の発展はないのではないかと勝手なことを考えてしまう。

 しかし、それにしても観覧席が空いているなぁ。

2009年11月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com