994.2010年2月1日(月) 「選択」誌と新編集長の対応

 昨日まで日経朝刊に連載されていた「私の履歴書」は、細川護煕・元首相が書いたものだったが、期待していた割には、それほど面白くなかった。あれだけの名門家系で親戚には、近衛元首相ら多くの有名人を輩出し、自身多くの人生経験を積まれた人の自叙伝としてはやや期待はずれだった。陶器などの趣味の話題や、表面的な政務の表現が多く、あまり本音や真意を書いてくれていないという印象を受けた。そう言えば、佳代子夫人の項もおざなりであまり詳しく紹介してくれなかった。夫人は高校の同級生だった「プーさん」こと上田くんの妹で、美人姉妹として鵠沼界隈では知る人ぞ知る存在だった。それだけに、上田家と鵠沼の印象や思い出をもう少し突っ込んだ形で書いて欲しかった。

 今日外出中に留守電で「選択」誌・湯浅次郎新編集長からメッセージが入っていた。30日に編集長へ宛てた手紙の返事である。NHK「プロフェッショナル・仕事の流儀」に出演中の脳科学者・茂木健一郎氏が脱税で東京国税局から追徴金を課せられた行為が、確信犯的であるにも拘わらず反省の素振りも見せず、そのまま公共放送に出演し続けるのは倫理的にもどうかと思っていた。ところが本人は一向に気にする様子もなく、平気でテレビに出演し続けていた。流石にNHKに視聴者から厳しい抗議が寄せられ、漸く番組降板となったと「選択」は報じた。しかし、年が明けても茂木氏は出演し続けていた。この点について、腑に落ちず誤報ではないかと15日に湯浅編集長にハガキで質問した。返事はまったくなく、ついに一昨日手紙で長々と論旨を説明して返事を書かない理由と茂木氏降板の真偽のほどを問い合わせた結果、今日の慌てた留守電となった。

 とりあえず回答をもらい茂木氏は3月一杯で降板と聞いたので、騒ぎ立てる気は毛頭ない。しかし、新任編集長の対応から察すると、やはり危なっかしいという気がした。半月前受け取ったハガキに返事を書かなかったことに対する詫びや理由を述べていない。茂木氏が3月に降板なら、そう書けばいい。記事は、すぐにも降板するようなニュアンスで書かれている。

 2007年にロシア大統領就任前のメドベージェフ氏の写真を取り違えた時の拙い対応に対する、私の指摘に対しても説明もない。とにかく2度も文書で質問したことに対して、たった1度の留守電で厄介な問い合わせを済ませてしまおうとする誠意が見られない編集長は、まだまだ未熟だと感じた次第である。

 昨日から今日の天候が冷え込むと聞いていたが、夕方になって雪になった。都心では昨年3月以来の降雪だそうである。今晩も降り続けるそうだから、明日は銀世界かも知れない。

2010年2月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com