1104.2010年5月22日(土) 旅行会社の経営について

 今日デパートの眼鏡売り場で、先日眼科で処方箋を書いてもらった、日常用とPC用の2つの眼鏡を注文した。その後家具売り場でリビングルームのソファーを購入した。いずれもカードで支払おうとした。ところが、家具売り場の支払い中係員にカード会社から本人確認の電話が入り、私自身がカード会社係員と直接話をする破目になった。カード支払いでこんなことは初めてだが、その理由として考えられるのは、一定額以上の眼鏡代金をカードで支払って、時間を置かずに再び高い買い物をしたので、カード会社は本人以外の人物が使用したのではないかと早手回しに確認を求めたからではないかと思う。銀行口座には充分な預金残高があるし、変だなぁとは思ったが、最近の振込み詐欺や類似の事件発生もあり、カード会社が別人使用によるものではないかと疑うのも無理はないとも感じた。すぐ住所や生年月日を照合して、カード会社にはすぐ分ってもらえたが、とんだ1件だった。

 さて、今朝の朝日日曜版「フロント・ランナー」に阪急交通社・生井一郎社長が紹介されていた。8年ほど大学の後輩に当たるが、同じ旅行業界人としての考え方には同意出来るところが多い。ただ、店舗展開に消極的な考え方には疑問を感じる。旅行というのは、未知の土地で未知の人と触れ合うことであり、従って人の接触が旅の原点である。その点で旅行申込者にとって最初の接点の場である店舗を、コスト上の理由から減らしていくという姿勢は素直には頷けない。

 しかし、現場を大事にする、旅行は感性である、という個人的な捉え方は理解出来る。なるほどと思ったのは、旅行業経営に関する理解の仕方だった。

 生井社長は、旅行業は利潤が少ないと言っている。それは正しい。ひとつ頷けたのは、旅行業は在庫管理を必要としないので、メーカーのような余分のコストがかからないという点に触れていたことである。更に付け加えるなら、旅行業では現金取引が多く、そのほとんどは前受金と、仕入れ先には後払いという小売旅行業者にとって有利性があるということである。それらが相俟って旅行業を何とか成り立たせている。

 今秋JN協会発行予定の共著「そこが知りたい 観光・都市・環境」で、現在観光について執筆しているが、一般にはあまり理解されないであろう旅行業経営の特殊性とか業態などについて、少し突っ込んで書いてみようと考えている。

2010年5月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com