1138.2010年6月25日(金) 祝!サッカー日本代表チーム、決勝トーナメントへ進出

 今朝起きて最初の関心事は、日本がワールドカップで決勝トーナメントへ進むことが出来たかどうかである。結果は‘YES’だった。早朝実力的には上位のデンマークを3-1で撃破して、同じE組でオランダに次いで2位となり、2大会ぶりに決勝トーナメントに進むことが出来た。メルビン・駐日デンマーク大使が予想していたデンマーク勝利のスコア3-1を見事に覆してくれた。

 今朝3時半にキックオフをして、終ったのが5時を過ぎていたので、よほどの熱狂的ファンでなければ観戦していないだろうと思ったが、視聴率は関東地区で何と30.5%だったというから人気のほどが窺える。負ければフィーバーが収まるかと思っていたが、これでは当分の間熱気は去らないだろう。朝6時ごろの渋谷駅周辺は夜通し眠らず観戦していたサポーターが、嬉しさと興奮のあまり街頭に繰り出して交通を妨害していた。新聞も号外が出る騒ぎとなった。当然朝刊には間に合わなかったが、夕刊はどこもトップ記事扱いである。スポーツでこれほど国中を興奮の坩堝と化すのはサッカー以外には考えられないのではないだろうか。日本はこの後トーナメントで、まず南米の雄、パラグアイと戦う。

 面白いのは、大会前に国内で岡田監督と代表チームに囁かれていた非難、悪評、罵詈雑言は聞くに堪えないものだったが、勝った途端に一転して風向きが変わってきた。代表チームと岡田監督の悪口を言う者は誰1人いない。まさに勝てば官軍である。

 今朝の勝利は、上杉鷹山の「為せば成る。為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」を実証してくれた。

 その興奮の中で、前回大会の優勝国イタリアが、昨日前回準優勝国フランスに次いで予選落ちしてしまった。2分け1敗で1度も勝てなかった。フランスと違い内紛ではないようだが、前回のメンバーとほぼ同じ選手でチームが構成されたので、年齢的に高くエネルギッシュなプレイに欠けるという点があったようだ。監督も前回大会と同じだった。

 それにしても番狂わせと言うべきだろうか、前回の優勝国と準優勝国が決勝トーナメントに進めないというほど、世界の力の差は小さくなったといえるのではないか。

 思い出すと日本サッカーがまだ弱かったころ、バンコック空港で乗り継ぎのために待っていて、マレーシアとの試合に向かう途次当時の日本チームの監督?だった故長沼健氏と立ち話をしたが、マレーシアは手強いと言っておられた。それが今ではアジアでマレーシアは置いていかれ、日本は1,2を争うまでにレベルを上げてきた。

 相撲界の野球賭博でスポーツが穢れつつある中で、すっきりした勝ち方のサッカーチームは、国民に勇気を与えてくれる。このまま持てる力を発揮して、もう1歩でも2歩でも前進して欲しい。

 珍しくわが庭でウグイスが啼いている。2週間ほど前にもやってきて啼いていたが、今日の鳴き声は、サッカーの勝利を祝福してくれているのだろうか。

2010年6月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com