1256.2010年10月21日(木) 羽田空港、国際空港として再スタート

 今日羽田空港・国際線旅客ターミナルビルがオープンした。新しい滑走路も使用開始された。新滑走路は海上に杭打ちして建設されたもので、昨年12月にJN協会の空港見学会で訪れたところだ。これからは本格的な国際空港として再稼動することになる。

 振り返ってみると1978年に成田空港がオープンして以来、国際線は成田、国内線が羽田に棲み分けされてチャーター機以外は一部の近距離定期便を除いて、羽田で国際便が運行されることはなかった。その国際線に乗って一昨年韓国・ソウルへ行ったが、その時利用したターミナル建物は、掘っ立て小屋と呼んでも良いような、狭くごみごみした感じだった。その建物も昨日12年の歴史に幕を閉じた。

 1978年に激しい空港闘争の中で開港した成田国際空港は、反対デモ隊によって度々空港施設を破壊され、挙句の果てに開港直前に暴徒が管制塔にまで入り込み、航空管制機器をメチャメチャに破壊した。そのため空港開設日は延期に次ぐ延期となり、いつ成田が使用可能になるのか、その当時多くの海外旅行客を抱えて随分悩まされたものである。度々変わる新空港情報に散々翻弄された経験も今や懐かしい。

 近い内にこの新滑走路からいずこかへ飛んでみたいものである。

 さて、15日に小沢一郎・民主党元代表が起訴議決の執行停止を申し立てたことに対して、18日東京地裁はその申し立てを却下した。普通ならこれを受けて腹を据え、小沢氏側は正面から堂々裁判で争うべきである。小沢氏は現在の検察制度と検察官がどうもお気に召さないらしい。力づくでも検察と対決し、自らに不正がなかったことを国民に訴えたいようだ。勘ぐるなら、出来れば圧力を加えてでも自らの正当性を証明したいらしい。

 しかし、いま行っている手法や手続きは、決して世論の支持を得られるものではあるまい。今朝の朝日新聞によれば、検察官の罷免を決める権限を持つ「検察官適格審査会」のメンバーが今月に入り一部交代し、小沢氏に近い国会議員が増えたという。これは一体どういうことだ。あまりにも恣意的ではないのか。審査会のメンバーは衆参両院議員6人を含めて11人であり、その中の9人が検察官として職務を遂行するに適しないと判断すれば、罷免される可能性がある。小沢派議員が1人だけだったのが、ここで4人に増員された。今回メンバー入りしたある民主党議員は、こういう馬鹿なことまで発言している。

 「『小沢系が多い。検察官の罷免もありうる』という話になるだけでも、政治的メッセージとしていい」だと。国会議員の仕事を何だと思っているのだろうか。検察制度をどう考えているのか。彼らは正邪の区別もつけられず、3権分立も知らないようだ。単なる小沢のお先棒担ぎではないのか。こういう議員こそ罷免させたい。

2010年10月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com