1268.2010年11月2日(火) 新刊共著「そこが知りたい 観光・都市・環境」出版

 朝刊に福本邦雄氏の死亡記事が掲載されていた。福本氏の父親は、日本共産党史上屈指の理論的指導者だった福本和夫氏である。学生時代河上肇「自叙伝」を読むと「福本イズム」の名が度々出てくるほどの大物だった。その子息の邦雄氏は、あろうことか新聞記者から自民党・椎名悦三郎氏の秘書を務め、歴代自民党首脳とパイプをつないで竹下登との関係が有名となり、政界フィクサーとしても知られた。10年前には中尾栄一元建設省の受託収賄罪で逮捕され、起訴猶予処分となったことは世に知られている。

 その福本邦雄氏が、毎月購読している月刊誌「選択」に「むかし女ありけり」を連載している。元々ジャーナリストだっただけに、各種情報の収集が数多く古い話をよくご存知である。今11月号では9月号から、永井荷風と別れた元妻・藤陰静枝との関係にスポットライトを当てている。今月号の連載が23回目で、文学界の裏社会に関心のある読者には、中々面白い記事だったと思う。ところで次号124回目はあるのか。いずれにせよ、福本邦雄氏は功罪半ばする人生を送られた。享年83歳である。

 さて、待っていた「そこが知りたい 観光・都市・環境」を特注していたが、今日3梱包・150冊が届いた。一見して表紙の印象が観光の雰囲気を醸しだしていて中々良い。ところが、よく見てみると最終打ち合わせで変更をお願いした背表紙の編纂者名と表紙の同じ名前の位置が修正されていない。

 そんなに難しい注文ではないし、その場にいた編集者が修正を軽く引き受けていた。どうして修正すべきが、修正されないままになっているのだろう。明後日の札幌セミナー会場で参加者に配布されるが、それは間に合わない。明後日都内の出版社に連絡を取り編集者に理由を尋ねてみたい。それにしても表紙と言えば、人間なら顔である。その顔が歪められたわけである。

 今日は親しい知人、友人に郵送するための準備と作業にてんてこ舞いで、約120冊を袋詰めにした。明日にも郵便局に持ち込みたい。友人たちは何とコメントを言ってくるだろうか。

 昨日東京地裁で、昨年8月に起きた耳かき店員とその祖母を殺害した犯人の判決が下された。事前に裁判員制度導入後、初めての死刑判決が下される可能性があるとして注目されていた。判決は無期懲役だった。いろいろ各方面の識者がコメントを述べているが、駒沢大学の清田義昭講師が度々話された「永山基準」9項目について新聞に詳しく説明されていた。この裁判も「永山基準」に準拠しているようだ。

 その基準とは、①材質=犯罪の性質、②動機、③犯行態様=残虐性、④結果の重大性=被害者数、⑤遺族の被害感情、⑥社会的影響、⑦被告の年齢、⑧前科、⑨犯行後の情状、となっている。これらはもちろん死刑囚・永山則夫の裁判で考慮された観点である。この9項目がどの殺人裁判でも参考にされているようだ。それを裁判員にも考えることを求めている。裁判員になるのも大変だなぁとつくづく思う。

2010年11月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com