昨日、今日と寒い中でもちょっと寒さが和らいだ瞬間があったせいだろうか、庭の梅が開花した。急に白梅が花盛りとなったが、不思議にも紅梅は蕾のままである。これも花鳥風月をテーマとする日本文化の美と思い、紅白梅が揃い踏みするのをしばし待つとしよう。
さて、またまたトルコの首都アンカラで爆発があった。アンカラでは、昨年10月にも連続爆発事件があり、100名以上が死亡した。クルド人系非合法組織のテロ行為と見られている。クルド人に対するトルコの仕打ちへの報復と見られているが、近日はっきりするだろう。中東においてはISや難民問題が過熱しているが、アジアでも火がつきそうな状況になって油断ならない事態を招来する恐れがある。
南シナ海の西沙諸島と南沙諸島が少しずつ難しい事態になりかけている。最近中国が南シナ海の南沙諸島に、地上から航空機を狙う複数の対空機関砲を配備していることが分かった。西沙諸島にも地対空ミサイルを配備したことも判明した。それらの島々はベトナムやフィリピン、台湾との間で領有権争いの最中にある。中国によるこれらの島々における軍事拠点化には、日米をはじめ関係諸国から強い非難を浴びている。しかし、中国は王毅外相が、ミサイル配備については直接の言及を避けながらも、「必要な防衛施設を配備したことは自衛権の行使だ」といつもと同じ身勝手な言い分を述べた。毎度中国の主張を聞いていると、何と身勝手な言い分かと思う。資源豊富な海底に近い公海に勝手に埋め立て工事で人工島を造営し、古来よりわが国の領土だったと繰り返し公言する図太さには呆れるばかりである。
中国お得意の「古来からわが国の領土・領海」との妄言は、どうして生まれてくるのか。こうして周辺諸国とトラブルを引き起こし、恫喝して自己主張を押し通す。アジアの平和を壊しているのは、この中国の覇権主義と身勝手ではないだろうか。