1807.2012年4月24日(日) 鼻持ちならないほど不遜で品格のない官僚

 先日ワシントンで開催されたIMF会議後のセミナーで、日本テレビ‘ZERO’のキャスター村尾信尚氏が司会を務めた。そのさわりの場面が昨夜同テレビで放映された。壇上中央席に位置した村尾氏が並み居るIMF幹部を左右に侍らせ、大勢のメディアが注視する中でそつのない司会ぶりをしていたのが外国メディアにかなり好評だった。

 ところが、見ていて村尾氏の右隣に座った人物のあまりにも傲慢な態度に呆れ愕然とした。ダイジェスト化されて放映されたセミナーでは、その人物が発言するシーンは残念ながら見られなかった。世界中から注目を集める中で中央席に足を組みふんぞり返って、ニコリともせず憮然としてただ座っているだけの人物を見ている内に段々不愉快になってきた。あまりにも常識を欠いた偉そうな態度の田舎者は何と日本人だったのである。こういう場所を弁えない、周囲を不愉快にさせる田舎者がどうして世界でもトップレベルの国際会議でふんぞり返っていられるのだろうか。世界中に流されたであろう、あの傲岸不遜な日本人の姿はまさに国辱ものである。

 それが何とその鼻持ちならない人物が、今朝の朝日にも6段抜きの記事で紹介されているのだ。やはり大物なのであろうが、予想通り掲載写真でもニコリともしていない。たいした大物である。その国辱的人物とはIMF副専務理事・篠原尚之氏である。IMFのトップ、ラガルド専務理事に次ぐ№2の立場にいる大物のようだ。或いは、日本がIMFへ600億ドルの資本増強支援を行ったのもこの元財務官の隠れた力が与っているのかもしれない。前職は財務省財務官だというから、エリート街道まっしぐらの世間知らずの御仁だろう。

 山梨県立甲府一高から現役で東大へ進み1975年に財務省に入省した。プリンストン大学へ留学して国際金融畑を歩き、3年前の財務官時代にはローマで開かれた財務相会議で酩酊して失言し、大臣を辞任して間もなく亡くなった中川昭一財務相の傍にいながら、あの醜態を見て見ぬフリをして反中川派の評価を高め、出世街道を駆け上がっていったと陰ではとかくの噂のある人物だという。

 そんなプライバシーはともかく、わが財務省はなぜこういう国際金融畑を歩きながら国際感覚に疎い人物を大事なポストにつけ、重要会議にでかい態度でのさばらせ、挙句に日本人としての品格を貶めるような行動を取っているのを黙って見ているのだろうか。本人の人品骨柄や人間性もさることながら、こういう周囲に配慮できないような不遜な人間に国家の重要な役割を委ねることも問題だと思う。こんな世界の桧舞台にもまったく嫌な日本人がいるものだ。

2012年4月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com