1832.2012年5月19日(土) 大学恩師のお墓参り

 大学ゼミの恩師・飯田鼎先生一周忌のお墓参りをした。私の同期に近いゼミ会員8名で先生の奥様と東武野田線・鎌ヶ谷駅前で待ち合わせ、3台のタクシーに分乗してお墓へ向かった。

 先生がお亡くなりになったのは昨年5月10日で、あっという間に一年が過ぎ去った印象である。このところ一周忌が迫るにつれみんな気になっていたが、漸く今日先生の墓前へ額づくことができてやっと気持ちも落ち着いた。私も心の中で改めて先生に感謝の気持ちを伝えた。帰りに先生のお宅へ立ち寄り、残された写真と懐かしい先生の書斎を見させていただいた。立派な建物に学術書が満載である。あまり書店で目につかない、よだれの出るような書物もいくつかあった。娘さんも息子さんも別居されておられるので、あまり書斎を覗かれることはないようで、奥様は整理が中々大変だと仰っていた。

 今、追悼文集作成のための作業を進めているが、今日は文集へ掲載する写真を見せていただき、10枚ばかり拝借した。誠実で温かいお人柄だった飯田先生像をできるだけ、文集に反映させたいと思い、ご家族と一緒の写真、イギリス留学中の写真、マルクス下宿先の写真、退職記念スピーチ、福沢諭吉記念講演などの写真をお借りした。編集長として恥ずかしくない追悼文集にまとめる責任を感じているところだ。

 今日も先生とゼミの思い出話は尽きることがなく、お宅を辞してから新宿まで出かけ、「新宿ライオン」で内輪の弁論大会となった。キリスト教、ユダヤ教、ホロ・コースト、ナチ、北方領土問題等々、一献傾けながら談論風発する気風は相変わらずで、「思うことと言いたいことを自由に言う」ことが飯田先生の教えであり、飯田ゼミの気風でもあり遺産でもないかと思っている。

 われわれゼミの仲間は同じ学年というだけではなく、年齢を超えて同じ学問的志向で結ばれた同志が、素晴らしい恩師に教育を受ける幸運に浴したものと心より感謝している。

2012年5月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com