ゴールデン・ウィークも今日が最終日である。地域により天候がいろいろあり、また物価の高騰により買え控えもあったようだが、それでも例年通り行楽へ出かけた人が多く、昨日辺りから帰京する車で東京近くの高速道路は渋滞の列が続いている。今日は祝日ではないが、3日の「憲法記念日」が日曜日だったために振替休日になったものである。
昨日から海外でGWを楽しんだ旅行客が続々と帰国して、成田や羽田空港の混雑ぶりもいつもの光景とは大分違うようだ。
この連休中は政治家にも外遊と言われて、業務、或いは骨休みに海外で羽を伸ばす議員が多い。高市内閣19人の閣僚の内、11人がそれぞれ別々に21カ国を訪問したそうだが、高市首相のベトナムとオーストラリア訪問は、テレビでも報道されていた。他には、小泉防衛相が、防衛協力のためにフィリピンとインドネシアを訪問したことが報道されていた。だが、茂木外相のアフリカ訪問と林総務相のモルドバ訪問はそれほど大きく報道されず、その他の大臣についてはどこの国を何の目的のために訪れたのかまるで報道されず、恐らく他の大臣たちは海外旅行で束の間の息抜きでもしていたのだろう。
さて、日本には今のところ直接関わりのないニュースであるが、連休中に大西洋上で意外な問題が起きていた。大西洋上を航行中のクルーズ船で、ハンタウィルスというネズミの菌による感染が疑われる事例が発覚した。船内の集団感染と言えば、新型コロナウィルスが流行った2020年2月にダイアモンド・プリンセス号が横浜港へ入港した際、4千人近い乗船客の内712人が感染し、13人が死亡した事件を想い出す。
ハンタウィルスは、ネズミに嚙まれたり、排泄物に触れたりして感染するウィルスで重い呼吸器疾患を引き起こす恐れがあるといわれている。このクルーズ船は、オランダ船籍でアルゼンチンを出帆して現在アフリカ大陸の西にある島国カボベルデの沖合に停泊中である。乗客と船員合わせて約150人の中に、日本人もひとり乗船している。乗船客の内ドイツ人とオランダ人夫妻の3人が亡くなった。
小さな島国カボベルデは沖合に停泊中のクルーズ船の入港を認めず、困っていたところスペインがカナリア諸島に受け入れることを了解し、世界保健機関(WHO)とスペイン政府が対応策を話し合っているということである。ひとまず入港先が決まって船舶関係者や乗客はホッとしたことだろう。今回の感染は、日本から遠い大西洋上で発症したことと、専門家の間では疑問が出ているが、人から人へ感染するケースはあまりないということから、日本は対策や、支援策を打ち出していない。しかし、ウィルス対応のワクチンが開発されていない現状から考えると、もし日本において発生したらどう対応すべきかを予め検討しておいた方が良いのではないかと思う。GWとは縁のない国の話ではあったが、日本にとっては有終の美というわけにはいかなかった、ということにいずれなるのではないだろうか。