昨日の憲法記念日に日本国憲法について改憲を求める集会や、改憲に反対する集会・デモが全国各地で開かれた。先の衆院選に単独で2/3の議席を獲得して圧勝した自民党は、高市首相が先日の党大会ばかりでなく、保守系団体などに国会において決断のための議論を進めるとの改憲意欲をメッセージとして伝えた。このところ国民民主党が自民党に歩み寄る姿勢を露わにしているが、玉木雄一郎・国民民主党代表は、憲法第9条第2項をそのまま残し、自衛隊を戦力として位置づける案を主張し始めた。その一方で、中道改革連合は、立憲民主党時代の反戦、9条遵守の精神を保ちながらも「時代の変化に合わせて改憲論議を深めていくべきだ」とややトーンダウンしている印象が気がかりである。
実は、近年若者の間で自民党に投票する人が増えているとの情報がある。特に10~30代の間では、かつては断然リベラル派が優位にあったが、リベラル派がなし崩し的に崩れて自民党へ投票した層が増えたという。自分たちの平和で安定した生活が崩れることを気にもせずに、自民党を支持して戦争へ向かう道を黙々と歩んでいる。寂しいことである。
こういうあまり政治について深く考えない世代にとっては、平素の生活感や日常感覚が、就職戦線にも表れてきているようだ。
ある調査会社によると、子どもや孫に勤めて欲しい企業のリストのようなものが公表されたが、そこに若者たちの普段あまり積極的に行動しない保守志向の特徴が表れているように思える。彼らが身内に期待する就職先の1位が何と地方公務員で、2位が国家公務員だそうである。仕事が安定して身分が保証され組織内では上意下達の保守的体質とされ、我々世代では幾分遠慮されがちだった職場だと思う。しかし、今ではそれこそが最も憧れる職業になったという呆気にとられるような変身ぶりである。
因みに、第3位トヨタ自動車、第4位任天堂、第5位全日空、第6位はグーグルとサントリー、第8位アップルと日本航空で、第10位に漸く常連のパナソニックと三井物産が名を連ねた。以前は存在感すらなかったような任天堂、グーグルやアップルのような企業に人気があり、就職人気企業で高根の花だった伊藤忠商事や三菱商事、ソニーなどの存在感が低下して揃って順位を下げている。
時代が変われば、興味や関心事が変わるのは当然であるにしても、日常の行動を見てもちょっとどうかと思う今どきの若者は多い。例えば、周囲にあまり気兼ねなくどこでもスマホをすぐ使うことで、それが混んだ電車内でも年寄りや身障者に気を遣うことなく、夢中になってのめり込み彼らに座席を譲ろうともしないことである。
このような身勝手な行動で、政治についても保守志向となると彼らは本当に大丈夫だろうかと彼らの将来が心配になる。
今日は東京都内練馬区で30.5℃を記録し、都内で今年初めての真夏日となった。沖縄、奄美では梅雨入り宣言、北海道では稚内市周辺で積雪とこれほど1日で変化に富んだ陽気になったのも珍しい。ただ、東京など高温が予想される地域住民にとっては、これからの炎暑を考えると憂鬱になることだろう。