孫の怪我が心配したほどのことはなかったことに安心したのか、息子は午後近くの駒沢公園にジョギングに出かけて帰ってくるや、体育の日らしく公園内では多くのイベントが行われていて大勢の人出があったと話してくれた。
その後夕方近くなって妻と自由が丘へぶらぶら歩いてお祭り見物に出かけた。自由が丘駅周辺に近年若い人を中心に多くの人が訪れるようになった。前々週のテレビ東京の土曜番組「出没!アド街ック天国」で自由が丘を特集し、その中で人気一番として紹介された「自由が丘女神まつり」の影響もあるのだろうか、番組で紹介された店に多くの人が群がっていた。一昨日から今日まで駅前の女神像にあやかった、その「自由が丘女神まつり」が自由が丘駅前を中心に開かれている。
以前は駅前の即製ステージで気の置けない音楽を聞かせてくれていた。横須賀米海軍基地所属のブラスバンドによるマーチなぞを楽しんだ。それが最近は飲料水の会社経営者がくそ面白くもないトークショーなんかで宣伝して、見ている人たちをしらけさせている。商店街振興・活性化を目的に祭りの地域を広げて、車の進入禁止区域も広がり、多くの人を呼び込もうとする意欲は判らないでもないが、狭い通りには屋台やワゴンカーがすし詰めで歩くのも難しい。それでも大勢の人々が歩いて楽しむのは良いが、狭くて歩きにくいうえに、ワインを振舞ったりするものだからワインカップを手にした若者がすれ違う際にワインをこぼされるのではないかと余計な気を遣う。
近年各地で気軽に小規模なフェスティバルや、イベントが開かれるようになったこと自体は、大変結構なことだと思う。だが、どうも騒いで楽しむことばかりに気持ちが傾いて、どっと繰り出す地元外の人たちの対応に手を焼いているのではないだろうか。駅周辺の車進入禁止区域の拡大は、近くでかなり交通障害を起こしていたように思う。商店会と警察は打ち合わせを充分行ったのだろうが、このまま野放図に規模の拡大ばかりに追われていると、人が溢れて街はいずれ機能不全に陥るのではないかと、あまりの人出に圧倒されるあまり心配になってきた。
今度目黒区議の須藤甚一郎さんに会ったら、その辺りのことを話してみようと思っている。
さて、夕方臨時ニュースが山中伸弥・京都大学教授にノーベル医学生理学賞が授与されることに決定したと伝えた。暗いニュースが多い中で噂には挙がっていたが、やっとノーベル賞が授与されたのかと嬉しい気持ちになる。夜のテレビニュースはどれもイの一番にこの嬉しい受章を伝えている。マウスからiPS細胞というものを造り出したもので、これから人間の臓器を補完的に再生するという研究成果が受章の対象になったようで、我々素人には中々理解しにくいが、世界でも初めての成果が評価されたということのようである。ご本人が言っていたが、自分は大学時代は医学部ではなく、ラグビー部で活動していたと言っていたのが、同じラグビーをプレイしていた者にとって心強い。
とにかくおめでたいニュースであり、日本人に勇気を与えてくれる快挙である。