1977.2012年10月11日(木) IMFと世界銀行年次総会、東京で開催される。

 一昨日から東京で48年ぶりに大きな国際会議が開かれている。国際通貨基金(IMF)と世界銀行の年次総会である。世界的に景気が減速し、その中でもギリシャ、ポルトガル、スペイン、イタリアなど南ヨーロッパの経済が大分落ち込んでいる。その景気浮揚策をどうするかということが総会の大きな課題である。この国際会議には世界188カ国から財務大臣と中央銀行総裁が出席している。それらの関係者はメディアを含め1万5千人を超えるというから経済効果も相当なものである。昨日は仙台で開かれた会議の一環「防災と開発に関する会合」にラガルドIMF専務理事らが出席し、その後震災被災地を訪れた。

 以前にも本ブログに紹介したことがあるが、会議の渦中にあって今や世界経済の牽引車的役割を担っている中国が2人のトップ、謝旭人・財務相と周小川・中国人民銀行総裁を派遣しなかった。明らかに経済とは別に政治的な理由から欠席したのであり、尖閣諸島国有化に反対する露骨なパフォーマンスである。流石にかつては共産国家中国に同情的な立場を取っていた朝日でさえ、今朝の「天声人語」全スペースに、「あらゆる機をとらえての意趣返しは、体ばかり大きい子どもを思わせる」と呆れたコメントを書いている。ラガルド専務理事も中国の総会欠席を批判し、「彼らは大事な会議を逃すことになる」と大国の幼児的行為ににべもない。中国の思惑は中国が参加しないことによって東京会議を失敗させ、主催国・日本に恥をかかせるのだと何とも子どものようなたわごとを言っている。こんな幼児的言動によって国際的な信用を失い、損害を蒙るのは中国自身であるという事が中国人には判らないのだろうか。

 中国国内では共産党一党独裁国家の方針に対して、公には国民の誰一人として反対意見を述べる様子もなく、唯々諾々とその方針に従い他国へ嫌がらせを行う行為は、あまりにも非民主的であり、とどのつまり自分たちを隘路に追い込むこむことに思いが至らないのだろうか。駄々っ子中国の狭量ぶりには手を焼くばかりだ。

 さて、一昨日本ブログにPCの遠隔操作‘Team viewer’について書いたが、いつもPCについてアドバイスを受けているITコンサルタントから私が考えているPCの遠隔操作と、悪用された他人が勝手に侵入して操作する方法とはまったく違うと指摘された。よくよく考えてみると確かに‘Team viewer’とは、考え方や方法からして異なるようだ。素人には似ているように思えたが、似て非なるものだと判った。よく判りもしないことを中途半端に公言するには、繊細に注意を払うことが必要だと痛感した。

2012年10月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com