昨日から始まった選挙戦でメディアをはじめ、自宅近くの戸外でも少々煩くなった。テレビ局では各党の代表を集めてそれぞれに党の公約を述べさせているが、今までのやり方とは異なる点がかなり見られる。テレビや新聞で紹介される各党代表は11人もいる。これほど多くの政党代表が討論会に出ることは、恐らく初めてではないかと思う。都内の街頭演説で吉村洋文・日本維新の会共同代表が熱弁を奮っていたが、同氏は現在大阪府知事選に出馬している最中である。地元にいなくとも楽勝との確信があるのか、或いは知事選を軽視しているのだろうか。いずれにしろ選挙を、選挙民を愚ろうしているような身勝手な行動だと思う。また、元総務相の原口一博氏が、解散直前に唐突に新党「減税日本・ゆうこく連合」を起ち上げ、「日本独立、日本再興、日本救世」を訴えているが、今更何を言い出すのか首を傾げたくなる。
中でも、昨日のテレビ討論で高市首相が、また物議を醸すのではないかとその発言の行方が気になっている。先日台湾有事に関する発言で中国との関係が悪化したことにも相関する無神経な言い方である。それは台湾有事に日米両国が現地に滞在する両国の国民を救出するため、共同で退避作戦を行う可能性があると指摘し、「日本と共同で行動している米軍が攻撃を受けた時、日本が何もせずに逃げ帰ると、日米同盟は潰れる」とまで踏み込んで発言したことである。中国を刺激しかねない発言がこう軽々と口を突いて出て来る。まるで臨戦態勢下にいるかのようである。首相の発言には言外にアメリカ軍が攻撃されたらということが想像できる。下手をするとこれも中国を刺激しかねない。首相の発言は、ひたひたと軍国化の道を進んでいるようで、このまま首相を続けるようなことになったら、日本もいずれ戦火に巻き込まれるようなことになるのではないかと空恐ろしい気がする。
総選挙は公示から投開票まで12日間の短期間であるために、いろいろと思わぬトラブルも生じているようだ。私が住む世田谷地域の東京第5区の範囲が変更になったが、テレビの報道などで期日前投票をする場合は、今日から可能と報じられていたが、東京第5区の区選挙管理委員会公報によると2月1日から7日までとされている。どうも統一性が欠けているようだ。
ただ、回を重ねる度に女性の存在感が増しているのは、喜ばしいことだと思う。11の政党の党首に女性が4人いることと、今回立候補した女性が全候補者に占める割合は、24.4%と過去最高を更新したことである。高市首相が初めての女性首相であることに影響されたのかも知れない。毎回このような傾向が高まって行けば、選択的夫婦別姓制度への対応も賛成派が増えるのではないかと思うが、女性候補者が最も多い参政党が導入に最も強く反対を主張しているので、一面的な判断はできない。
とにかくこれまでの総選挙とは異なり、どういう結果が出るのか大変興味深い。20歳で選挙権を得て以来、大小の選挙に関係なく、投票を棄権するようなことはこれまでに1度もしなかった。今度も自らの信念に従って投票するつもりである。