拙著「八十冒険爺の言いたい放題」の英語版出版に際し、英語の翻訳でお世話になった大学ゼミの後輩・遠藤靖子さん、及び彼女の友人で早大講師をしているイギリス人のMr.Robert Jonesと前々からの約束通り今日3人で二子玉川駅隣接のエクセル東急ホテルでランチの会食をした。原典である拙著を、当初出版社の意向でAI生成によって翻訳すると言っていたが、初校を見てとても私の思っていることを表現していないし、事実だけを表記するのならともかく、私の心情などはとてもAIによって表せるものではない。即座に出版社にお断りして、お2人の力を借りることになった。タイトルも初校では‘Experiencing the Real World for Eight Decades~’となっていたが、最終的にはお2人の要望を採り入れ、‘THE REBEL GRANDPA Across Frontlines and FaultlinesーOne Man’s War Against Comlacent Journalism’(日本語訳:反逆の爺:戦火と断層を越えて-惰性のジャーナリズムと闘った男の記録)に決定した表紙も中々洒落たものになって、問題点がまだいくつも残されているが、先ずは良しとしている。
今回初めて出版社㈱22世紀アートと仕事をすることになったが、上記のようにAI採用の件で躓いてから私が考える点を充分採り入れてくれなかったことが最大の誤算だった。特に書籍と電子書籍の英語訳本を発行したわけであるが、そういう説明すらなかった。電子書籍だとばかり理解していたが、途中から書物と電子書籍の二刀流だと聞かされ、唖然としたくらいである。そして一番ショックだったのは、著者である私に献本を提供してくれるわけでもなく、況してや2人の英語翻訳者に対しても何らの報奨もないことだった。私が3冊分実費で購入し、それを2人に手渡した。さらに電子書籍も発行されたが、これも1冊の献本もない。
他にも販売価格が明示されず、定価も税込みか、税別のどちらを希望するのか知らされず、十円単位の価格表示に固執している。言い出したら切りがないが、最終的にはすでに市場に出たので、これ以上言い争っても仕方がないと諦めるより外ない。
まあ、この英語版拙著が多くの外国人に読まれ、面白かったと読後感を述べてもらえれば、それ以上の望みはない。
さて、今日最も驚いたのは、大相撲九州場所千秋楽で横綱豊昇龍と優勝決定戦の末、横綱を破って初優勝を果たした新関脇安青錦の活躍ぶりである。昨日14日目まで、東横綱・大の里、西横綱・豊昇龍、そして東関脇・安青錦が、11勝3敗の三者三つ巴となった。今日安青錦は大関琴櫻に勝っても横綱同士の対決で勝った横綱と決着をつけなければならない。それが、横綱大の里の突然の欠場により豊昇龍の不戦勝となり、仮に安青錦が負ければ豊昇龍が戦わずして優勝するという珍しい事態が想定された。幸い安青錦が勝ってそういう妙な決着とはならなかった。
それにしても21歳の若い安青錦は、ロシアに侵攻されたウクライナから日本へ避難して未だ3年である。これまで勝利の道を上昇一本だった。今場所関脇に就任したばかりで早々優勝したが、入幕以来すべての場所で11勝以上を上げて、今場所は初優勝を遂げ、殊勲賞と技能賞まで獲得したので、大関は琴桜ひとりしかいないせいもあり、来場所は大関昇進も期待されている。
今場所は15日間ずっとテレビ観戦して楽しませてもらった。来年も大相撲には期待出来そうだ。