6760.2025年11月15日(土) 七五三にお粗末なデフリンピック開催情報

 今日は七五三という日本の伝統的な文化を祝う日である。家族で子どもの成長を喜び合う行事である。これは中国から伝来した行事ではなく、純日本的な歴史的行事で、平安時代の宮中儀式がその祖である。平安時代には貴族の家庭で子どもの成長を祝い、それが江戸時代になると武家にも広まり庶民の間にも浸透して現在の様な形になった。昔は、3歳、5歳、7歳になって祝う年齢も数え年だったが、近年は満年齢となった。

 さて、今日から聴覚に障害を抱える人たちが参加するデフリンピックが開幕した。オリンピック、パラリンピックに次ぐ国際スポーツ大会である。数日来テレビでもしきりにデフリンピックの啓蒙をすることによって視聴者の関心を高めていたので、私なりに興味を持った。この陸上競技では、昔と今では短距離レースのスタートなどの表示の仕方が変わったというので、どういう風にやるのか見てみたいと思った。幸い陸上競技とバレーボールが、近くの駒沢公園内で行われると立派な「広報東京都」に書かれていたので、ウォーキングがてら駒沢陸上競技場へ行ってみた。

 ところがどうしたことだろう? 競技場の入口はすべて閉鎖され、ポスターは貼られているが人気がない。ボランティアの受付係らしき女性がいたので、尋ねてみると競技は行われていないと意外な返事が返って来た。今日は開会式が東京体育館で行われただけだという。では、屋内競技場のバレーボール会場ではバレーは行われているのかと聞いてみると、ここも今日は試合をやっていないという。ボランティアらしい係の女性に尋ねたら陸上競技は明後日からで、バレーは明日からだということだった。広報誌を見た限りでは、開会し競技が行われているような表現である。実際この間に私と同じように近くの住民が、観戦に来られたが、納得しないまま不承不承引き上げて行った。遠方から見えた人たちは、とても納得出来ないのではないだろうか。

 それにしてもどうしてこういう粗雑で誤解を生むような情報通知、管理をするのだろうか。帰宅して改めて広報誌を見てみたが、全5頁の紙面からは今日から行われるように受け取れる。それは陸上競技も、バレーボールもそうである。関係者の杜撰な広報誌作りが読み取れる。

 1924年のパリで第1回大会が開かれてから100年余も経過した伝統ある世界大会にしては、余りにもお粗末過ぎる。同年1924年は、パリ・オリンピックも開かれ、伝説的なフィンランドの金メダル5個を獲得した英雄パーヴォ・ヌルミ選手や、3つの金メダルを獲得し俳優になってターザン役を務めたジョニー・ワイズミュラーらが活躍した。オリンピックと同じくらい長い歴史を有するデフリンピックは、残念ながら日本における知名度は薄い。それでも今年になって伝統あるデフリンピックが、初めて日本で開催されたことは意義のあることである。それにも拘らず正しい情報が伝えられていないことは極めて残念である。この辺りは東京都ももう少し業務に真剣に取り組んでもらいたいものである。

 まぁ明日以降にまた来て、何とかデフリンピックを見てみようと思う。

2025年11月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com