6698.2025年9月14日(日) 世界陸上開幕と不安な海外の政情

 昨日から東京国立競技場で世界陸上選手権が開かれている。日本で開催されるのは34年ぶりである。世界中で紛争が相次いでいる中でスポーツによる国際親善と友好は、気持ちが明るくなり爽やかにしてくれる。しかし、ロシア選手がドーピング発覚問題で2015年11月に陸上競技大会への出場を禁止された。23年3月に漸くこの件では処分は解除されたが、ウクライナ侵攻により新たな制裁が課せられた。こうした事情で陸上世界選手権東京大会も、残念ながらロシア選手の出場は認められていない。

 今朝女子マラソンをテレビ観戦していて気が付いたのは、給水所ではない道路反対側の帰路に給水所となるところで、給水を受けた選手が何人もいたことが気になった。これはマラソンで許されないのではないだろうか。管理がきちんとしていないからではないだろうか。また、いつもながらマラソンはケニア、エチオピアのアフリカ勢が強い。金メダルは前回ブダペスト大会に続いて、ケニアのジェプチルチル選手が獲得した。TBSテレビの中継だったが、カメラが日本選手を中心に写され、実況もそれに倣っている。国立競技場のゴール地点で放映された画像は、金、銀選手の他に7位入賞の日本の小林香菜選手と13位に入った佐藤早也伽選手だけだった。もう少し他国の上位選手、況してや銅メダルの選手のゴール・シーンを写すべきではないだろうか。

 さて、一昨日の本ブログに書いたようにトランプ大統領の盟友とも言えるチャーリー・カーク氏が射殺されたが、その後容疑者が身柄を拘束された。カーク氏が生前トランプ寄りの言動をエスカレートさせていたことに、リベラル派の人びとが非難していたが、それが反トランプの容疑者の行動のタガを外させるきっかけとなった。大統領は、容疑者逮捕の報に安堵し、容疑者を厳しく非難している。検察当局は容疑者を殺人容疑で起訴する方針である。しかし、ユタ州知事の発言にはドキッとした。知事はタイラー・ロビンソン容疑者は単独犯で、死刑の求刑が検討されているとFOXニュースに応えていたようである。知事がどういう意図か分からないが、逮捕早々にそう軽々に司法の分野にまで踏み込んで裁判の結果まで公言するのは、行き過ぎではないか。これもアメリカ人の行動の分からない点である。

 他にネパール国内の騒動で、オリ首相が失脚し、混乱の最中に後継首相がしばらく決まらないだろうと記した。大規模な抗議活動が起き、機動隊との衝突などで50人以上が死亡した。だが、政権は崩壊したが、反政府攻撃の若者グループ指導者らとボーデル大統領との話し合いの結果、清廉なイメージのある元最高裁判所長官のスシラ・カルキ氏が暫定首相に就任することに決まった。

 ネパールにはこれという大きな産業はなく、ほとんど農業に頼っている。近年はヒマラヤ登山を目指す外国人登山者や観光客が増えて、観光収入が国にとって大きな財源となっている。しかし、政情が安定しない中では、当分観光客も減ることが考えられる。1日も早く社会情勢が安定し、不安材料が取り除かれないと国の台所も苦しくなるだろう。

2025年9月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com